迷う太陽熱温水器導入
近くに新築される一般住宅の屋根は太陽電池パネルが取り付けられ,太陽熱温水器が付けられる家は皆無だ。現在の円安と原発再稼動審査の長期化により,電力ガス,灯油,ガソリン価格は一時的に安定しても,日本の競争力低下がエネルギ価格を押し上げていくだろう。調べると,既設住宅に太陽熱温水器を設置するにはいくつかの課題がみえてきた。
西日本のメーカで売り上げを多く伸ばしている企業がある。給湯器と抱き合わせのビジネスのようだ。関東にも店がある。太陽熱温水器の導入メリットがあるのは,現状では九州中国なのだろうか。そうだとしたら,地域限定のビジネスだ。大手が参入しないそれこそ地方創生だろう。どれだけ地場産業が生まれるか。東京在住の政治家と官僚からは全く,見えない世界だろう。
参考
太陽熱温水器普及停滞
長府工産
- 重量
最低でも,200kgになる。常時,屋根に荷重をかけ続けると,屋根に歪みが生じやがて雨漏りの恐れがある。省エネしても,屋根の修繕に経費が発生するなら本末転倒だ。通常の屋根は200kgの荷重に耐えるような設計にはなっていないだろう。 - 冬季の能力低下
太陽熱温水器の普及は西日本が中心だ。温水器の集熱および断熱対策が施されていると言っても,東日本での冬季における温水温度はパッとしないのかな。その点,太陽電池なら,周囲温度の影響が少ない。 - 機器寿命
太陽熱温水器の寿命は太陽電池に比べ,短いようだ。水を循環させるため,シールからの漏水とか数年単位でのメンテナンスが必要だ。太陽光発電はインバータに使用される大型電解コンデンサの保守交換が必要になる。蓄電池を併設するなら,その寿命はさらに短くなる。基本的には自動車のバッテリ劣化と同じだ。潜水艦だと,この蓄電池の交換費用が割高だ。日本中,電池自動車が走行し出すと,蓄電池のリサイクルはどうなるのだろうかと思う。 - 償却期間
太陽熱温水器は 6-9 年で償却できるそうだ。現在のエネルギ価格が上昇を続ければ,それだけ償却期間が短くなり,導入しやすくなる。
西日本のメーカで売り上げを多く伸ばしている企業がある。給湯器と抱き合わせのビジネスのようだ。関東にも店がある。太陽熱温水器の導入メリットがあるのは,現状では九州中国なのだろうか。そうだとしたら,地域限定のビジネスだ。大手が参入しないそれこそ地方創生だろう。どれだけ地場産業が生まれるか。東京在住の政治家と官僚からは全く,見えない世界だろう。
参考
太陽熱温水器普及停滞
長府工産
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