2014/11/07

Top 100 グローバル・イノベーター 2014 国内企業一覧

化学は1社だけ。タイヤはブリジストン入らず住友だ。繊維,製薬および情報は皆無。自動車,電子が日本の稼げる産業だとわかる。意外と元精密がいまだに多くランクインしている。これら企業は戦前,軍需で食べていた。

一見,防衛産業と関係なさそうなパナとヤマハは太平洋戦争中,木製化軍用機を生産していたし,リストを眺めていると軍需品を納入していた企業ばかりだ。ソニー創業者にしても,潜水艦探知技術を開発していた。今はこれら企業の防衛部門の売り上げは微々たるものだけど,戦争中,簡単に原爆を開発した合衆国のように,現在の兵器開発ポテンシャルは凄いのだろう。CIA が日本企業を主たる監視対象にするのも頷ける。ただ,運用というかソフトが貧弱で,合衆国勢に押されぱなっしなのだろう。ランクイン企業は英国にはないような会社ばかりだ。これらの技術が中韓で代替されていくのは時代の趨勢だろう。英国はこれらを道具とみなし,情報知識を統合して金融とかサービスで食べている。日本企業だとオリックスとかセコムだ。英国は改革に1世代以上要した。日本は改革できるだろうか,そして間に合うだろうか。タイムリミットはもう過ぎたような気もする。日本は合議制で,とにかく時間がかかるうえに,情報化の進展とともに,変化のスピードが50年代と,21世紀では比較にならない。

現政府の「地方創生」とはのんびりとした話だ。官僚は事務能力は優れているかもしれないが,イギリスの教育学者によれば,創造性を最も必要としない職業とされる。そんな官僚の筋書きに載るしか能のない政治家ってどんな意味があるのだろう。日本はかつて 1941 年の危機の際,最も感性の鈍感な東條を選んでしまった。官僚の談合に最も都合に良い人物であったからだろう。統制が進む一方だった。元憲兵隊司令官だったので,政治活動に,憲兵を重用した。日本はなんで自由主義が嫌いなのだろうか。みんな横並びの画一(統制)が日本人の本性というか,原則なのだろう。でも,幕末は百花繚乱だった。幕末明治の近代化はやはり,奇跡だったのか。

  1. アイシン精機株式会社 Aisin Seiki Co., Ltd.
  2. 旭硝子株式会社 Asahi Glass Co., Ltd.
  3. ブラザー工業株式会社 BROTHER INDUSTRIES, Ltd.
  4. キヤノン株式会社 Canon Inc.
  5. カシオ計算機株式会社 CASIO COMPUTER CO., Ltd.
  6. ダイキン工業株式会社 DAIKIN INDUSTRIES,Ltd.
  7. 株式会社デンソー DENSO CORPORATION
  8. 富士フイルム株式会社 FUJIFILM Corporation
  9. 富士通株式会社 Fujitsu Limited
  10. 古河電気工業株式会社 Furukawa Electric Co., Ltd.
  11. 株式会社 日立製作所 Hitachi, Ltd.
  12. 本田技研工業株式会社 Honda Motor Co., Ltd.
  13. 花王株式会社 Kao Corporation
  14. 株式会社神戸製鋼所 Kobe Steel, Ltd.
  15. 株式会社小松製作所 Komatsu Ltd.
  16. 京セラ株式会社 KYOCERA Corporation
  17. 三菱電機株式会社 Mitsubishi Electric Corporation
  18. 三菱重工業株式会社 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.
  19. 日本電気株式会社 NEC Corporation
  20. 日本特殊陶業株式会社 NGK SPARK PLUG CO., Ltd.
  21. 新日鉄住金株式会社 NIPPON STEEL & SUMITOMO METAL CORPORATION
  22. 日産自動車株式会社 NISSAN MOTOR CO., Ltd.
  23. 日東電工株式会社 NITTO DENKO CORPORATION
  24. 日本電信電話株式会社 NTT CORPORATION
  25. オリンパス株式会社 Olympus Corporation
  26. パナソニック株式会社 Panasonic Corporation
  27. 株式会社リコー Ricoh Company, Ltd.
  28. セイコーエプソン株式会社 Seiko Epson Corporation
  29. 株式会社半導体エネルギー研究所 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd
  30. シャープ株式会社 Sharp Corporation
  31. 信越化学工業株式会社 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.
  32. ソニー株式会社 Sony Corporation
  33. 住友電気工業株式会社 Sumitomo Electric Industries, Ltd.
  34. 住友ゴム工業株式会社 Sumitomo Rubber Industries, Ltd.
  35. TDK株式会社 TDK Corporation
  36. 東京エレクトロン株式会社 Tokyo Electron Limited
  37. 株式会社 東芝 TOSHIBA CORPORATION
  38. トヨタ自動車株式会社 Toyota Motor Corporation
  39. ヤマハ株式会社 YAMAHA CORPORATION

2位は米国の35社で、日米で全体の74%を占めている。以下、フランス7社、スイス5社、ドイツと韓国が4社。


追記
上記はロイター調査による。関西企業を太字に分けてみた。直接,自動車産業に関係しているのは住友電気と住友ゴムしかない。さらにパナとシャープは韓国勢に押されぱなっしだ。大阪のGDPが平均以下になる筈だ。パナは石油ガス機器の製造を止めた。自動車のモータ駆動が増えてきたので,パナが参入しようとしている。洗濯機冷蔵庫のモータ量産技術が車にどこまで活かせるか。車載用蓄電池は長期的にみたら中韓に勝てないだろう。

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