円安を忌避するエコノミストと灯油価格
意外な主張である。
問題は、アベノミクス景気の6年間、グローバル企業が最高益を更新し続ける一方で、家計へのトリクルダウンが極めて限定的だったことである。岸田文雄政権の掲げる「新しい資本主義」は、理念も具体策も効果もはっきりしないが、アベノミクスの繰り返しでは一部の人が潤うだけで、広く賃金が上がることはない、という問題意識は正しい。「成長と分配の好循環」で想定されているのは、大企業から中小企業や家計へと、分配の比重が移っていくことである。それが日本国民の「正義」にかなう成長の形である。しかし、円安はグローバル大企業に有利に、中小企業や家計には不利に働くわけだから、この「正義」には真っ向から反するのである。
主張はまるで共産党である。とても大手行エグゼクティブエコノミストとは思えない。
重油ボイラ&ディーゼル車
灯油の買い出しに行ったら,104 円/L だった 2022-02-12。円安かつ原油高の影響による価格上昇だ。重油だと価格変動が少ない。93円で買えるし,熱カロリも高い。田舎に住み暖房給湯ボイラを新設するなら重油ボイラがいいだろう。
灯油ボイラのメリットはディーゼル車なら燃料としても使える。脱税になるが,自動車燃料に不当に課税している国が良くない。このスキームは田中角栄が編み出した。道路財源にするためである。旧民主党が高速道路無料を公約にしたが,政権を取ると小沢一郎が取り消した。道路利権を我が物にするためだった。先進諸国で道路に通行税を課しているのは日本ぐらいだろう。
今乗っているガソリン車は30年になる。今年買い換えるつもりだ。国内で入手可能な電池自動車は高くて手がでない。軽ガソリン車もしくはディーゼル中古車にする予定だ。
馬車文化のなかった日本では,現代になっても車は贅沢品扱いだ。合衆国でこんな事をしたら暴動そして革命になるだろう。英国王が北米植民地に印紙税と茶税を課したら,反乱となった。
結論
地方下層民にとり車は通勤の必需品なのだが,日本の下層民は従順だ。金融資本主義下の日本にあって大手行エコノミストがこのような主張をするようでは,アベノミクスが失敗に帰したのは確かだろう。インフレがしのび寄り償還できない借財が日本国に残っただけか。私の老後は悲惨だな。
参考