2014/11/15

エアバッグの信頼性とホンダ車購入是非

米国市場における日本車,とりわけホンダ車エアバッグの信頼性が揺らいでいる。日本の高速道路は渋滞がひどく,常時 80km/h で走行する状況は限られ,エアバッグの信頼性がさほど問題にならないのかもしれない。東西両海岸の大都市を除けば,公共交通がないに等しい合衆国では,車の安全性は国民の関心事だろう。

さて,日本車の販売に影響が出てくれば,どこが伸びるだろうか。競合する韓国車かなと思ったら,韓国車と思われる事故が韓国でも問題になっているようだ。自動車用エアバッグの発明は日本だ。ホンダが過度にタカタ製エアバッグに依存していたのが,ホンダにとり傷を大きくしたようだ。

半導体を使用した設計では,セカンドソースという考えがある。別会社の代替品を確保しながら設計を進め,部品供給のリスクを避ける。信頼性を重要視した IBM では,部品を3社確保して製品化したそうだ。自動車設計は何も知らないが,ホンダは部品を替えようにも,他社のエアバッグが取り付けられないのかもしれない。エアバッグの1義的欠陥はタカタに責任があるが,過度にタカタに依存したホンダの設計も問題があるだろう。

身近に危険が潜んでいる。原発リスクによる死亡とエアバッグの不良による死亡を考えたら,断然にエアバッグだ。トヨダ,ホンダ,スバル,マツダおよび日産の日本自動車産業の収益は過半が北米事業だ。新車を購入するなら,ホンダ車を止めてつまらないリスクを避けるべきだろう。

タカタを好意的にみれば,北米工場での品質管理に問題があったのかもしれない。ただ,設計者としては,組み立てレベルの低い労働者および管理でも製品の信頼性確保を考慮して設計するのがいい設計だ。太平洋戦争時には,日本の航空機の艤装設計では合衆国と比べると,格段の差があった。

エアバッグの抜き取り検査とかの品質保証が形骸化していたのかな。さて,米議会はどれ位の不良率なら是とするか。日本みたいに,いくらなんでも零は求めないだろう。

参考
日本車、北米事業に暗雲 収束見えぬエアバッグ問題
車が転落しても開かず…「信じられないエアバッグ」今年だけで38件=韓国(2)


追記
ロイターによると,タカタは「インフレ―ター生産を米国の2つの工場からメキシコへ移管させた結果、インフレ―ター生産の1個当たりの労働コストは2ドルから約75セントに低下」させたそうだ。また,「タカタはメキシコ工場から出荷予定だったインフレーターに誤った部品を装着した。その部品を入れる容器が近過ぎる状態で置かれていたためだ」ともロイターは伝えている。バカよけの生産管理手法が,メキシコ工場では米国工場のように周知徹底されなかった可能性を示している。

参考
特別リポート:タカタ欠陥エアバッグ、尾を引く「メキシコの誤算」

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韓国車

アメリカで販売されていた韓国車の燃費に関するデータが誇張されていたことがわかった。
発端は、消費者からの情報。広告でアピールしている燃費が、実際とは異なるのではないかと、消費者から消費者団体に疑惑の調査依頼があった。
リッターあたり17kmと宣伝していたのに、実際はリッターあたり10km程度でしかなかった。
調査をもとに、この消費者団体は去年、購入した消費者が、ガソリン代を余計に支払わされたとして、損害賠償を求めて裁判所に訴えた。
これを受けて環境保護局も乗り出した。
それまでは、日本車より燃費がいいというのが売り文句だったが、実際は日本車より燃費が劣るものばかりであることが判明した。