2023/09/22

ChatGPTに世襲政治家による改革阻害について尋ねてみた

では,世襲政治家のような既得権益層の存在が改革を阻害している可能性は? 

ChatGPT はい、既得権益層や世襲政治家の存在は、改革を阻害する可能性があります。世襲政治家は、家族や親族の政治的な地位や権力を引き継いで政治活動を行う人々を指します。既得権益層は、特定の権力や利益を保持し続けようとする集団を指し、その影響力を使って改革や変革を難しくすることがあります。  

以下は、世襲政治家や既得権益層が改革を阻害する可能性がある理由の一部です:  

利益保護: 既得権益層は、その地位や特権を保持することに強い利益を持っています。改革が行われると、その特権が減少する可能性があるため、彼らは改革に反対することがあります。  

情報とリソース: 世襲政治家や既得権益層は、長期間にわたって政治の舞台に参加してきたため、政治のルールや情報、ネットワークを豊富に持っています。これにより、改革を行おうとする新興の勢力よりも影響力を持ち、改革を阻止することがあります。  

抵抗の組織化: 世襲政治家や既得権益層は、自身の地位や利益を守るために組織を結成し、改革に反対する活動を行うことがあります。これにより、改革派の取り組みを妨げることがあります。  文化的要因: 一部の社会では、世襲政治家や既得権益層の存在が文化的な価値観と結びついており、その地位や権力を守ることが尊重されることがあります。このような文化的要因も改革を難しくする可能性があります。  ただし、改革の必要性や社会の声が強い場合、世襲政治家や既得権益層も変革を受け入れることがあるし、彼らの影響が全てを決定するわけではありません。政治的な状況や社会的な風潮によって、改革の成功や失敗が左右されることも多いです。
2023/09/15

清水不足のガダルカナル戦と仕方のない失われた30年

海軍設営隊に徴用されガダルカナルに派遣された事務員の記録に「さまよい歩くうちにどのジャングルをさがしても一滴の水がない」とある。

暑熱の中,休息しているだけでもリットル単位の水の補給が必要になる。乾きに耐えきれず,淀んだ水を飲むと,赤痢になる。飲料水すら補給できなかったのかもしれない。煮沸するには燃料が要る。

一方,守る側の米海兵は防蚊テント,簡易シャワー設備そしてDDT散布していた。日本軍は米軍の追撃をおそれたが結局,威力偵察部隊を派遣するに留まった。海兵2個師団の温存を図ったのだろう。行軍途中で下痢状態,マラリア罹患の日本兵がどれだけヘンダーソン基地攻撃発起点に達しただろうか。日本軍はガ島撤退をなかなか決断できなかった。

現首相は独断専行をできるタイプでは全くない。全会一致を重んじる「東條」タイプである。日本は韓国のように指導者を直接選挙で選択する方がいいだろうと思う。首相公選制度だ。東條は会議を重ねて開戦した。開戦時,最悪の首相を選択した木戸幸一。戦後,昭和天皇は日露戦争時のような指導者がいなかったと言い訳をした。無責任だから,退位もしなかった。

外人は日本人が口にする「仕方がない」に違和感があるようだ。バブル崩壊後,失われた日本が30年も続いている。これも仕方がなかったのだろう。

参考
2023/08/25

カナダの有翼農薬自動散布機

琵琶湖を周航する有翼 UAV を構想していた。最終的な目的は北海道での農薬散布だった。目的にかなった UAV が FAA の認証を得た。すばらしい。

殺虫剤と毒ガス(化学兵器)は本質的に同じである。日本国は合衆国の同盟国ながらも製薬メーカの殺虫剤研究所はCIAの監視対象だった。一方,我が政府は反日国の北鮮,中韓の殺虫剤原液工場とか研究所を監視しているのだろうか。

戦中,駐メキシコ大使が後に判明したマンハッタン計画の工場研究地区にエージェントを送ったが,暗号解読されていたせいでそのエージェント(メキシコ人?)は FBI により暗殺された。ソ連は合衆国の核開発を察知していて,機密情報は筒抜けだった。戦争情報に対する感性の違いだろうか。

合衆国は東京を含め,日本各地に核模擬弾を投下していた。日本の300旧名家が東條らの唱える一撃講和論(本土決戦)に同調していたら,何発の原爆が投下されただろうか。

参考
2023/08/18

政権幹部のエクソダスと土着神

中国共産幹部したたかである。子弟を合衆国に留学させ,家族を呼び寄せる人道的配慮を狙っている。習近平ですら一人娘を留学させている。

この仕組を知ったのは大学生の頃だった。南ベトナム政権が崩壊した際,政権の要人は全て合衆国に避難した。ナチス高官はペロン政権下のアルゼンチンに逃避した。有名なのはメンゲレとアイヒマンである。ペルーのフジモリは日本に亡命したが,チリへ出国しペルーに送還され獄舎に入った。イタリア国王は2次大戦後,亡命した。息子は未だに議会により拒絶され本国への帰国が叶わない。昭和天皇は亡命しなかったし,戦犯は逃亡を図っていない。日本のカミは土着神であり,エクソダスはできないのだ。フクシマの宮司も留まった。

日本が戦争に負けた時,軍人と異なり農民は動じなかったそうだ。アメリカが支配者になっても耕作民は必要だからだと考えた。農地と結び付いていた日本人,これを西欧では農奴と呼ぶ。若い頃,米国の女プログラマに Peasant と呼ばれた。プログラミングはユダヤ系を含む白人優位の職業と思い知らされた。

中世は支配者の領主は代わっても,農奴は土地に付随していたから耕作権は保証されていた。古代と近代の民族国家では,農地そのものが征服の対象であった。しかし日本ではそうならなかった。日本史とは領主の興亡史であった。例外は蝦夷だろう。北海道の地名はアイヌ語だらけだ。最近の研究によると,関東の地名にもアイヌ語源があるらしい。

農民が農地目当てに移動すると,日本以外では武力による争奪戦が起きた。中国だと五胡十六国,欧州だとケルト族をゲルマン諸語族が追い払った。清朝は故地満州への他民族の移住を禁じていたが,日本が占領すると,大量の中国人と朝鮮人が押し寄せた。日本からの農民移住は少数だった。英国のインド支配をお手本にしたのだろうが,時は国際連盟が設立された民族自決,民族国家の時代に時代錯誤であった。

戦後,地主から土地を取り上げ小作農に払い下げ農地取引に制限を設けた。農民は農奴から資本主義の担い手になった。満州の耕作民となった中国人農民は中露国境のアムール川を越えロシアでも耕すようになった。農業は一粒の種子が10倍以上に増える効率の良い産業である。旧約にはカインとアベルの物語として残る。神は羊飼いアベルを愛した。オリエントの支配層は都市に居住し,ユダヤのエルサレムは再三他民族に支配された。日本には結局,城塞により囲われた都市は出現しなかった。馬車が通れるような道路も建設しなかった。

戦争に負け,日本人が大陸樺太からの避難を経験したが,聖書のような民族の教訓までに至っていない。ロシアによるウクライナ侵攻をみると,エクソダスの心構えが必要だろう。ロシアが北海道,中国が沖縄九州に同時侵攻したらどうするのか。欧州優先の合衆国は日本を放棄するのではないか。日本が消滅すれば,日本からの債務は返済しなくて済む。

ベネチアはかつて地中海を介した東方交易で栄えた。常備海軍を備え,オスマン・トルコと地中海交易を巡り幾度となく戦争した。ベネチアは同盟国のスペインに貸し付けていた。レパントの海戦でオスマンの伸長を止めたものの,スペインは借金を踏み倒し大西洋交易に乗り出していった結果,ベネチアは衰退した。

日本はどうだろう。日本人は中国主導の専制体制に組み込まれていくのではなかろうか。果たして朝鮮はどうなっているか。柵封体制の復活か。東アジアでは草の根民主主義はなじまない。安倍銃撃事件に対する毎日新聞主筆の記事をよんだら,権威主義の臭いがプンプンだった。どんな読者層を対象としているのだろう。

大阪市港湾局の上海電力によるメガソーラが話題になっている。衰退日本に中国の国営企業が投資する。日本のソーラ電力がいかに高いかわかる。竹田によると,中国製ソーラパネルのシリコン原料供給はウイグルだから良くないと主張している。ソーラパネルは日本製が劣後になり中国製に代わって久しい。

参考
2023/08/04

土着神と中山道八幡信仰

古代の豪族は土着していたが,中世になると武士が台頭し移住するようになった。その典型が軍事貴族だった河内源氏である。義朝は摂関家をバックにした父為義を凌駕し関東に下向,やがて平氏との争いに敗けた。郎党のない頼朝は3代で絶え,北条氏が簒奪した。足利に土着した義国の子孫尊氏は関東を捨て,京で開幕した。その結果,足利氏の源鄕は関東管領家同士の争奪の地になった。備後の平氏の代官だった伊勢氏が駿河に下向し,鎌倉公方をシャッポにして関東に勢力を扶植した。後に後北条を名乗る。西欧クランの興亡同様,郎党率いる武装一族の興亡は激しい。

移住した武装クランは八幡信仰を持ち込んだ。中山道に近江八幡市がある。中山道沿いに関東まで八幡社が連なる。源氏の一派である武田信義の直系である武田四郎勝頼が信長に勝利すれば,そのネットワークに乗り地滑り的に上洛の可能性すらあった。北國街道はさらに細かく浄土真宗の末寺が点在する。

尾張守護代家の奉行職家に過ぎなかった織田弾正家が「天下布武」を掲げて,各地の下剋上勢力と争った。鎌倉室町期を通じて荘園は武士に簒奪され,院政も形骸化した。この変革に300年も要した。直近の低迷停滞も納得だ。

西欧の資本主義の背景にピューリタン思想との繋がりが指摘される。現代のSDGsとか過激な環境運動とかも変革をドライブする下地が西欧精神にはある。果たして日本はどうなるか。