2017/07/15

マルツ送料無料の販促と天正少年使節団

15日まで送料無料の案内がきたので,ワイヤレスモジュール TWE-Lite の購入に合わせて他の消耗部材も発注した。

DigiKey も RS も送料が高く,趣味の個人では高値の花である。これまで共立,秋月を使い分けてきた。あとはサトー電気だ。

共立の定形外郵便の送料カテゴリがなくなったし,加齢による視力低下もあって半田付け作業を要する基板配線組み立てする意欲がなくなっている。書店にいってもトラ技を手に取る事もなくなった。できるだけ手元にある部品で流用を心掛けている。

抵抗,コネクタとかは共立が品揃えと単価が安いので共立にない部品が欲しい場合はマルツと秋月になる。秋月には爺さんにはしんどい面実装部品半田付け済みのオリジナル製品がある。

半導体も含め,電気電子技術は合衆国が元祖だ。日本の大学で使用されるテキストは合衆国の劣化コピー版本が大半である。毎日新聞をみていたら,HEMT を開発した富士通出身者が京都賞を受賞していた。ノーベル賞受賞の青色発光素子といい,日本は電子立国なのに世界的業績が乏しいように思えるが,私が知らないだけかもしれない。大学時代,助手が何かにつて電総研を口にしていたけど彼は単に権威のある電総研に奉職したかっただけなのかもしれない。理研も含め国研は東大閥が多い。

これまで米海軍研究所 NRL について何回か言及してきた。太平洋戦争では,日本海軍機を待ち伏せし迎撃機を誘導したプロッタの存在を日本海軍はどうも最後まで知らなかったようだ。管制官のようなものだ。これを実現した PPI の発明が NRL である。これは太平洋戦争前の事である。日本海軍レーダの研究開発はあくまでも主流は射撃用の測距だった。日本軍のレーダは最後まで敵の高度がわからなかった。これでは方位はわかっても,3次元を移動する米軍機を迎撃するのは,バトルオブブリテン当初の英空軍 RAF のように3段階で戦闘機を配置しなければ不可能だ。日本海軍にそんな戦力はない。日本軍最優秀戦闘機は対ソ用に満州に配備されていた。

日本は特定分野をブラッシュアップするのは得意なようだが,切り口を変えたり,見方を変えるのはどちらかというと苦手なようだ。軍人は官僚政治家教育者と並び,最も創造性が不要な職業と分類されている。戦前の軍事研究は陸海軍の独占,軍事技術に限れば東大の独占であった。造艦,造兵さらに航空も東大のみの状態だった。一方,合衆国は原爆も B29 も民間が主体で開発された。日本のように陸海軍と東大の独占といういびつな研究開発ではなかった。ムスタングもスピットファイアの設計技師は図工を経験している。東大を卒業して航空機製造に奉職しても製図は全くしない。今でも三菱とトヨタはその方式を踏襲している。従って東大出のエンジニアは CAD とは無縁である。航空機製造の巨人ボーイングでは最新空力理論に精通している設計者でも翼を実際に設計製図してスキルアップしていった。しかも無名の大学出身者である。確かに MIT とかハーバード学卒者が航空機会社に就職して,図工からスタートアップするとも思えない一面もある。悪名高い戦闘機用エンジン誉は,陸海軍共同による官給支給品だから,文句をつけられたのは天下の三菱くらいしかない。ことごとく対立した陸海軍が戦闘機エンジンに限り,統一できたのは大西提督がいたからだ。あの特攻を推進した大西である。

岸信介ら革新官僚が目指した国家統制社会のモデルであるソ連ではどうしていたか。兵器の製造工場はもちろん国営である。でも開発設計と製造を切り離し,コンペというか設計局間で競争させていた。エンジン技術の劣るソ連は航続距離,機銃数,翼面積を犠牲にして操縦性の難のある戦闘機を繰り出した。速度とロール率を優先して独戦闘機のカモになるよりはましという考え方である。自損が多くても,少しでも敵機を潰すためだ。日本海軍航空隊は大西らの航空派にも関わらず,敵機相手ではなく敵艦相手という伝統を覆せず,特攻に至った。結局のところ,航空兵器は対艦用飛翔爆弾にすぎなかったようだ。

沖縄特攻では宇垣中将は練習機の白菊まで駆り出した。現代に置き換えると,ヘリコプタで米空母攻撃に向かうようなものである。ソ連軍も日本軍もそれは酷い兵士の扱いだが,ソ連には冷徹な国家意志があった。ドイツ海軍がフランスに封鎖されていた大型艦をドイツ本国に回航するケルベロス作戦を実行した際,英海軍はソードフィッシュに雷撃を命じた。あのビスマルクの舵機を破壊した艦攻だが,複葉機である。英仏海峡には独戦闘機が進出できるから,隊員は顔面蒼白になったそうだ。島国の海軍はおかしくなるのだろうか。

毎日新聞の書評に歴史学者の加藤陽子が書いていた。日本陸軍では北進論でも南進論でもなく西進論があったそうだ。今の中央アジアである。今でこそ,この地域は地下資源の宝庫だけど当時の状況ではこの論には無理がある。日本は満州にあった油田を見過ごしたくらいだ。合衆国は第二次世界大戦末期,ヤルタ会談の帰りにサウジ国王と会談したルーズベルトは英国の利権を奪った。その後,合衆国はイランまで手を出し失敗した。現合衆国国務長官は石油会社出身である。日本外務大臣の岸田と出自を比較すると,日米の違いが良く出ている。日本はエネルギ自給は全く不可能なのに,脱原発の精神論がやかましい。大正昭和のいびつな帝国国防論といい,日本にはなぜかリアルな感覚が抜け落ちている。それは加藤陽子にもあてはまるような気もする。加藤によれば,終戦直前,陸軍は資料を 99.9% 廃棄焼却したそうだ。歴史学者は資料を漁るから,これは実感だろう。

兵器は官給品だから,民間が設計したにもかかわらず軍用機の設計図は焼却された。造艦技師だった福井静夫が終戦直後,戦艦大和の設計図を探しに書庫に行ったら,消え失せていた。ある組織に入所したら,役員が火事の際,真っ先に避難させたのは図面だと言っていた。それほど図面は大切なものだった。中国人産業スパイが三菱から数万枚の図面を盗み出したのは記憶に新しい。

中国の空母遼寧が香港に入港した。歴史群像をみたら,日清戦争時の定遠鎮遠を掲載していた。遼寧とかぶる。中国は伝統的に宣伝が得意なようだ。かつて毛沢東は原爆と米空母を張り子の虎と呼んでいた。今では弾道兵器と海軍力を外交に活かしている。日本海軍は戦艦大和を秘匿し,国民すらその存在を知らなかった。海自もいづもをインド洋でプレゼンスしている。日中海軍が角突き合せている東シナ海は小型漁船が往来できるほど狭い。有事の際,米空母ですら東シナ海での作戦行動はおそらく不可能だろう。中国の軍事力は朝鮮戦争ベトナム戦争当時とは異なる次元にある。

米海軍は攻撃型原潜を西太平洋に増勢した。戦間期,合衆国は極東に最大の潜水艦隊を派遣していた。どうも,日本海軍は米海軍の潜水艦部隊を無視して,この当時からひたすら戦艦撃滅を目的としていたようだ。何を何から守るのかその意思が乏しかった。在比陸軍のトップである頭の固いマッカーサも中将でしかなく米極東艦隊ハート提督を Little fleet,Admiral と揶揄していたくらいだった。合衆国のアジアにおける仮想敵は日本で,その主敵は日本海軍とそのターゲットは日本の通商破壊にあった。そんな意志を持ち軍略をリードできるのはシンクタンクと国家指導者だけである。意外と軍人はマッカーサのようにダメである。NHK は元海将に中国政府の意図を解説させている。戦前の反省が NHK に感じられない。戦間期の軍事研究で知った学者の白石隆がいる。彼のような東アジアの海洋軍事の専門家にヒアリングしてオンエアできないものだろうか。意図的に学者を避けているのだろう。

かつて日本は中国との長い戦争の間,ソ連とドイツからの軍事援助を遮断するため日ソ中立条約,日独防共協定を結んで,さらに一層中国を合衆国に追いやった。香港に至るまでシナ海を封鎖したものの援蒋ルートは止まらなかった。中国軍の装備はソ連,ドイツそして米軍仕様と目まぐるしく変わった。中国の最も欲したのは,軍用機とガソリンであった。中国沿岸部を全て日本陸軍が押さえているのに,中国内陸部から B-25 が日本陸軍の頭上を越えて東シナ海上の輸送船を襲った。日本軍用機生産の半数以上は陸軍機が占めていたから,在支日本陸軍機は何と戦っていたのだろうか。おそらく補給と稼働率が悪く,迎撃出来なかったのか,それともやる気がなかったのか。それでは在支米陸軍航空隊は補給をどうしていたのだろうか。

クロネコが Amazon の宅配取扱を縮小する方針を打ち出し,日本の識者が Amazon の苦境を言い出したけど,どうも Amazon は配送網を自社で整備するようだ。ロジスティックは元来,軍隊用語である。西欧の軍事史とローマ帝国来の補給工兵重視の米軍をみると,Amazon の戦略は至極当たり前なのだろう。ユニクロのロジスッテイックは混乱の極みにあるらしい。経営者はドラッカーの経営思想に傾倒しているようだが,合衆国民当たり前の考え方がないようだ。何か旧日本軍を思い起こさせる。そういえばユニクロは日本の代表的ブラックだった。H&M とかザラを追い越す目標らしいが,そのためには中国が外国軍事顧問団を受け入れたように,柳井氏は兵站の外人専門家を雇用した方が手っ取り早いと思うがどうだろうか。日本の海外進出は慶長の役の頃と大した違いがない。ソニーの海外進出のはしりはトランジスタラジオ TR55 だった。合衆国に派遣されたサービスマンは故障不良品の修理に超人的に働いたらしい。

日本の旧軍的体質はいつ頃だろうか。戦国期と鎌倉期は割と合理的に戦っていたのが朝鮮役では確実におかしい。というか旧日本軍的ですらある。自主的裁量が狭められ,秀吉の私軍でもない西国外様でも餓死しかかっているのに大将は撤退を決断できなかった。日本の現システムは江戸システムと称されるくらい,江戸時代に確立されたように言われるが軍事に関する限りさらに遡るようだ。

家人が神戸美術館で開催された天正使節団をテーマとした展示会に行ってきた。この時代,日本と西欧(南蛮)が直接,接触した。銃砲を取り入れた日本は産する金銀をもとに世界最大の銃器保有国になったが,補給戦は旧来のままだったようだ。軍事道路建設に関心が薄かった。精強を謳われた薩軍でも自国道路は極めて貧弱であった。太平洋戦争末期ですら熊本から川内を経て鹿児島沿岸への機動道路建設は間に合わず,米軍来寇阻止は不可能であった。今でも,鹿児島知事をはじめとして県民は川内原発避難道建設に無関心である。西欧は優れた外洋船と航海術,農業は中世来の8頭挽きの馬耕である。利発な少年使節が何を感じ,何を思ったのか伝わっていない。

秀吉は兵農分離とキリスト禁教政策を進めた。彼の大陸政策はキリシタン大名の小西行長が担った。当時の九州諸大名は東シナ海が意外と狭いのは承知だっただろう。明との交易を求めるのなら,名護屋よりは南九州,琉球そしてニンポーに渡るのが当時の交通事情からすると手っ取り早い。明治の征韓論といい,日本は島国にありながら大陸的発想であった。

日本の政治家にかつて大平とか小渕とかは太平洋に着目していたが,最近は中韓にコミットする政治家が増えた。西欧の頑丈な外洋船はオスマン帝国を迂回してインドと中国と直接,交易できるようになった。明代華南の農民は20種ほどの税金が課せられるほど豊であった。秀吉が何故,貧しい朝鮮華北を指向したか不思議だ。南蛮船を模倣して,シナ海に乗り出す計画はなかったのか。まあ,正貨を鋳造したのは家康が最初だし,自国の貨幣はシナの貨幣を用いていたから秀吉の朝鮮役計画は滑稽でもあった。それを明治以降は朝鮮征伐と文部省は煽った。

家人によれば,ハリウッドのピクサーのアーティストは自ら CAD どころか,プログラミングも習得してあのCGアニメを制作したそうだ。ルネサンス期工房の最大顧客は教会,諸侯と豪商であった。絵画彫像を製作のかたわら大砲の鋳造もした。スタジオジブリの工房はどんなスタイルなのか知らないが,アーティストがプログラミングしているとは到底,思えない。ひたすら手描きだろう。日本人も米国人も大脳の機能に違いはない。違いは精神と風土にあるのではないか。

IBM に奉職していた知人によると,半導体のパターン設計はアートだと言う。私の在籍していた職場では基板のパターン設計はアートワークと卑下し,全て外注であった。最重要部品が外注では,アップルのような提案型企業でもない限り競合相手に勝てるわけがない。西欧では軍事はアートとは密接に関係している。かたや東アジアの官僚国家では陶芸と書画の他は顧みられる事はなかった。軍事革命もアートが関係している。一見,無関係にみえるハリウッド,軍事技術そしてフィンテックはつながっている。東アジアの官僚国家が,明治のように模倣すらできない次元になったと見るべきかもしれない。

自国に有為な人材が乏しいなら,とりあえず明治のお雇い外人のように大学の先生から招いたらどうだ。国民国家が出来るまで,西欧だと学者,芸術家と軍人は諸侯を渡り歩くのが普通だった。特にロシア宮廷はドイツ人,フランス人だらけだった。余りにもプロシアびいきで軍服をロシア伝統の緑からプルシャンブルーに変えたロシア皇帝は大貴族の反感を受け,どうも暗殺されたらしい。貴族団はドイツ貴族出身の皇后を皇帝に推戴した。エカテリーナ2世である。立憲君主制を採る西欧でも,最近は小国家を除いて自国民から后を選ぶようだ。西欧史は王家の婚姻史である。サウジ王国のサウド家は歴代有力部族出身の母后からしか王になっていない。義経のようにいかに軍功をあげようとも,母の血筋が白拍子では源氏の棟梁は無理であった。イングランドのキャサリン妃は 800 年ぶりの平民出身である。王族の政略結婚がなくなったのは21世紀からか。しかしお隣では白頭山の貴種が指導者となるそうだ。白頭山の貴種と弾道核兵器の組み合わせは不気味というよりは珍妙である。朴大統領が KCIA 高官に狙撃されたように変事が起きるかもしれない。北朝鮮が崩壊しないようにするにはどうしたらいいのだろうか。南北朝鮮の対日賤視政策は不変だろう。歴史的には朝鮮人の対日賤視観はいつ頃からなのだろうか。高麗朝か李朝期か。古代ヘブライ人の優越意識は周辺大国に翻弄された裏返しであったから,朝鮮も同様であろうか。古代ヘブライの神官は世襲であった。レビ族である。現代のラビとどんな関係にあるのか知らないが,強烈な血族主義を貫いていた。日本の世襲宮司をどぎつくしたような感じなのだろうか。現代イスラエルはラビには政治権力どころか何ら宗教的権威もない無神論者が多数を占める国家になった。日本のように世襲的権威が国権の最高位に君臨しているのはサウジのような GCC,タイ,ブータン,ブルネイの他にどこがあるだろうか。日本と北朝鮮はいびつな世襲国家をいつまで続けるつもりだろうか。ハーバードに留学している習近平の娘が父を承継するのだろうか。それはないような気がする。アジアのなかで植民地をのがれた日タイが王制を維持しているのが興味深い。

親子,兄弟,親族で争うのが古代封建期の特徴だ。1次大戦時の英独露は従弟同士であった。選挙は平和的戦いとみなせば,有力自民党政治家のなかで公認ポスト争いをしたのは安倍をはじめとして皆無ではなかろうか。そんな政治家が熾烈な競争を勝ち抜いたトランプと渡り合えるとも思えない。

サッカーの本田が言う個の力とは何か。集団の力が発揮できればいいのだが。天正少年使節団を送り出した為政者は何を意図していたのか。

2017/05/12

充電池劣化と満充電の判定

Teraterm に出力
これまで充電流変化の記録を Slip21 の MCU と名付けたメニュから行っていたのを,AVR ATmega8 にソフトタイマを導入して,通信ソフト Teraterm による記録にかえた。
ChargeTeraterm.png 

定電流持続時間による充電池劣化判定
性能が低下している 950mAh の Eneloop 11 と 12 のペアを充電してみた。サンプリング時間を1分から5分まで設定できる。最初のカラムはそのカウンタだ。この場合,2分間になる。次の2列のカラムは CH1 および CH2 の充電流値を示す。充電流は矩形の交番波形になるため,零を測定する場合もある。DSO の Measure による平均値を求めると設定電流の 200mA である。次のカラムは I2C インタフェースの高精度デジタル温湿度センサ HDC1000 による温度と湿度だ。

ChargeE11E12tera.png 
上図は充電流値データを LibreOffice Calc に取込みチャートにした。充電開始 28分後, CH1 および CH2 の交番周波数は DSO により 28Hz と95Hz だった。測定点は ADC の入力点である。96分後には CH1 がDCに遷移し,CH2 も96分後にはDCに変化していた。定電流回路が働く時間の多寡で充電池の劣化を判定できそうである。しかし,チャートを見る限り満充電の判定はできそうもない。

測定ノイズと精度
充電池を取り外した 9:58 に,ノイズとオフセットを計ってみた。DSO は 50mV/div,25ms/div

          Noise Level      Offset
CH1    20mVpp          -3.1mV
CH2    16mVpp          -70uV

Noise Level はカーソルにより読み取り,Offset は Measure の平均値である。Acquire は 64 である。±10mA の誤差が考えられる。10mA 程度の電流が流れているからといって充電されているのではなく,単に熱に変換されている可能性がある。しかし,どの位の充電流で打ち切ればいいのかわからない。本充電器は定電圧充電回路も併用しているので過充電になるおそれはない。

ATmega8 の ADC 参照電圧が 2.56V もあるとは思ずに,充電流検知抵抗を 1Ω にした。DSO による直読に拘らなけば,電流検出抵抗を大きくするか,低い外部参照電圧を供給するかだろう。元から 10 mA 程度検知できればいいくらいで設計したけど,満充電判定にはそこそこの電流測定精度が必要かな。内蔵 ADC は10ビットだから,理論分解能は 2560/1023 2.50 mA になる。

DSO での2チャンネル波形観測にこだわらければ,差動アンプも必要なくなり,Bipolar ADC の AVR がある。けれども,PC との接続が大変だ。なにかいい方法がないのか。

Arduino だと SoftwareSerial なるソフトを使えばシリアル通信風になるらしい。ライブラリを作成するスキルがないので Arduino を1台購入してもいいかな。しかも配線もしてあり,3種の老眼鏡を使い分けている老人には半田付けの必要もなくありがたい。

参考

2017/04/28

FTAVRW ライタ通信できず

手元にある秋月 FT232RL シリアル変換モジュールがあるので FTAVRW をトライしてみた。ターゲットの ISP コネクタへの配線をコネクタバラ線接続とした。

ターゲットのデバイス情報を読み取る操作をトライした結果を示す。モジュールのチェック有無にかかわらず,
 Communication error. Please try -br<n> option.

のエラーとなる。通信速度を変えても同じだ。配線図をみると,FT232RL モジュールの RXD がターゲットの RESET に接続されているので DSO で信号変化をみると全く変化しない。TXD も同じだ。

秋月 FT232RL シリアル変換モジュールは Windows 10 アニバサリーでもきちんと認識できているので,このモジュールを活用する手立てを求めてみようと思う。Atmel 純正のライタは Amazon でも入手不可だ。どうも生産が中止された可能性もあるようだから,開発環境を Windows 10 Home Anniversary でやっていくには仕方がない。MCU の書き込みだけを従来通り AVRWRT を用いてWindows XP 機でやってもいいけど,席を離れ別のPCを操作しなければならない。書換頻度が少なければ,その方が理に適っているか。これは最後のオプションだ。会社組織ならこれが当然の選択だろう。

私がやっていた頃の半導体実験装置は大型で自動化もされておらず,クリーンルームのあちこちを終日移動して歩いていた実にきつい作業だった。研究している実感はなかった。今は,ヒトが関与すると実験研究データにバラツキができて使い物にならないそうだ。日本人の勤勉さとか器用さの優位性が失われてしまった(人間を酷使しないのはいい事だ)。システムを設計してシステムを考えられる研究者が創薬分野でも求められているそうだ。

かつて日立のある事業所は開発部隊が空っぽになるほど半導体研究に人的資源をつぎ込んだ。ヒトは24時間働き続けられないから,シフトを組まなければならないが,お役所的な日立はそれができず,板挟みになった研究員は屋上からジャンプする者まで現れたそうだ。半導体研究分野での過労死は半ば黙認の雰囲気だったようだ。NHKの主唱した電子立国の暗い側面だ。

参考

2017/04/18

定電圧充電回路部改造

充電流値を取り込むマイコンプログラムを変更しようと思っているうちに消耗した充電池が溜まったので,とりあえず自作充電器を用いて充電したら,改造したくなってきた。
ChargeR1R2.png 

供試体はデジカメで使用した Daiso ブランドの Revoltes だ。充電開始は 200mA 定電流回路が作用する。充電流は矩形波となり波高値は 400mA である(平均値 200mA)。気になるのは充電流チャートをみると,CH1 と CH2 が2回交差している。供試体固有の特性なのか,それとも2チャンネル CH1 と CH2 の電子回路器差によるものなのか不明だ。定電流駆動が機能している間に電池を入れ替えたせいもあるかもしれない。

他にも空の充電池があったので,充電途中で電池を交換してみた。
ChargeExchange.png 

CH2 は回路器差ではなく供試体の違いに見えるが,CH1 はよくわからない。幾度となく回路の改造をしてきたけど,改めて DSO を用いて信号波形と回路情報を見直した。私は回路図に実験情報を書き込む。

CH2 の定電圧駆動素子 2SK1290 のゲート電圧にリップルが生じている。CH1 には生じていない。

          無負荷 劣化 NiCd 装荷
Vmax  3.64V   3.48V
Vmin   1.52V   2.80V
Vpp     2.12V   0.66V
f         367kHz 584kHz

充電池がこんな高周波に応答するとは思えないので,これまで無視してきた。実際,充電流波形に高周波のリップルは乗らない。ゲート電圧を駆動するバイポーラトランジスタを飽和させていないせいもあるのかもしれないが,電圧制御の内側にキャパシタを入れてループを増やしたら,見事に発振が止まり,その劣化 NiCd 装荷時のゲート電圧は 3.24V であった。その代わり,無負荷時は 3.18kHz のパルスに変化した。
ChargeExchangeAddCapacitor.png 

対策を施した充電流変化チャートを示す。電池を2回入れ替えしたので最後は最初と同じ回路と電池対応である。CH2 の電流低下がなく効果があったのかもしれない。定電流回路が働いている初期のグダグダ波形は充電流波形がこれまでの単純な交番矩形波ではなく階段状に変化する波形に変化したのと,別の原因があるからだろうと思う。充電時間の短縮がはかられたのかどうかは不明だ。

この対策以前にネット検索したら,コンパレータの入力抵抗を直列配列するなとの指摘があった。確かに,CH1 は交差配置なのに対し,CH2 は平行配列であった。私の所属組織では電子回路設計が偉くて,基板配線実装設計は全て外注で見下しているところがあった。実装設計ノウハウは外注先が抱え込み,外注先を変えると,設計通りに回路が動作せずジャンパ線が多用された(結果論)。余りに基板が酷い状態なので,天皇と呼ばれた事業本部長のツルの一声でジャンパ線を認めない通達が出た。彼の根拠は HP を見習えだった。私の若い頃は HP は光輝いていた。大学の研究室に入っていたHPのミニコンは助手が大切にして学生に触らせなかったほどだったけど,HPにすれば一事業に過ぎなかった。

今思えば,私の所属していた事業が衰退したのは電子基板の多層化と軌を一にしている。必要だったのは外注によるコストダウンではなく,ファブレスだったのだろうと思う。製造部門を切り離すか,逆に基板設計まで自社でやるかだ。中途半端がよくないのだろうと思う。ありていに言えば,そんなメーカが日本には多いのではなかろうか。別の所属していた会社では倉庫すら外注のファブレスではあったものの基板配線設計は外注にしていなかった。その会社は成長した。

横河電機が基板部門を沖電気に売却した。横河製品の強みの一つが消える。沖電気は旧NTTファミリーの一員ながら,富士通日電のように営業が得意なわけでもない。富士通日電の基幹ソフトが金を稼げる時代も終わるだろうし,これからは沖電気のような行き方が案外いけるかもしれない。沖電気は労組が強くて,私の所属していた組織同様ストライキのする会社だった。

横河は慶応閥の優良企業だったのだが。慶応閥の老舗企業のリストラが目立つな。日本IBM,カネボウ,三越まだ他にもありそうだ。そういえば虫の抜け殻状態の東宝とか松竹も慶応かな。昔,横河の DSO が欲しかった。確か 200 万近くした。今使っているのは価格破壊だったテトクトロ製の2代目だ。その DSO 自体もなくなるかもしれない。

これからは金太郎あめのような会社が生き残れるかどうかわからない。ある意味くせのある会社が生き残るかもしれない。その点で京都の名高いブラック企業は強みだろう。IBM のワトソン研究所に在籍していた知人によれば,慶応の学生がいっぱい入社するような会社はそれ以上発展する事はないそうだ。確かに慶応発のベンチャ企業をあまり耳にしない。

法曹界の検事に任官する出身大学は限定されていて閉鎖性が甚だしいけど,経済界のごく少数学閥の方が弊害がより大きいのではと思う。合衆国の老舗企業の CEO は無名大学出身者が多い。有名大卒が幅をきかすのは法曹界高級官僚とウォール街の一部金融会社だけだろう。合衆国民は反エスタブリッシュメントのトランプを選択した。トヨタ流のパラダイムがいつまで合衆国に通用するかどうかわからない。一気に日本自動車産業が凋落する可能性だってある。DOL のコラムニストによれば三菱東京UFJは慶応卒でないと役員へ登用される可能性がぐんと低くなるようだ。官僚は東大卒の金太郎飴が無難でいいと個人的には思うが,経営者の慶大金太郎飴はよろしくないだろう。学歴無用論を掲げていた経営者の会社の人事担当の実際は指定校重視そのものだった。

といっても,ごく普通の組織だと無縁の世界だ。入社式の季節が過ぎる。こんな杓子定規の採用制度がいつまで続くのか。

参考

2017/04/10

AVRWRT Win10 アニバサリー起動せず

ひさしぶりに AVR に書き込みしようかなと思い, 共立電子 AVRWRT を起動しようしたらダメだ。
以前このドライバの「署名なし」がエラーになった。前回と同様に Windows の設定を変更しても不可だ。
AVRWRTfail.png 

どうも Windows 10 Anniversary によるリビジョンアップのせいらしい。Windows 7 に戻すか。それともライタを換えるか。

Amazon のレビューによれば,安価な USBASP がどうも使えるらしい。
Zadig is a Windows application that installs generic USB drivers, such as WinUSB, libusb-win32/libusb0.sys or libusbK, to help you access USB devices.

USBASP のコネクタ性状が不明だ。どうもオスらしいから,オス/メスの USB 延長ケーブルが必要になるだろう。

秋月の旧い FT232RL シリアル変換モジュールは Windows 10 Anniversary でも認識するので一体どうなっているのだろう。

参考