2017/08/11

忖度まんじゅうと気の毒な首相

忖度まんじゅうが販売された。国会議事堂売店の政治家まんじゅうにかけたのだろう。おもろいなと思うのは関西くらいか。合衆国に政治家を風刺するTV番組に Saturday Night Live がある。最近だとくだんの報道官がネタになっていた。

ふだんはみない国会中継 NHK をみると,ある意味生放送は正直である。安倍首相は官僚の作成した原稿をひたすら棒読みして,気の毒なくらいである。別に首相が読み上げず,担当補佐官が読めばいいじゃないかと思う。カメラをパンすれば,黒子の官僚の動きが少しはみえるのかもしれないが,他局をみても舞台裏を放送する事はない。不文律なのだろう。

国家戦略特区であるから国策である。しかし,国策を策定するのは政治家ではなく官僚である。戦前の国策の集大成が大東亜戦争であった。開戦の決定した東條首相も下僚の戦争計画にのっかっただけである。総力戦研究所のシミュレーション結果を真剣に検討したとは思われない。

参考人招致された官僚をカメラが映し出すと,首相に比べ紋切りである。彼に国家意志をみた。日本の国家権力はヒトが担う。これは中国と日本ではごく当たり前である。法理は紙切れである。戦前の国策は陸海軍省と外務省のチェックアンドバランスで行われていた。

獣医師学部新設に関して,どうも農水省と文科省は蚊帳の外だったようだ。経産省が戦前の陸海軍省のように肥大化したのだろうと思う。安倍首相が経産省を重用しているせいもあるかもしれない。テレビ局の説明パネルだと,当該参考人の首相補佐官は経産省 No2 だと記載されている。戦争中,国民が疲弊し飢えていても現役官僚は戦争継続の国策遂行に邁進していた。官僚は国家の下僕であって,国民には奉仕しない性質があるようだ。

どんな軍事組織であれ,戦争計画はある。防衛省と経産省の関係が気になる。戦前は企画院とか興亜院の力が弱かった。岸らの革新官僚はソ連をモデルとした統制国家を目指していた。その完成形が戦後の経産省主導による地域独占電力会社体制である。経産省は巨額の特別会計を差配して国策を遂行した。その推進事業は公募であるが,建前である。今ではその公募案件も時代にそぐわないのが多くなり企業にとっても魅力がなくなった。しかし,アベノミクスによる財政出動により予算は膨らむ一方である。学校建設に公共団体の優遇措置はかかせない。その際,土地の手当てが最も難しいが愛媛今治の提供に乗っかっている加計構想が渡りに船だったのか。

大企業は工場どころか,タケダ薬品,東芝のように基礎研究所も欧米に設置するご時世である。経産省の産業指導はメリットよりは,海外進出を考えたら足かせであろうか。経産省は農水省と文科省の縄張りに食い込むしかないのだろう。獣医学部の開設を火急扱いにしたのは予算執行のためかなと思って検索したが,ヒットしない。金の流れを追求すれば,田中金脈問題のように解明されると思うが,そんな気運はないようだ。

Saturday Night Live の風刺をみると,クシュナ上級顧問とおぼしき人物が防弾ベストを着用して死神を大統領執務室に案内している。死神のエスコートが国家安全保障担当補佐官でもなければ,国防長官でもない大統領娘婿であるのが風刺なのだろう。西欧には死の舞踏という一ジャンルがある。スイスの霊墓を歩いていたら,墓石が死神だらけであった。当時は死=ペストであり,ペストはユダヤ人と紐づけられていた。クシュナ氏はユダヤ教徒であるから,そのパロディである。現代の死神はペストではなく戦争紛争である。

加計問題と防衛省の日報問題のどちらが重大か。言うまでもないだろう。満州事変にいたる経緯をみれば,中級軍事官僚が国策を動かした。陸軍大臣は神輿に過ぎなかった。それを暴いたのは御用新聞のマスコミではなく GHQ を主体とした極東軍事法廷だった。合衆国は日本人以上に日本国の本質を見抜いていた。これは現代でも変わらないかもしれない。少し悲しい鳥頭の日本人である。

戦前の少なくとも,毎日と朝日はどのように大東亜戦争が遂行されたのか知悉していた。だからこそ,ソ連のエージェントだったゾルゲは朝日の尾崎に接近した。大新聞経済部の記者は御用記事しか書かないが,政治部の記者は意図的にリークされた内容を忖度して記事にしたり,逆に隠ぺいしたりする。マスコミの本社社有地は払下げばかりである。払下げを受けた新聞社テレビ局が政府寄りになるのは致し方がない。防衛官僚の稲田放擲運動をみると,戦前に回帰したのかと思えるほどだ。しかし戦前は諜報機関,当時は特務機関を通じてそれなりに敵情を得ていたが,中韓の機密情報はどれだけ入っているか。逆に朝日とかマスコミを通じ両国に筒抜けなのではないか。朝日のビルに新華社が入居しているのは朝日と中国共産党はどんな関係なのだろうか。

トランプのロシアコネクションが話題になっている。ソ連がユダヤ人を追放する前,ソ連は世界最大のユダヤ人を抱えていた。現在は合衆国である。ロシアと合衆国をつなぐのは今も昔もユダヤ人コミュニティである。日露戦争戦債の起債引き受けにロンドンのロスチャイルドに断られた高橋是清は合衆国のローブ商会シフの仲介で戦債がさばけた。軍艦は英国製だけれども,その資金は合衆国のユダヤ資本だった。彼らは合衆国で人気のあった日本産絹に目をつけていた。

いまでは日本は戦債の起債もなくなり,経産省管掌のビジネスモデルに資金需要がない。逆に本来なら,英国のようにリストラしなければならないのを設備過多,労働者過剰の構造改革は進んでいない。ニワトリが先か卵か。獣医学部問題が岩盤規制改革であると,本気で安倍首相は思っているのだろうか。郵政改革をなしとげた小泉純一郎と比較すると,ずいぶん小者であるようだ。彼の目指す,憲法改正は最高裁ですら国会が違憲状態であると判定しているのだから,これまた法理に反している。側用人が暗殺されると迷走した暗君慶喜のようにもみえる。宰相を補佐する政治秘書官が弱いのだろうか。彼は官僚出身の補佐官を重用し過ぎたのだろうか。江戸幕府は将軍が幕閣の意見を聞かず,親藩譜代雄藩が幕府を見放し自壊した。結局のところ,首相の姿は国民を反映している。

首相がこんな案件で躓き,防衛大臣は官僚に詰め腹を切らされる。日本は官僚国家だから仕方ないにしても,戦争計画を立案する防衛省は防衛予算を通じて国会がコントロールするしかない。国会はその能力がないので防衛省をコントロールできるのは財務省だけか。困ったものだ。それとも,戦後の吉田池田佐藤のように,官僚出身の方が首相に向いているのだろうか。安倍とか石破とか人気のある政治家の国防観が前のめりなのがとても気になる。鳩山由紀夫の祖父一郎は統帥権干犯問題を国会で煽り,結果的に陸軍統制派が台頭する遠因となり,日本は満州に深入りしていった。それを反省したのが吉田だったが,今では吉田は全く人気がない。吉田は民間人の白洲次郎を重用した。佐藤は若泉敬だった。国策を大きく転回させるには官僚出身宰相と民間人の知恵者がいいのだろう。安倍とか石破だとその反対の組み合わせになるから,不首尾になるのかもしれない。それに両氏とも世襲政治家だ。それと官僚出身補佐官は省益代表の側面は免れないだろう。つまらないゴルフ仲間から,憶測を招いた安倍首相だ。でも政治資金を洗っても田中角栄のような金脈とはおそらく無縁だろう。

大阪地検特捜が補助金水増しで捜査に乗り出した。大学の補助金詐取は警察署が扱うから意外である。財務局もしくは大阪府の犯罪になると検察当局は踏んだのだろうか。国会答弁した局長は国税長官に栄転した。防衛大臣辞任と相討ちとなった陸自幕僚長は参与に復活した。サラリーマン官僚にとり人事が全てである。満州事変以降,陸軍は前任者の不祥事を後任者が糊塗隠ぺいしていた。対中戦不拡大の石原莞爾は左遷,対米戦不可を唱えシナ撤兵を画策した武藤軍務局長は東條により左遷された。しまいには対米戦までいきついた。東條人事が是正されるのは梅津が参謀総長に就任してからであった。東條の息のかかった下僚を前線に出し,疎まれた中級官僚(大佐クラス)を呼び戻して少しずつ陸軍内部に和戦派を醸成していった。陸自幕僚幹部が梅津系列ではなく東條系とは恐ろしい時代になったものだ。組織の保全を考えると当然か。東條系は戦争が下手くそなのが最大の難点だ。平時向きの軍人である。

以前,独ソ戦が始まると参謀本部情報部はソ連勝利と 1942 年冬のドイツ軍のモスクワ侵攻挫折前に裁決していた事実を述べた。最近,陸軍暗号関係の本を読んだら,対ソ暗号解読に派遣された陸軍の在欧州情報将校が対米戦勃発に驚いている。作戦部と東條がいかに暴走したかわかる。軍備増強とか人事ポストに関して一枚岩であっても,国策遂行方針は別の選択肢もあったのだ。

8億円程度の国有資産払下げより,中級防衛官僚のリークにより大臣が辞任する事態の方が怖い。そして彼らはノモンハンのように平気で隠ぺい改ざんするかもしれない。そのトップが田母神とか東條の娘婿のような閨閥人事である。平時なら冷酷凡庸な東條のような軍事官僚でもいいが,有事ではまずいだろう。有事には米軍事顧問団により戦争指導してもらうのはどうだろうか。3.11 の原発危機の際,菅首相は米軍主体の核事故即応チームの派遣を拒否した。その間,原子力保安院と防衛省職員は炉の保全作業に何を成し得たか。用意準備訓練していないと,複雑な事象では何もできないのだ。原子力保安院の元デパート担当の経産省派遣のスポークスマン(審議官級)が鬘を被っての連日の記者会見は実に空虚だった。何かおかしい日本である。官位と実務能力は関係がないけど,日本の国政ではそうもいかないのだ。

真珠湾奇襲を被った,米海軍長官(政治家)は太平洋艦隊司令長官に米海軍序列28番目の少将(航海局長)であったニミッツを指名した。海軍将官録を執務室机上に常備していたルーズベルトもすぐ同意したそうだ。危機に際しては,有為の人材は殊の外少ないのだ。日本海軍は劣勢になると米内大臣,永野総長,豊田司令長官の下,特攻装備と兵の教育訓練に邁進した。ましてや,徴用船員,徴用工(海軍設営隊は朝鮮人)などは顧慮の対象ですらなかったのではないかと思う。九州の法務局が三菱長崎造船所で徴用されていた朝鮮人徴用工の名簿を破棄していた事が明らかになった。従軍慰安婦の次は朝鮮人徴用工だろうか。

降伏した日本兵を強制連行したあのソ連でさえ,戦後ロシアのプーチンの時代になって保存されていた名簿を公開しつつある。名簿を破棄された慰安婦徴用工は軍馬なみの扱いだったのだろう。日本の官憲は実に酷い仕打ちをするものだ。軍馬 3000 頭と徴用工 3000 名。数詞が異なるだけか。それとも,破棄したとアナウンスしても本当はどこかに隠ぺいしているのだろうか。その可能性も官僚ならあり得るかもしれない。

官僚は組織のために動く。その名目は天皇であり今は首長なのだろう。その暴走を止められるのは議会であるが,日本では建前だ。議員が世襲化して官僚と癒着し以前は「構造汚職」と称されたが,今では当たり前すぎて死語である。ロシアの情実人事はとくに悪名高い。日本海海戦のロジェストヴェンスキー提督は皇帝のお気に入りだった。凡庸な提督で日本海軍にはよかった。

米海軍潜水艦部隊の脅威を前に,南進論不可と説いたまともな吉田海軍大臣をキチガイ扱い,予備役にして凡庸な将官が累進した。その最悪が豊田副武だろうか。戦後,海自が彼に講演を依頼してたりするから,彼のようなあり方は海自の模範なのだろう。真珠湾奇襲の特殊潜航艇作戦の犠牲者を軍神として讃えているから,特攻まがいの作戦は開戦の時からだった。太平洋戦争末期,政府は 315 万人の根こそぎ動員をした。食糧給与も不自由な師団もあり憲兵隊司令官が農作物窃盗等の軍紀紊乱を報告している。在欧の情報担当武官は日米開戦から日本の敗戦を予期していた。といっても情報士官が作戦担当なら同じような意思決定になったのではないか。家族を愛する組織に忠実な平凡な官僚が国民をどん底に突き落とす。長崎造船所の朝鮮人徴用工名簿を破棄した法務局の役人にしても悪意はなかっただろう。安倍首相にも悪意はなく,国家国民のためと国策遂行に努めているに違いない。

しかし,他者の境遇を自らの立場に置き換えて考えられるのはヒトだけである。良心と呼称されるものだ。良心の対極に罪 Sin がある。罪の意識がない者は病人,今ではサイコパスと呼ばれる。罪意識のないのは無垢な子供と未開人である。罪意識のない軍事官僚が日本人を戦争指導をすると思うとぞっとするが,どうしようもない。そんなリスクが嫌なら離散したユダヤ人のように祖国を脱出するしかない。厚顔無恥のようにみえる官僚自身は国家のためと思い込んでいるのだから始末が悪い。教育とかのそんな問題でもない。

半藤一利がノモンハンおよびガダルカナルの作戦を指導した辻正信をインタビューして,世の中に絶対悪があるとしたら彼のような存在を言うのだろうとの所感を述べている。平時ならごく普通の軍事官僚で職責を全うしただろう。それが有事,危機になるととんでもない諸相を現出する。旧約にはその不条理悲嘆が書き連ねられている。家人からどうもトランプ大統領はサイコだと聞かされて,そうかなと思うようになった。彼と最もウマが合うのが我が首相である。これは良い事なのか。偉大な指導者はサイコだらけだそうだ。文化革命を主導した毛沢東もそうだろう。ヒトを一人殺せば,殺人だが百の単位になると英雄である。国民的人気のある信長もそうだ。読み物によれば,家康はサイコ気質の信長により信康を失う。最近のホワイトハウス高官の辞任解任騒動をみれば,わかるだろうと思う。見方を変えれば,時代がトランプ大統領を求めたのである。合衆国は当然ながら,我が国唯一の軍事同盟国である。外交問題では国民の声と異なる決断を迫られる場面もあるだろう。環太平洋諸国のカナダ,オーストラリア,ニュージーランドおよびシンガポールが「太平洋同盟」諸国と条約交渉を開始した。小国の知恵だろう。

最近の豪雨で姉川が溢れた。姉川をはさんで有名な織田徳川勢と浅井朝倉勢の戦いがあった。徳川は同盟のよしみで近江に出陣した。トランプ大統領は武力行使をするだろうか。従来だと,国務長官が懸念危機を敵国に伝え,大統領は対外的に好戦的言辞「世界がこれまで目にしたことのないような炎と怒りに直面することになる」をしないのが不文律だった。特にオバマは口先介入だけだった。

気になるのは,ワシントンポストが,
The Washington Post revealed that U.S. analysts think North Korea has produced a nuclear warhead that can fit inside its missiles. Worried about what that means? Here are four things you need to know. (Elyse Samuels/The Washington Post)
ミサイル用核弾頭を製造したと伝えた事だ。かつて,毛沢東が核実験成功を宣言した時,時の吉田首相はフェイクだと言った。佐藤首相は中国の核武装の危機に際して,合衆国大統領に核の傘の約束を迫り,得られなけば,日本国の核保有オプションについて言及した。今は各国首脳が頻繁に会談できる環境にある。本土防衛の最大関心事だが,マスメディアがこの真偽について政府首脳に問いたださないのは何故だろうか。3.11 でも同様の事が起きた。報道各社が肝心な事を官房長官に問いたださないのだ。記者クラブ制度のせいかもしれない。上述の記事の確度に関して,各社はかなり把握しているだろうけど報道しない。確かに報道しない自由もある。危機有事になると,報道各社が横並びになるのは大本営発表時代と大して違いがない。

市井の人間にとり,せいぜい外信と週刊誌を頼るしかない。「一億総活躍」の時代では致し方ないか。報道の自由度ランキングによると,日本は台湾と韓国より下位である。これは両国の民主主義が日本より成熟していて民度が我が国より高いから当然だ。女性が大統領とか総統に選出される国である。多分,世襲議員は日本よりかなり少ないのではないか。台湾は中国の核に動じない。韓国同様,中国の核の照準は日本と合衆国に向けられているとの暗黙知があるからだ。仮想戦争ゲームだと,何故か大阪に核弾頭が着弾する。中国北朝鮮は皇居のある東京を撃たないのだ。隠居後の上皇は大阪に遷都してくれないかな。家康は隠居後,駿府に居住した。どこまで本当か知らないけど,遺体は西向けて葬れと遺言したそうだ。日本を叩きのめした米海軍指揮官のニミッツ,スプルーアンス提督は東部のアーリントンではなく西海岸サンフランシスコに葬られた。靖国神社の人柱はどうだろうか。

騒がしい靖国の季節がやって来る。子供の頃,駆逐艦長を中心とした靖国での記念写真を父に見せてもらった事があった。年に一度,無礼講の飲み会があって,そのエピソードを話してくれた。駆逐艦乗員数が名前と顔を覚えられる上限である。さて,先の防衛大臣はどれだけの将校の顔と名前を憶えていただろうか。幕僚幹部の中級軍官僚に造反されるようでは,関心がなかったのか。彼女の憂国精神と現場の精神が合致しなかった。父は昭和天皇に言及しても,靖国神社について語る事はなかった。靖国神社の人柱がリアルではないと体得したのだろうと思う。父はレイテ海戦に参加し,米海軍の実力を体験した世代だった。対潜戦闘と対空戦闘の体験しかない。父は敵艦を見ずに負傷した。多くの船員,陸軍兵が敵を見ず,沈んでいった。戦争末期には,いつの間にか都市の上空に核爆弾が降って来るようになった。
 02:49 原爆を搭載したボックス・カーがテニアン島を離陸
 07:00 市内の濃霧が晴れる
 07:50 空襲警報発令
 08:30 空襲警報解除
 08:56 搭載機、屋久島上空を通過
 09:45 搭載機が福岡県小倉市上空に。視界不良で長崎に進路変更
 10:38 被爆前では最後の門司港行き列車が長崎駅を出発
 10:58 ラジオが「敵機が島原半島上空を北西に侵入」と放送
 11:00 長崎市上空に到着
 11:02 原爆投下。松山町上空500メートルで爆発
 11:09 空襲警報発令
 11:30 長崎県防空本部から救護隊員2人が自転車で出発
 12:05 空襲警報解除
 12:30 長崎県庁から出火。市内各所でも出火
 12:51 搭載機が沖縄の読谷飛行場に着陸
 13:50 救援列車第1号が負傷者の輸送を開始
 14:45 西部軍管区司令部「敵大型機は長崎市に侵入し、新型爆弾らしきものを使用せり」と発表
 15:00 長崎県庁が全焼。さらに延焼拡大
 18:00 長崎県警が佐賀県警などに救援隊派遣を要請

隣国の核弾頭小型化の真偽が気になる。野田聖子の靖国参拝と隣国の核弾頭小型化のどちらがリアルか。靖国の特攻賛美は実に虚しい。マスコミの誘導は自明だな。外信は靖国にほとんど関心がない。関心を持つのは自衛隊が特攻作戦を開始してからだろう。江戸末期の尊王攘夷騒動と似たようなものだ。後世,特に戦後司馬史観が独り歩きした。合衆国に独立戦争と第二次世界大戦の伝説が必要なように,戦後の日本には明治維新観が必要だった。

広島に原爆が投下された,3日後の長崎への投下では,爆発後,長崎に空襲警報が発令された。大気圏を飛翔する B-29 の時代である。くだんの国の GDP は韓国の 1/50,合衆国のペット産業と同等の GDP しかないが,核弾道兵器を持てばこれだけの存在感がある。ソウルは北の長距離砲の射程内にあり,合衆国の先制攻撃は無理である。しかも韓国は融和政策の左翼政権である。どうしようもないか。明治 150 年祭だ。

東京オリンピックと大阪万博の予算で,どれだけの防衛力が整備できるだろうか。とりあえず,靖国神社をシェルタで守るか。靖国神社(特攻精神)は広島長崎への原爆投下に無力だった。3発目も同様だろう。現代イスラエルは神頼みを止めて,故地に帰還しても神殿再建を放置したままだ。神の国,日本では参考にならないか。

せめて,晴れの日には全国の中小都市において新型爆弾投下の恐れがあると本土防空司令部は注意を喚起できなかったものだろうか。米軍は B-29 による中小都市破壊リストを伝単で宣伝していた。日本の防空司令部は来襲の報告があると,地名が記された電光表示板を点灯する原始的なものだった。ドイツは多数の女性が光学ポインタを電話で指示を受けながらマップに表示するものだった。迎撃戦闘機も同様である。各地からのレーダ情報はテレタイプで防空司令部に送信された。日本は電話と無線電信だった。艦隊司令官とか陸自師団長がTV出演しても,防空司令官が画面に映る事はない。まあ,田母神が空自幕僚長だったくらいだから,酷いものだ。念力で核ミサイルを迎撃するのだろう。
稲留は 43 年 6,7 月に行われた帝都防空研究演習について、B-17, B-25 あわせて 110 機来襲、投下弾量 175 トンの想定のもとでは、火災発生箇所 609 に対し消防ポンプ配置箇所 411 で、残り 198 箇所は放任火災となる結果が出たと述べた。この結果から、火災発生箇所が関東大震災のそれをはるかに上回って東京が焼け野原になることを予測し、百万人単位の疎開を行い、それによって防火帯を設け大火災を防ぐ必要があることを述べた。
中級軍事官僚の敵情分析はそれなりに的確だった。しかし上層部が意見具申を受け入れる素地はなかった。当時の最高防空責任者は宮様だった。防空は閑職扱いだった。バトルオブブリテンではチャーチルは2人の RAF 司令官に全権を委任した。日欧の危機意識の違いと言えば,それだけだが。

せめて,漢字カナ表記を止めてローマ字テレタイプ通信にしただけで,どれだけ邀撃戦闘機が早く敵に迎えたか。やがて,迎撃に到底間に合わないと諦めた。

原爆を投下されても何を何から守るのか,いまだ我が国は混迷しているようだ。まあ,現人神を国防の最高責任者にマツリあげたのが間違いの根本だった。有事対応するには優れた指導者が必要だ。

参考
2017/08/07

構造改革と行政整理

安倍首相の支持率が急速に下がった。ロイタは構造改革の先行きに懸念を表明している。戦略特区が獣医師学部の増設とは随分矮小化されたと思う。戦略とは内向きではなく,本来,外向き例えば台頭する中国にどう対抗するかという方針を示す。戦前の帝国国防方針のようなものだ。

それはさておき,規制緩和をすれば自然と構造改革は進展する。補助金を助成しなくとも民間は先行きが有望だと思えば投資する。明治の頃,鉄道建設は民間の方が積極的で地方で建設が進んだ。主に豪農が投資したのだ。別に政府とかが推進したわけじゃない。幕藩体制の名残の名士を中心に政府とは関係なしに建設が進んだ。

問題は明治の頃は地方に投資家がいたけれど,今や日本の投資資金の大半は東京に集中しており,地方に金がない。地方にベンチャが起業しようとしたら資金は東京から引っ張ってこなければならないほど,地銀とかは投資しない。地銀は国債を買っている。

ロシアフランスのような中央統制官僚主導資本主義国家になってしまった日本では,地方に投資するのは好事家でもない限り皆無である。そんな事言っても始まらないから,とりあえず中央の行政整理から始めたらどうだ。規制官庁の文科省と経産省は解体すればいい。加計問題渦中の官僚が両省出身者とは何かの因縁だろうか。
2017/08/04

自衛隊は戦前のインド軍と太平洋同盟

日本郵船の便宜船と衝突した米海軍イージス艦が横須賀で修理した後,米本土に回航予定だ。海自には戦前のような工廠設備はなく,例えば舞鶴だと日立造船が改造とか修理と担当する。米海軍の横須賀基地は米空母も乾ドック入りできる巨大設備と工員(日本人)を具備している。横須賀の補修能力は当然ながら,独露海軍工廠能力を多分,凌駕しているだろう。

整備役務費用は全て日本政府の負担であるから,イスラムの神風攻撃で損傷した艦船も横須賀で修理すると合衆国はお得である。

ソロモン南太平洋海域で日米海軍が激突すると,米海軍は浮きドックと工作艦をバヌアツ,ニューカレドニアに派遣した。たった2隻の空母しかないのに,日本のガダルカナル反攻を阻止できた要因の一つだった。日中海軍が衝突したら,工廠のない海自は米海軍に提供している工員と横須賀設備を海自艦艇の修理に充てない限り継戦は不可能である。果たして,対中敵対行動となる決断をしてくれるだろうか。安保条約に基づく地位協定の基地は租界扱いと同等であるから,合衆国への新たな利権提供を我が政府は想定しているだろうと思う。日本に合衆国が欲するような自然資源はないから,人的供与がらみだろうか。海自を除いて陸空の戦闘能力はタカがしれているので,合衆国が押し付ける日米 FTA を呑み込まざるを得ないだろう。韓国のように民間金融には合衆国資本が大きなウェートを占め,農林系金融は解体か。日本は合衆国産農産物とシェールガスの大市場となる。

これと似たようなケースが大英帝国におけるインドであった。インドは英国産綿布の大市場となり,換金作物となる茶とアヘンを栽培させ,これらを欧州北米および中国に持ち込んだ。現代合衆国はシェールガスと農産物を日本に持ち込む。日本の脱原発は合衆国エネルギ業界にとり好都合である。かつて世界の GDP の過半を占めた清朝は日清戦争にも敗け植民地状態になり,貧乏国になった。近未来の日中戦争では,日本が負けると日本は現代韓国のようになる。

大帝国であった清朝とムガール帝国はなぜ,没落したか。理由は簡単である。敵を知らず,利権(関税,採掘権),通商交通を供与したからだ。英国は侵略する前に,歴史文化を調査する。インド学とシナ学は侵略する前から大学で研究が盛んだった。日本では高級官僚は法学部出身が多いが,英国のエリートは伝統的に歴史学を専攻する。日本遠征に来寇したペリー代将はケンペルの著作を通じ江戸システムを知り,長崎に通商にやってきた船はオランダ船籍ではなくオランダに雇用された合衆国船だったりしたから,合衆国船長から彼はヒアリングをしていた。船長は個人の荷を長崎奉行の役人と密貿易して,荒利が得られた。長崎奉行から外国船取り締まりおよび長崎防備を担っていたのは九州諸藩であり,抜け荷から藩財政を潤すほどの収入が得られた。一方,幕府はオランダ風説書きからオランダを通じて合衆国の知識を得ていた。日本はインド清朝と異なり,蘭癖大名がでるなど蘭学が流行っていたのが幸いした。まさに知は力なりだった。

現代日本は合衆国と中国を知悉しているようで知らないのではないか。小4の英語教育でもどうするかもめている。全国画一の文科省なんか廃止して,小学校のカリキュラムを自由にしたらいい。諸外国との交易に活路を見出す県は英語教育を推進して,関心のない都道府県は英語教育なしでもいいではないか。

韓国の二の舞にならないようにするには,シンガポールが参考になる。英国がシンガポールから撤退した後,ASEAN の枠組みのなかで軍事対立を巧みにさけてきた。TPP が頓挫すると,新たな枠組みを目指している。シンガポールとかオーストラリアは TPP11 は上手く回らないと踏んだのかもしれない。
6月30日、メキシコ・コロンビア・ペルー・チリの中南米4カ国が参加する通商枠組み「太平洋同盟」が、シンガポール・オーストラリア・ニュージーランド・カナダとの間で準加盟交渉を開始したのだ。

シンガポールは合衆国を中心とする諜報組織エシェロン加盟国ではないが,太平洋同盟と加盟交渉を始めた。日本にその声がかからなかったのか,それとも対米追従外交の日本に期待しなかったのか。これら8箇国は大した諜報機関もないのに連携し始めた。シンガポールの最大エスニックは華僑である。シンガポールが今や,アジア金融の中心である。欧州の金融は永らくロンドンとスイスだった。英国がEU離脱でロンドンの外銀の多くはベルギーとかフランスではなくフランクフルトを選択している。日本と中国が対立すればするほどシンガポールは繁栄するだろう。TPP を目指していた国はシンガポールで起債する事になるのだろうと思う。日本は資本輸出国なのに東京で起債するアジア太平洋の国がない。どこで何を間違えたのだろうか。それとも単純にリスクをとれるバンカーがいないだけなのか。

ソフトバンクはサウジ系投資ファンドから大口資金を得る。橋渡しをしたのはどうも,外国人バンカーのようだ。
「ビジョン・ファンド」の設定過程で、孫社長は既に、モルガン・スタンレー(MS.N)で長年、電気通信を担当していたアレックス・クラベル氏や、ゴールドマン・サックス・グループ(GS.N)のハイテクバンカーだったアービン・トゥ氏など、投資バンカーたちを相次いで採用した。

日本のメガバンク出身者ではいい顧客(カモ)を獲得できないのかとも思う。バブル崩壊時に破たんした「たくぎん」の頭取は歴代天下り出身者だった。明治になり銀行設立が自由化されると,豪農達は出資して頭取には武家の勘定方を採用した。日本の銀行家とバンカーは気質が全く異なるのかな。バンカーの仕事は金集めではない。優良投資先の目利きだ。日本の天下り官僚出身頭取はひたすら不動産融資した。


参考
2017/07/31

脆弱潜水艦母港と講談社

反日勢力が最も強い国は朝鮮および中国である。日本の国防はこれら反日国を仮想敵とするのは当然である。偵察衛星が北朝鮮を監視しているので,北朝鮮の長距離ミサイル発射準備をすると日本はイージス艦を日本海に出動させる。報道によれば,イージス艦に護衛艦艇は随伴していないようだ。

イージス艦最大の武器はレーダである。このレーダは航空用である。当然ながら,超低空を飛翔するミサイルとか水平線の向こう側は子供でも見えないとわかる。イージス艦を護衛する護衛艦が必要になる。これが諸外国で普及しない理由の一つである。ただでさえ海軍は金食い虫なのに実に手間と金のかかかる費用対効果の乏しい艦艇である。それは,なぜか超低空を飛翔する対艦ミサイルおよび巡航ミサイルの餌食になる可能性が高いからだ。

大艦を防護するには犠牲となる安価な船が必要になる。フォークランド紛争では巨大なコンテナ船とフリゲート艦が空母の犠牲になった。沖縄戦では米海軍は低速の護衛駆逐艦さらには LST をハリネズミにしたような砲艦をピケット艦として前哨配置した。これらの艦は主要艦の犠牲になった。米海軍は悲鳴をあげた。艦の損害ではなく人的損害が大きかったからだ。当時の米海軍将兵全てが志願兵であるからだ。600 隻を越える艦艇を沖縄に振り向けていた。当時,kamikaze 攻撃に関して報道管制を敷いていたくらいだ。第1次および第2次世界大戦の膨大な戦死者は徴兵制が支えていた。米海軍はその例外だ。独海軍のUボートも志願兵で固めていた。

イージス艦には対潜兵器は皆無である。昔の大型艦のようにひたすら逃げるしかない。大和武蔵が移動する際は,いつも3隻駆逐艦のお供が必要な贅沢な艦だった。太平洋海戦時,戦艦が余っていても駆逐艦はいつも不足していた。この教訓に海自は学べないようだ。その理由はやはり昇進待望組のポスト対策からだろうか。

フランスを保証占領したドイツは諸港を接収して,即潜水艦用に1トン爆弾に耐えられるブンカー建設を始めた。グアムに撤退を決めた米軍は軍港の地下化を進めている。これまで,米海軍基地は海外を含め,全て露外であったがUボートのように原潜はバンカーに収容する。対ソ戦でもしなかった事だ。南シナ海の自由作戦とうらはらに米海軍は西太平洋において劣勢になりつつあるようだ。それは何故か,巡航ミサイルの単価と原潜単価と建造期間を考えたら当然だ。バンカーは費用リスクに十分に見合うのだ。

日本海に遊弋するイージス艦を守るには潜水艦が有効だ。フォークランド紛争では英海軍が広大な海面を封鎖宣言して,アルゼンチンは進退極まった。補給船団を送れず,日本海軍のようなネズミ輸送にならざるを得なかった。中国海軍は原潜を有し,東シナ海封鎖宣言を出せる実力がある。それを阻止できるのは米海軍原潜しかない。原潜がマグロだとすれば,海自潜水艦はフグみたいなものだ。せめて呉,佐世保および沖縄に海自潜水艦用のブンカを建設できないものだろうか。戦前同様,潜水艦部隊は日陰者なのだろう。NHK もいづもを取り上げるけど,ひっそり哨戒に出航する海自潜水艦を取り上げる事はない。尖閣周辺東シナ海は海保海警だけでなく,日中潜水艦が海中で対峙している筈だ。

丸裸の横須賀および呉の潜水艦隊と九州志布志湾の石油備蓄基地。これらを守るのは皇居周辺に PAC-3 を配備するより重要なのではないか。そんな本音よりは建て前か。帝都初空襲の際,東條首相宛に切腹して陛下にお詫びしろとの投書があったそうだ。この愚を避けるには,皇居を軍港とか石油基地あるいは原発周辺に移転すればいいのだ。国家鎮護の社を創建するパワーを失くした日本。日本の神社は土着しているから,遷宮は可能でも遷社は不可能に近い。分社をするしかないか。祟りを鎮めるために,ミカドの聖なるパワーが今でも有効とは,なんとも不思議の国である。イスラエルが英国から独立を果たすのは第二次世界大戦後の 1948 年である。それから半世紀以上も経つが,神殿再興の機運はまったくない。ヤーウェとユダヤ人の関係は間に神官も神殿も要しない,神と個人の1:1 の関係に収れんしたからだ。絶対神の存在しない日本では現人神は実にすわりがいい。現人神は移動が可能だ。遷宮遷都を考えていい頃だろう。ローマ帝国が没落したローマから東の豊かなコンスタンチノープルに遷都して以来,寂びれたローマはカトリック教父の蛮族に対する布教宣教でその力を取り戻した。この中世神学カトリシズムから,近代科学と人文主義(ヒューマニズム)が生まれたのは歴史の皮肉である。その大本はスコラ学であった。

バブル期男性誌にマイナーな「スコラ」があった。戦前の講談社はミリタリー記事特集が満載であった。それが神的世界のヒエラルキーと神の絶対証明を目指すスコラ学の名称を拝借した意図が皆目見当もつかないが,現代の講談社は赤字である。良書が多い学術文庫もなくなるのだろうか。聖俗を問わない出版社は貴重である。Princess Masako: Prisoner of the Chrysanthemum Throne の出版を断念したあたりから,往時の勢いは失せたのであろう。御用紙のマスメディアに続き講談社と集英社も自主規制が多くなった。もう文春と新潮くらいしかない。その両社も自主規制にならざるをえない。なんでこんな事態に陥ったのだろうか。毎日新聞の広告から両社週刊誌広告が最近,失せたのとどんな関係あるのだろうか。単に自動車広告のように費用対効果だけかとも思う。新聞社とか出版社は株式を上場していないので実態は不明だけど。新聞社とテレビ局は社有地払下げで官と癒着していたのはほぼ確かだろう。本社用地を払い下げてもらって,学園国有地払下げを記事にするとはあつかましい。特権意識まるだしだ。その点,ロンドンの一等地は女王陛下の王領地だから,払下げ問題は起こりようもない。征服王ウィリアムは接収した土地の半分を王領,残りの1/4を封臣に与え,その残りを教会に寄進した。その教会司教職を従弟が叙階したから,2/3 はフランス出自貴族の所領となった。日本人過半の出自は土民層である。国家社会主義の残余が感じられる現首相は,庶民の土地感覚を逆なでしたようだね。内閣支持率が 30% を割った。来月の組閣はできても,次期総選挙では公明支持が命綱になる。改憲発義は困難になるかもしれない。官僚国家における自衛隊は実際に戦闘しないし,何を何から守るのか曖昧にしているから平安期のような令外の官でいいではないか。800 年続いた有事体制下の征夷大将軍も令外官であった。800 年間,違憲状態が常態化していた。日本人の知恵だろうと思う。帝国憲法と戦後の憲法が日本人の体質にそもそも合わないのを無理に接木したのが無理筋だった。昭和の帝国国防方針と現代の防衛議論は似たようなものだ。憲法があるから平和であるわけでもないし,軍官僚の暴走を阻止できるわけでもない。どれだけ優れた指導者を選抜できるかだ。歴代陸自幕僚長に東條首相の婿がいた。。。現代陸自も閨閥,世襲出身か。平時で良かった。

今でも元気なエリザベス女王は戦時中,妹と一緒に軍用自動車工場に勤めた。有事になると愛子さまはどこで勤労奉仕するのだろうか。しかし日本の内親王が砲弾工場で組み立てする時代は永久にないだろう。西欧では中世来,籠城戦の時代から銃砲弾製造は婦女子の務めであった。日本に有事と戦争は無理である。日本の有事論は動員徴用の順番が逆である。とりあえず,公務員と高校教員の動員が先だろう。しかし東アジア国家では官尊民卑からあり得ない。何もこれは日本特有でもない。古来から兵は蔑まれていた。古代中国では兵舎は城壁外であった。つわものが天子さまに侍っていた戦前の日本が異常だったのだ。その意味で北朝鮮も異常である。

戦前,講談社の少年倶楽部が有翼爆弾を記事にした。現代の巡航ミサイルである。戦前の予想と異なり,中韓が保有し日本が保有していないのがミソである。問題なのは中韓から潜水艦発射巡航ミサイルで奇襲されても合衆国が反撃しないのは確実な事だ。日本の海自の存在理由は何なのだろう。戦前の日本海軍と全く同じに見えるから,やはり戦争は悲惨な結末となりそうだ。李朝官兵と似たようなものか。

合衆国を頼って独立したイスラエルは合衆国軍の介入なしに,数次の中東戦争を勝ち抜き核も保有している。それを支えたのは意志と合衆国製航空兵器だ。今や,イスラエル製電波兵器が中国の早期警戒機に装備されている。日中航空戦が勃発したら日本が優位と考えるのは思い込みだろう。戦前,合衆国が旧式の戦闘機を中国に供与すると,日本陸軍機は海軍以上に軍用機の割り当てを受けながら,常に損耗し戦闘機が不足していた。戦中ですら,日中航空戦は拮抗していたとみるのが妥当だろう。それでも陸軍機は漏洩燃料タンクと防弾板があっただけでも海軍機よりはまともであった。桁違いの搭乗員を要する中国空軍相手に,尖閣どころか沖縄および九州の制空は絶望的である現実を国民は直視しようともしない。戦前,対米戦を煽った軍部マスコミと現代の自衛隊と論壇は何も変わっていない。しかも空自の絶対的寡兵にもかかわらず,中国のドローン兵器巡航ミサイルが大挙して襲う。戦前の殆ど何もできなかった本土防空戦が再来する。基地どころか日本の重要施設は露出している。スイスは景観も兼ねて,最重要施設は山腹に収納している。何故か,スイス航空戦力は侵攻軍に立ち向かえないとわかっているからだ。

航空特攻が海軍により始まったのそれなりに理由があった。日本海軍は徹底した人命軽視のブラック官僚組織だった事だ。鹿屋に将旗を掲げていた宇垣が戦果が全く望めない状況下,桜花隊飛行隊長に特攻出撃を迫るくだりはブラック企業のそれと同じである。戦後,特攻を賛美する映画が鶴田浩二らの主演により上映された。日本海軍の湊川精神は今も健在と見るべきだろう。海自空自の軍事官僚は無謀な作戦を企図実行するのだろうか。少なくとも,空自は片道飛行の特攻を迫られるだろう。陸将海将の外人将官が無理なら,空将を外人にしたらどうだ。田母神のような航空幕僚長では即座に空自は無謀な作戦により散華させられてしまうだろう。空自は自身でオーバホールもしないから,その稼働率は酷かった旧軍以下になる。その実態は火器とレーダを保有した警察海保機と何ら変わらない。名前だけ,国防軍に変えてても意味がないだろう。

絶対的劣勢の空自を考えたら,せめて,韓国並みに巡航ミサイルの製造配備と潜水艦用バンカを設置したらどうだ。空自用バンカは,エンジン整備をしないので,バンカを整備しても有事での稼働率維持は望めないから無駄である。なんでこんな警察航空隊のような空自ができあがったのだろう。その事実を,3.11 の際,空自補給廠が水に浸かったF2戦闘機の分解水洗い洗浄すらできないと判明したからだ。この事実から,武器に関心のなかった李朝官兵と自衛隊がオーバラップした。李朝官兵の兵器は賤民が製作していた。鍛冶は良民ではなかった。自衛隊の兵器の製造修理忌避も朱子学の影響が残っているのだろうか。中途半端な自前のF2でなく,F16だったらロッキード,米韓空軍あるいは韓国企業に修理依頼できただろうに。

韓国は原発とか航空機の整備保全能力が高い。これから格安航空会社 LCC 保有機整備は ANA JAL ではなく韓国企業が受注するようになるだろう。
2017/07/28

住宅用高原適地が少ない

近年,暑さがきつくなったと感じる。彦根気象台によれば,ここ 100 年の間,最低気温が0℃未満である冬日は約26日減少したそうだ。20年だと,5.2日に相当する。積雪がなくなった実感と一致する。

夜間涼しければ,快適だろうと思い Goole Map 地形図で高原を探したが人が住むのに適地が少ない。山間部ばかりだ。せいぜい甲賀市と日野町の標高 170 m と 188 m だけである。

高緯度に移動するよりは,200 m 高地に移転すれば気温は 1.2℃ 下がる。ロープウェイのある比叡山麓はかなり涼しいが,斜度がきつく平坦な土地がほとんどない。豪雨になれば地滑りの危険度が高く,素人では地勢の判断が急斜面だと難しい。山間部でも人が住んでいるのは決まって峡谷だけである。おそらく水田のためであろう。子供が通った山間部の自由学校でも湧き水を利用した稲栽培を学習していた。何で日中でも日が射さないような狭隘な谷底で学習するのか理解に苦しむ。考えようによってはいかにも日本的である。日本人にとり水田耕作は神事に近い。天皇陛下もお田植をなさる。

東京に住むようになりやたらとアパートの名称にハイツが多いのに気付いた。進駐軍が○○ Heights と名付けたためだろうと思う。学生の頃,イスラエルとシリアがレバノンの覇権を巡り,争っていた。その係争の地がゴラン高原だった。大規模な戦車戦も生起し,荒れ地を想像していたが,これも Google Earth をみると異なった。低緯度のレバント地方では,高原は住むのに適しており牧羊地だったのだろう。

Google View をみれば,ガリラヤ湖周辺の美しい山麓が見られる。炎暑の地中海から南北を貫く山地を抜ければ,だらだらと死海へ高度が下がっていく。山上の垂訓も日本の山とは全く異なるイメージなのだろうと思う。日本の代表的霊峰は比叡とか高野山だ。身延山も永平寺も前者を踏襲しただけだ。中東では高原が係争の地となり,映画ベンハーに出てくるような戦車もレバントで発明された。日本では狩猟を主とした縄文人は山地に住み,やがて水稲栽培に移行して峡谷と湿地に移動したのだろう。湿地帯では道路建設もままならず,争いも戦車どころか騎馬戦も鎌倉期を除いてなくなった。日本では当たり前の水耕とライフスタイルが麦作を中心とするグローバル社会ではその規範が通用しないのは当然か。日本の知識人の間ではムラ社会と称される。例えば原子力ムラとか。その排他性が特徴だ。

太平洋戦争期,かつて昭和天皇はニューギニアのブナからスタンレー山脈を越えてポートモレスビー攻略を示唆した。天皇を忖度した参謀本部は現地軍に侵攻計画を強行させた。現地は補給難から実行を渋っていたが,天皇の名を出されてはどうしようもない。道を開削しながらポートモレスビーを目指した。酷暑の海抜0mから氷点下の高地を経て,いくつも峠を越してポートモレスビーへ踏破した。意外にも豪軍は高地に少数の陣を敷いていた。この陣地を抜くのに時間を要し,糧食と弾薬切れで撤退となった。谷を越えて後方の高地に歩兵砲を据えて陣地を砲撃するのに日数がかかったからだ。

兵站計画は現地軍が立てていたものの,参謀本部が独断でブナ行の補給船をガダルカナルに転用してしまい徒労に終わった。引き返し海岸に籠ったものの豪軍の砲撃で壊滅状態になった残軍はニユーギニア東部を目指して道を開削しながらの敗走となった。その後,参謀本部が反攻計画を準備している間に,その背後から空爆された。連合軍は補給道のないニューギニア高地に空挺部隊を投入して秘密飛行場を建設していた。高地は海岸のように蚊も蝟集することなく,酷暑を避けて現地人が耕作していたから,今思うと合理的である。日本陸軍の愚策の遠因は棚田稲作にあるのかもしれない。縄文以来,日本列島沿岸水系のネットワークがあったのに日本海軍も海の道に関心が薄かった。日本の貿易は戦争前,合衆国とかノルウェーとか連合諸国の傭船に依存していた。開戦すると,商船は陸海軍に徴用され,国民はさらに耐乏生活となったにも関わらず,ラバウルより先に侵攻しようとした。合衆国は戦争を決意すると,まず50か所の船台を建設し建造の容易な輸送船から 100 隻単位で建造を始めた。ハワイの太平洋艦隊司令部の仕事は補給計画と補給を円滑にする事だった。その頃,連合艦隊司令部はトラックに在泊して,軍楽隊付きのフルコースの食事をしていた。ラバウルから 1000 km 以上離れたガダルカナルで作戦は不可との正論を主張した二見参謀長は左遷され,上述の希少輸送船はガダルカナルに転用された。ソロモンニューギニアに投入され失った高速優秀船の代償は余りにも大きかった。戦争目的だった南方資源が日本に環送されなくなった。ニミッツ提督は輸送効率の良い三角輸送を何故日本軍がしなかったのか疑問を呈している。日本人同士の戦いなら通用した補給戦は,秀吉の朝鮮役から破綻していたと思う。清国露国との戦争では,輸送単位は人が担ぐ行李であった。第二次大戦では馬挽輸送を廃止した唯一の合衆国相手に,日本は行李を運んでゆるゆると師団は作戦移動していた。物量の移動速度は隔絶していた。その米軍もベトナムでは補給に難儀した。物資が集積所にあっても必要な所に必要な物が届かないのだ。

斜面に羊とかヤギを放牧して暮らすのは日本では不向きなのだろうか。棚田を美しいとみる美的感覚はあるものの,機械畜力も投入できない水田稲作だ。イタリアでは急な斜面に先祖代々ブドウを栽培している。ギリシアは狭隘な山地ばかりだ。一面オリーブ畑である。温暖化がすすみ,孫の世代に南九州四国沿岸の柑橘類栽培は不適地になる。海面も上昇するから,沿岸にある土地も風水害に脆弱になる。海岸沿いの交通網維持も大変だ。それでも,我々は住み続けるのだろうか。3.11 を省みると高台への移転移住は頓挫して,元の海岸でのコミュニティ再生となった。先祖代々の土地を捨てて移動移住は不可能なのだろう。もうこれは土地神信仰だね。日本の大都市は海に面した低地だ。大阪,名古屋および東京の沿岸にオランダが建設したような大防潮堤を建設しなければならないだろう。もうこの頃には,貿易は寂れ港湾施設は神戸のように閑古鳥がないているだろう。閑散とした神戸の岸壁をみると,東京横浜と名古屋の繁栄ももう長くはないのではないか。日本は東アジア交易の敗者である。今後栄える可能性があるとしたら,北九州博多と北海道の釧路港くらいではなかろうか。合衆国も栄える港は北上している。南部チャールストンは交易港の繁栄は全くないし,西海岸のサンフランシスコはロスアンゼルスからシアトルおよびバンクーバに中心が移っている。合衆国は移民排斥が強まり,カナダが北米移民の中心になるかもしれない。カナダの華人朝鮮人コミュニティは強固だ。日本はシンガポールのような多民族国家にはなりようがないから,スイスのように国防と外交を政府に任せ,自治を重んじる連邦制にしたらどうだ。エネルギ電力も国家任せにせず,各州が決定権をもつ。新潟県内の東京電力の発電所とか沖縄県の米軍基地とか改善されるのではないか。3.11 は東電を分割解体するチャンスだったが,経産省は省益のためか逆に国有化してしまった。国鉄電電公社の民営化と異なり,大きな禍根となるだろう。我々は東電のために高い電力料金を払い続けなければならない。経産省の最大利権のエネルギ分野は,強権的だった安倍政権でも手をつけられなかったから,後継内閣ならさらに絶望的である。ロシアだとガスプロムが政府と一体となった利権構造となっている。戦前の岸ら革新官僚が目指した統制社会はエネルギに関する限り,地域独占電力会社が解体されることもなく実現した。両国のエネルギ統制が今後,うまくいくとは思われない。統制は競争がなくなり効率が下がるからだ。今話題の戦略特区にしても,愛媛県の獣医師学部の誘致に矮小化されてしまった。教育は全くの自由,エネルギでの自由化すればいい。政府は外交と防衛に特化すればいい。文科省も経産省も既得利権となる補助金をバラ撒く必要はないのではないか。この構造は旧民主党でも不変であった。せめて新規参入の阻害を止めてもらいたいが,不祥事があると規制は増えて役所は焼け太りする一方だ。滋賀県内の高地への転居はデベロッパーが山地を切り開かない限り,霊園くらいが関の山か。

とりあえず,甲賀と日野周辺の物件を探してみようかな。標高は 200 m 以上が目安だ。日本の国土利用は厳しく規制されている。自治体および企業が積極的に高原開発でも乗り出さない限り無理か。電話で勧誘のある新設霊園は高地が多い。資産価値が著しく劣化したら,先祖代々の土地を捨てられない現世代と異なり,孫の世代は土地を放棄するかもしれない。個人的にはマラリアが発生するような南九州四国沿岸および沖縄に住みたいとは思わない。小沢一郎議員は沖縄に豪壮な別荘を建てたけど,吉田茂,岸信介邸のように一代限りか。イタリアを旅すると,ルネサンス盛期に建設された貴族豪商のほれぼれするような美しい邸宅が多く残っている。スイスになるとそれが皆無になる。現在,スイスは最富裕な国家の一つである。

世襲貴族が文化を創造する社会と市井の市民が創りだす都市文化のどちらが優れているのか,私にはわからないが,日本はどちらでもないのは確かなようだ。彦根にみられるような旧武家屋敷はそれなりの文化を感じさせるが,暖房のない寒い住みやである。豪商豪農は厳格な差別制度があり,まともな商家農家を建設できなかった。明治以降,彼らは武家を真似ただけであった。関西に著名な建築家安藤忠雄の作品が多くある。実にすっきりしているが,どれも樹木に乏しく機能性に欠け,住宅に至っては老人が住むには不適当である。見た目はとてもいい。何か旧日本軍と同じ体質を感じさせる。足利将軍義政が創りだした書院造りがその原点ではなかろうか。日本人の生活美意識は窮屈さにあるように思えてならない。開放とか自由とは無縁の文化である。天井も息苦しさを感じるほど低い。いまだにJR京都駅のホームには屋根がなく雨天の乗降の際,濡れる。簡単な屋根すら設置せず,全く無関心である。安藤忠雄氏の住宅も同じである。

狭い茶室を愛好するような民族が大国の中国とか合衆国と戦争したのが愚かだったのだろうと思う。愚かな兵器の人間魚雷「回天」も有人有翼爆弾「桜花」もわびさびの茶器の延長だったのかもしれない。西欧のヒューマニズム文化はイタリア諸都市から西欧自由都市に伝播し,オランダに至って人権思想に結実した。京都の五山文化が窮屈な日本文化の原点とすれば,日本フェチの外国人が京都を賛美するのもわからんでもない。京都は忍耐と我慢が美徳の文化である。馬挽耕起を止めて人力耕起に回帰した江戸システムと同じ原理だろうと思う。楽を追求するアメリカ文化とは対極にある。

参考