2019/02/19

鉄血勤皇隊と過労死

1945 年 沖縄戦中の天長節を検索したら,
沖縄一中奉安殿の天皇・皇后の写真を国頭くにがみに移送する際、写真の集結場所になっていた(那覇市の)崇元寺そうげんじ交番前まで運んだが、藤野校長の乗った人力車の前に2名、後に2名、生徒たちが着剣した銃をにない、物ものしく警護しながら崇元寺に向かった。白い手袋をはめた藤野校長は、紫に袱紗ふくさに包んだ写真を目の高さに捧げ持った。尋常でない車の警護ぶりに、すれちがう軍の将校などは天皇・皇后の写真とわかるのか、歩行を停止して人力車が通り過ぎるまで挙手の礼をしていた。崇元寺交番前に集められた写真は軍のトラックで国頭に運んだ。
どうも,数箇月前の様子だ。中学生は中2から中5まで動員された。当然,未成年の少年兵である。この状況を維持しているのが,北鮮だろう。鉄血勤皇隊も参考にしているのだろうか。人力車の車夫は誰が務めたのか。ともかく,沖縄には馬が殆どいなかったのは確かだろう。よくまあ,馬なしで米軍相手に戦ったなと思う。ベトコンもそうだったか。でも彼らには農民を動員したホーチミンルートがあった。米はメコンデルタ農民から徴発した。

沖縄戦は島原の乱以来の餓死者が出た戦いなのかな。沖縄県民は天皇を拝み,島原住民はデウスを拝んでいた。やはり,我々も天皇を拝んで戦うべきなのだろう。聖書には長々と部族の神々の戦いが記されている。憲法改正は理に適っていると思う。できなければ,法治国家ではなくなる。かつての米軍とは異なり,ヒト vs 機械 から ヒト vs AI になるのだろう。中韓相手に勝てるとは思えない。何故か,失敗した天皇官僚制はそのままだからだ。彼らは天皇制の弱点を熟知している。

防衛省の軍事官僚は当然ながら,高校生の徴用も検討しているのだろう。 現代戦はそんな無名の参謀が戦争する。それが彼らの仕事だ。

人力車で運ばれたご真影の天皇が偉いのか,それともそれを人力車に乗って運んだ藤野校長が偉いのか。天皇官僚制は実によくできている。偉いのはリモコン天皇ではなく,官僚なのだ。時局柄,校長が歩いて運んでも,誰も文句言わないだろうと思う。藤野校長は相当な玉だな。彼が組織した 250 名中 150 名を戦死させている。ダメ校長だ。それとも学校付き予備役将校が死に追いやったのだろうか。藤野の出身は掛川だそうだ。もし彼が沖縄出身なら,ここまで非情になれただろうか。これも天皇官僚制の弊害だろう。有事に陸自師団長とか県警本部長が県民と天皇(中央政府)をどちらを優先するか,当然天皇を選択するのが官僚の務めだろう。日本国憲法第一条は天皇である。

中国人朝鮮人に売るモルヒネはあっても,藤野校長の痛みを緩和するモルヒネはなかったようだ。妙な因縁だ。医薬品も含めた沖縄への補給を止めたのは陸軍作戦部長宮崎である。彼は九州へも補給を止めると通達を出した。FDR は国体解体を意味する無条件降伏を迫っていた。近衛が天皇に上奏した赤色云々は参謀本部内作戦部ではかなり真実味があったのかもしれない。ソ連と取引したと噂される「赤いナポレオン」と称された瀬島も奥の院である作戦課出身である。ソ連であれ日本であれ,テクノクラートが国家を動かすとはこのようなものなのだろう。FDR が死んで,反共のトルーマンが大統領に昇格して,日本の分割がなくなった。FDR が存命なら,ガチガチの統制派はソ連派,干されていた皇道派は合衆国派になっていたのかもしれない。和平派に寝返った岸は,どちらについただろうか。この政治感覚というか嗅覚は大したものだ。

日露の役人は相性が合うのかもしれない。統制派はシナ通が高じて,ミイラ取りがミイラになった。開戦時の陸軍軍務局長武藤は対米開戦に反対しながら軍事裁判で死刑になってしまった。中国侵攻のキーマンだったからだ。

洗脳組織
戦前の学校はひらたく言うと洗脳組織だった。過労死があとを絶たない。何故 死ぬまで働くか。これも特攻同様,自由意志による選択とされる。

米軍の考え方と人余り
米軍の指揮官バックナー中将は何かに せきたてられたかのように死傷者が増えても 早期の制圧を目指した。一方,フィリッピンの米軍は山下将軍を半島北部に追い込んでからは,兵糧攻めに転じた。ガ島戦の時には,兵力不足のため攻勢に出ず ひたすら防御に回っていた米軍が硫黄島,沖縄戦からおかしくなった。兵力に余裕が出てスケジュール重視となったのだろう。それまでは港と飛行場を確保できれば,弾のない日本兵は山中に放置されていた。

九州上陸作戦では川内 都城ラインの南を確保し,北部侵攻を予定していなかった。関東上陸作戦では日本参謀本部の読みとほぼ同じだった。ただし主攻が神奈川だった。ソ連を信用していなかったトルーマンは天皇制を温存させて本土上陸を避けた。FDR なら米ソ一致協力して対日戦続行して,日本分割まで戦争を継続したかもしれない。

沖縄,佐世保,横須賀,岩国,横田および三沢が現代米軍の在日拠点である。トランプは北の指導者と取引して核放棄の見返りに在韓米軍を撤退するのだろうか。かつて米中国交回復で佐藤政権が倒れた。今度は米朝関係改善で安倍政権が倒れるのか。合衆国民は楽をしたいがために,ハードな交渉を厭わず取引を常とする。

日本の特攻は実状を冷静にみれば,犬死だっただろう。犬死を日本人の美意識まで高めたのは何だろう。戦国期の武将にはそんな思想は毛頭ない。江戸期にとんでもない思想が生まれた。江戸時代は人余りで馬を飼養するより小作の方が安かった。

2030 年,三菱総研の推測によれば,日本の事務職と技術職が百万人単位で余剰となる。戦中の特攻に該当する過労死が横行するようになるだろう。人間を物扱いする特攻兵器を日本海軍は運用した。海兵の教育に関心が出てきた。人民解放軍 PLA は投降するけど,日本兵はしなかった。中国人は過労死しないのではなかろうか。

特攻感動 -> 靖国賛美 ->  反原発  -> 過労死?

小泉純一郎の頭の中である。要するに人間 楽をしてはいけないという思想にぶち当たる。旧約に「楽園」追放の神話がある。これを真剣に考えたのが北欧のキルケゴールである。日本にはこの種の思想は全く根付かなかった。

関西には巨大古墳がある。大層な労力と年月を要したのは間違いない。往時から皆,楽をしてはいけなかったのだろう。それがなくなったのは戦国期である。平和になると,とんでもない考え方が生れるとも言えるだろう。

道理のある中国人とKYの日本人,どちらが世界で信用されるか。日本のリトマス試験紙は朝鮮だろう。朝鮮人が中国と日本のどちらを選択するか。ひらたく言うと,朝鮮人からみて中国人と日本人のどちらが信用できるかだ。

直近のデフレは中国の安価労働力のせいだったが,2030 年,今度は AI 化による人余りではまたデフレになりそうだ。過労死はなくなりそうもない。

参考