東電中電による LNG 国際入札
日経によれば,欧米の資源大手など約60社を対象に入札による調達を始めるそうだ。価格は安いにしろ,調達量はわずか1%程度だ。これまで調達に関わって来た商社はどうなっているのだろうか。やはり,随意契約は高い買い物になるのだろう。
以下,引用
東京電力と中部電力は共同で液化天然ガス(LNG)の国際入札を実施する。日本企業がLNG調達で国際入札するのは初めて。原油安につれ価格が下がっているLNGを競争入札で従来の半分程度の価格で調達する。調達コストが安定的に下がれば、将来の電気料金が下がる要因となる。
欧米の資源大手など約60社を対象に価格や輸送方法などの条件の提示を19日までに募り、年明けにも調達先を選ぶ。来年4月から年間数十万トンの規模で輸入を始める。LNGの値決めは相対の随意契約が一般的で海外でも例が少ない。
東日本大震災後、原子力発電所の停止で電力各社が火力発電燃料にLNGの輸入を増やしたこともあり、日本は100万BTU(英国熱量単位)当たり20ドル近い高値でLNGを買うことを余儀なくされてきた。東電と中電は今回の入札では、同10ドル以下の水準で購入したい考えだ。
東電と中電は今年10月に火力発電用の燃料を共同で調達する共同出資会社を2014年度中に設立することなどを柱とした提携も決めた。2社合計のLNG調達量は年間4000万トンと、世界最大の需要家になる。今回は提携に先行する形で両社が買い手優位な入札方式の採用で手を組む。震災後に売り手優位だったLNG市場が、需給緩和で買い手優位に転換しつつある。
日本のLNG輸入額は13年度には7兆円超に増え、貿易赤字の主因だ。燃料費が膨らんだことで、震災後に全国の企業の電力コストは3割上昇するなど、日本経済の足腰を弱らせている。電力・ガス会社の間で今回のような動きが広がり、燃料費を大幅に圧縮できれば電気料金の引き下げにもつながりそうだ。
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東京電力と中部電力は共同で液化天然ガス(LNG)の国際入札を実施する。日本企業がLNG調達で国際入札するのは初めて。原油安につれ価格が下がっているLNGを競争入札で従来の半分程度の価格で調達する。調達コストが安定的に下がれば、将来の電気料金が下がる要因となる。
欧米の資源大手など約60社を対象に価格や輸送方法などの条件の提示を19日までに募り、年明けにも調達先を選ぶ。来年4月から年間数十万トンの規模で輸入を始める。LNGの値決めは相対の随意契約が一般的で海外でも例が少ない。
東日本大震災後、原子力発電所の停止で電力各社が火力発電燃料にLNGの輸入を増やしたこともあり、日本は100万BTU(英国熱量単位)当たり20ドル近い高値でLNGを買うことを余儀なくされてきた。東電と中電は今回の入札では、同10ドル以下の水準で購入したい考えだ。
東電と中電は今年10月に火力発電用の燃料を共同で調達する共同出資会社を2014年度中に設立することなどを柱とした提携も決めた。2社合計のLNG調達量は年間4000万トンと、世界最大の需要家になる。今回は提携に先行する形で両社が買い手優位な入札方式の採用で手を組む。震災後に売り手優位だったLNG市場が、需給緩和で買い手優位に転換しつつある。
日本のLNG輸入額は13年度には7兆円超に増え、貿易赤字の主因だ。燃料費が膨らんだことで、震災後に全国の企業の電力コストは3割上昇するなど、日本経済の足腰を弱らせている。電力・ガス会社の間で今回のような動きが広がり、燃料費を大幅に圧縮できれば電気料金の引き下げにもつながりそうだ。
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