2024/04/12

GMOあおぞら vs SBIしんせい

どちらもネット銀行である。GMOあおぞら銀行の ATM 入金手数料が無料ではなくなる。銀行が ATM 設置会社に払う使用料負担に耐えられなくなったのか。SBI しんせい銀行と比較すると,

                 SBI                  GMO
他行振込    3件/月無料       75円/件有料
ATM入金    無料                  2回/月まで無料
デビット   なし                  あり
読取          磁気                  IC+RFID

最初,GMOは非接触認証だったので携行したが,RFID を受け入れる店がなく持参を止めた。SBI カードは昔からの磁気読取だが,ATM(セブン・イーネット・ローソン・イオン・PatSat・VIEW ALTTE)で24H使える。

RFID 付のICカード製造コストは磁気カードとは桁違いだろう。交通系の非接触ICカードは券売機の発券コストを削減できたからこそ普及したと思う。

最近,現金のみのスーパがクレカOKに変わった。お釣りの硬貨調達コストと自動現金受払機コストが負担なのだろうと思う。老男性店員がその自動機が1台不調なのか,カバーを開けて点検していた。クレカ決済ならそんな要員手間もなくなる。治安のいい日本だからこそ,ATMとか自販機が普及する。自動現金受払機は貨幣の真贋を判別しカウント取り入れ,出金しなければならない。ヒトが簡単な事は機械は不得手である。

デビットの普及率は低い。だが,その伸び率は驚異的であるもののクレカ対応の店でデビットを使うメリットはない。GMOの決算公告をみると,GMOあおぞらが285(百万円)の経常損失に対して,SBIしんせいの経常利益は31,280である。GMOあおぞらは非上場にもかかわらず,銀行であるが故に決算をネット上に公開しなければならないのか。

しんせい銀行はいちはやく通帳を廃止し磁気カードも30年以上更新していない。
多くのネット銀にとって、稼ぎ頭は住宅ローンや金融商品仲介だ。。。GANB は他社との差別化を図るべく、いずれの事業も手がけていない。もう1つの柱が組み込み型金融だ。GMOからの人材に加えて中途採用により、約150人のエンジニアを抱え、決済や入金通知などの金融サービスを開発・外部提供している。
後発なのに多数のエンジニアを金融API連携に従事させている。ビジネスモデルに無理があると思う。DMMのフィンテック部門は資本金100万円,50人だ。フィンテックは道具であって,後発APIに投資するのはどうかな。先行開発済みのベンダにどうみても勝てないだろう。コードを書いた経験がないような天下り経営者なのか。上場は無理か。楽天の三木谷は1997年にコードを書いていた。

メインを与信だとすれば,零細企業向け商工ローンをどうフィンテック化すれば良いか。GMOは中国欧米の先行事例を参考にしたらどうだろう。

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2024/04/05

大阪西成区と万博

日本の地域で最も自殺率が高いとこはどこか。西成区だった。近くでは大阪万博が開催され,跡地にはカジノが建設される。大阪府大阪市の首長はトリクルダウンの経済効果を強調するが,経済学的には否定されている。

日本維新の会が大阪市の合区を問うたが,結果は反対だった。西成の高自殺率の要因に最低賃金の低さがあるらしい。岸田首相が最低賃金の引上げを訴えたが,日本商工会議所会頭の反対に腰砕けになった。資本主義の駆動力は賃金格差にある。最低賃金が上昇したら,労働者を雇用している零細企業の利益は減少してしまう。

西成の自殺者は高齢者が多いのではないかと思う。若いと転地して転職も可能だろうが老いたら,採用してもらえなくなる。

上海も万博を開催した。私も印刷回路基板 PCB を中国に依頼予定である。上海郊外の住宅はトイレもない。江戸期の長屋住まい以下である。そんな中国の格差が世界の工場としてグローバル経済をドライブしている。

合衆国は老化する中国とチャイナリスクを鑑み投資ブレーキを掛けだし,Apple は中国依存を少なくする。逆にドイツは中国に傾斜している。ドイツの職工のレベルは高いが,経営者は今一つかな。

参考
2024/03/29

日本零細企業は和暦そして土足厳禁

国内零細企業の内部資料は大抵,和暦表示である。そして事務所では靴を脱がねばならない。阪大に奉職したら,事務方から履歴書を和暦表示に換えろと指示があった。外国人教員の多い東大でもそうなのだろうか。採用決定までは西暦OKでも,実際運用は和暦。応募段階から履歴書は「和暦」と記載してくれればと思う。研究所玄関には下足箱があり,高校時代に逆戻りだった。

リストラクチャリングの啓蒙書に靴を脱がねばならない企業は成長しないとあった。京都市内のある底辺下請け企業は家内企業で玄関は土間で事務所すらなかった。屋内は節電のため暗かった。大企業になり,出世すると土足解禁になり事務所の照明が明るくなる。

特許出願は西暦OKである。昭和,平成の公開番号が混在していると,何年前の公開なのか瞬時に判断できない。Windowsを和暦に代えたら,ファイル期日が平成と令和が混在している。西暦の方が見やすい。

日経新聞は「政府は2019年5月1日の新元号への切り替えに関し」とあるから,和暦押しではないようだ。日経はマスメディアのなかでも電子情報に精通しているせいかもしれない。

結局,Windowsの暦表示は西暦に戻した。和暦はどれだけ天皇に近いかだろうか。国鉄が民営化され,自立がすすむと切符は西暦に代わった。学会論文は西暦だが,会費徴収は和暦だ。ミッションスクールでも強制されていないのに和暦だ。別に文科省から通達があるわけでもないだろう。ネット情報では公的文書は和暦でとある。しかし,実際は西暦でもOKだ。

健康診断を受ける際,同意確認書は和暦だけれど大病院の発行する健康診断書日付けは西暦になっていた。病院経営は厚労省(社会保険制度)なくして成り立たない。厚労省も西暦採用不可の通知は出されていないのだろう。個人病院も和暦ばかりである。外国人診療は考慮していない。何となく日本社会が透けて見えてくる。

公は西暦OKでも,「私」は和暦が多数派だ。つまり,異邦人を考えない。販促メール題目に「2024年あなたはどう投資しますか?」とあった。海外投資とか国外との競争を考えていない業界,学校,団体,零細企業らは小学校以来,慣れ親しんだ和暦に馴染んでいるのだろうと思う。
2024/03/22

銀行と西暦そして「弥生」の一太郎化

家人が地場銀行口座開設に当たり,書類では令和とあり何年だか失念したところ行員が西暦でもOKですよ。また今年令和何年なのか教えてくれたそうだ。

私の場合,数年前滋賀銀だと西暦で記述すると書き直せと突き返された。そんな応対だけど,滋賀ではトップ行で誰も悪く言わない。不動産屋が滋賀銀支店を借りての取引を持ち掛けてきたが,他行に代えてもらった。世の中,トップになると驕るようになるのは自明のようだ。

銀行ローンがあるわけでもなく,取引上の必要性から開設した口座以外整理しようと思う。通帳の保管廃棄が面倒だ。京都支店口座はもう不要だろう。ネット行ばかり利用している。ネット行は西暦表示が多い。
西暦・和暦の変換システムを別に作るのもコストがかかります。全銀システムにつながることを考えれば、全銀システムに合わせて和暦にした方がよいと多くの銀行が考えました。
銀行は本来,和暦表示でネット行の西暦表示はコストが上乗せとなっているようだ。しかし,実際はUnix,Linuxのシステムであれば西暦表示はシステムに含まれており,コード開発の負担はない筈だ。ベンダの費用請求の名目に過ぎないのでないか。

公的認証であるマイナンバカードと運転免許証の有効期限は西暦に変わっている。金融機関が何故,和暦に拘るか。和暦を使い続ける零細企業個人病院向けのためなのか。地銀の優良融資先はパチンコ店と病院だった。会計ソフト弥生のデフォルトは和暦のようだ。

しかし有価証券報告書を提出しなければならない大手の和暦使用は6.9%に過ぎない。零細企業の非効率低生産性が日本経済の足を引っ張っているのかもしれない。従って賃金格差も拡大する一方だろう。この構造問題は戦前から,世代を超えて続いている。

参考
2024/02/19

合衆国不動産40%下落と日本株への影響

Bloomberg によれば,New York と Los Angeles のオフィス価格下落が甚だしい。
ニューヨーク市マンハッタンでは、ブローカーがブラックストーンが出資したオフィスビルを担保とする債権を約50%引きで売り始めた。    ロサンゼルスの一等地にあるオフィスタワーは昨年12月、10年前の購入価格より約45%安い価格で売却された。同じ頃、米連邦預金保険公社(FDIC)は、ニューヨーク市のアパートメントビルを担保にした約150億ドルのローン債権を40%のディスカウントで売却した。
中国マネーが合衆国から引き揚げた結果の連鎖だろうか。日本株に外資が投資というよりは投機目的で買い増ししてきた。物言う外資も資金は借金である。バフェットは株式を現金に換えている。今,株式に投資しない方がいいだろう。ヘッジファンドの空売りが始まるかどうか。

参考