微妙に寸法が異なるC基板と XBee の配線
外付け温度センサ,内蔵温度センサおよび光センサ信号を取得する3番目の XBee ボードを製作した。XBee を搭載するC基板は取り付け寸法が微妙に異なる。その基板による配線半田付けの容易さも異なる理由についても,個人的見解として報告にまとめた。
巨大会社に入社したら,昔は最初の1年間は現場での実習だった。地場の企業だと,OJT だった。電子回路がわからなくても,仕事に合わせて半田付けをしなければならなかった。トヨタ,三菱重工のような巨大会社だと,開発設計に配属されても実務は一切しない。実務はアシスタントがするらしい。具体的には CAD とか基板配線だ。
空圧制御機器の開発を担当し,パルス回路が必要になった。実験用に,お隣のディジタルグループの主任技師にパルス発生とカウンタの回路を設計してもらい,配線は下請けに出した。実に綺麗な配線と短納期で出来上がった。駆動回路のインタフェースを改造しなければならなくなり,自分でこてを持ち半田付けした。上手く動作しない。回路基板を見てもらったら,イモだなと呟いた。その時,こて先をぬぐうとか半田付けの手技を一回,教わったきりだ。私の半田付けだと直流的には接続していても,パルス応答(交流)には不適当だった。
今,やっている手技は CPU が日立の 68000 に変わった頃,半導体は面実装が主流になり,ディジタル基板の裏面に数百本の配線をする猛者を見て学んだ。QFP をワイヤによる空中配線できる京大OBの新人もいた。彼の専攻は物理だった。何をやらせても素晴らしい能力を発揮した。この齢になり,今回ネットで配線を検索したら,そうなんだという納得できる技があった。
ある大学の病院長の話で,手術前に,神業のような手技のビデオをいつも見るそうだ。映画監督のスピルバーグが撮影に入る前,黒澤の作品を毎回,見るとTV番組で言っていた。私に欠けているのは謙虚さだろう。ある会社のトヨタ出身の技術担当常務に面会したら,実務は知らないし関心もないと広言していた。会社も個人も他人の褌で相撲をとって勝てれば,最もコストパフォーマンスがいいのだろうと思う。
TV番組である異種金属の溶接技術が国内に絶えて,タイから職人を招いて溶接技術を復活させる試みが紹介されていた。あれだけ強かったホンダF1エンジンが,再参入したら勝てない。レギュレーションの変更と電子技術の発展もあるには違いないが,人の伝承に失敗したのかもしれない。スキル(技)はやはり,異能の才が必要なのであろう。任天堂が不振なのは日本からゲームエンジンが生まれない事と関係があるのだろう。ゲームエンジンとはゲーム開発ツールだ。やはり,ここでも道具に対する日欧の違いが影響を及ぼしているのだろう。日本の表面的な上面の近代化だけでは,西欧の中世以来の精神に永遠に追いつけないのかもしれない。
PWB もしくは PCB と称されるプリント基板は誰が配線しても性能が得られる優れた発明だね。
参考
XBeeの載る「C基板」ソケット付き
XBee: 秋月変換基板 + C基板による回路製作 2015-02-27
巨大会社に入社したら,昔は最初の1年間は現場での実習だった。地場の企業だと,OJT だった。電子回路がわからなくても,仕事に合わせて半田付けをしなければならなかった。トヨタ,三菱重工のような巨大会社だと,開発設計に配属されても実務は一切しない。実務はアシスタントがするらしい。具体的には CAD とか基板配線だ。
空圧制御機器の開発を担当し,パルス回路が必要になった。実験用に,お隣のディジタルグループの主任技師にパルス発生とカウンタの回路を設計してもらい,配線は下請けに出した。実に綺麗な配線と短納期で出来上がった。駆動回路のインタフェースを改造しなければならなくなり,自分でこてを持ち半田付けした。上手く動作しない。回路基板を見てもらったら,イモだなと呟いた。その時,こて先をぬぐうとか半田付けの手技を一回,教わったきりだ。私の半田付けだと直流的には接続していても,パルス応答(交流)には不適当だった。
今,やっている手技は CPU が日立の 68000 に変わった頃,半導体は面実装が主流になり,ディジタル基板の裏面に数百本の配線をする猛者を見て学んだ。QFP をワイヤによる空中配線できる京大OBの新人もいた。彼の専攻は物理だった。何をやらせても素晴らしい能力を発揮した。この齢になり,今回ネットで配線を検索したら,そうなんだという納得できる技があった。
ある大学の病院長の話で,手術前に,神業のような手技のビデオをいつも見るそうだ。映画監督のスピルバーグが撮影に入る前,黒澤の作品を毎回,見るとTV番組で言っていた。私に欠けているのは謙虚さだろう。ある会社のトヨタ出身の技術担当常務に面会したら,実務は知らないし関心もないと広言していた。会社も個人も他人の褌で相撲をとって勝てれば,最もコストパフォーマンスがいいのだろうと思う。
TV番組である異種金属の溶接技術が国内に絶えて,タイから職人を招いて溶接技術を復活させる試みが紹介されていた。あれだけ強かったホンダF1エンジンが,再参入したら勝てない。レギュレーションの変更と電子技術の発展もあるには違いないが,人の伝承に失敗したのかもしれない。スキル(技)はやはり,異能の才が必要なのであろう。任天堂が不振なのは日本からゲームエンジンが生まれない事と関係があるのだろう。ゲームエンジンとはゲーム開発ツールだ。やはり,ここでも道具に対する日欧の違いが影響を及ぼしているのだろう。日本の表面的な上面の近代化だけでは,西欧の中世以来の精神に永遠に追いつけないのかもしれない。
PWB もしくは PCB と称されるプリント基板は誰が配線しても性能が得られる優れた発明だね。
参考
XBeeの載る「C基板」ソケット付き
XBee: 秋月変換基板 + C基板による回路製作 2015-02-27
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