2015/03/07

X-CTU DLの設定と USB アダプタケース加工

Coordinator の XBee と ADC に難のあったエンドデバイスを入れ替えた。当然,X-CTU により ROM を書き換えなければならない。その際,エンドデバイス側は Desination Address を設定する。X-CTU の DL をクリックすると,

Set/read the lower 32 bits of the 64 bit destination extended address. 0x000000000000FFFF is the broadcast address for the PAN. 0x0000000000000000 can be used to address the Pan Coordinator.

RANGE:0-0XFFFFFFFF

のように表示される。FFFF は broadcast 用に既に割り振られている。 Coordinator の場合,零を設定する。XBeeの交換に合わせて,従来の埃対策用の紙箱(紙器)を写真に示す手元にあった樹脂ケースに交換した。紙箱に穿った穴はリセット SW を押すためと LED の視認用だ。
CoordinatorInPaperBox.jpg

中の本体は XBee とスイッチサイエンスのUSB アダプターだ。Power LED が青色で,エンドデバイスからデータを送受すると赤色 LED が点灯する。エンドデバイスのパラメタを書き換えた後の成否を簡単にチェックできるので,Coordinator 用のエクスプローラは通信 LED 付きが便利だ。写真は上から撮っているので,不明だけどワイヤアンテナがL型に曲げられている。スイッチサイエンスはメール便で送るので厚み制限のためか,それとも仕入れた荷姿が既に90度曲げられているのかどちらかだ。
CoordinatorExplorer.jpg

穴加工を施した樹脂ケースに上記の Assy を入れた状態を示す。USB の接続口の形状は角穴というよりは,スリットに近い。ケースの縁に当初,加工するつもりだったが,蓋も「コ」形状のキリ欠けを切り取らねばならないのが嫌で,透明ケース側だけの加工する方法を選択した。柔らかく,たった 2mm の肉厚ながら,カッタナイフでスリットを穿つのに結構,時間を要した。確かに切削面は見事に硬化している。上部には天井から吊るすためのタコ糸を通す穴をボール盤で加工した。天井から吊るす事由はトラ技の情報を加味して吊るす判断をした。その情報によれば,人体が通信障害の原因となるそうだ。居室から軒下まで2つの部屋と縁側が介在するのでヒトが通るけど,実際には障害の記憶がない。 API モードで通信しているので,実際は再送しているのかもしれない。ATモードだと,障害を実感できるのだろうか。糸穴のついでに,通気用として底面に2箇所と上側部に2箇所に同径のキリで穴を明けた。ピーク消費電流は 40mA @ 3V3 だからピーク消費電力は高々 132mW に過ぎない。だが私の居室は真夏,立った目の高さで 38℃ まで昇温する。天井に近い部分では大幅に 40℃を超えていると思われる。例えば電解コンデンサは周囲温度が 25℃ から 50℃になると,寿命は半減する。昨夏は問題なく越した。XBee 単体の動作温度は -40 ~ 85℃ と優秀だが,USB アダプターに動作温度の保証もなく,回路をみたらディレーティングを考慮した設計とも思えなかったので,多少なりとも高温障害のリスクは少なくしたいと考えた。これから,購入するつもりなら,使用する雰囲気温度を加味して,USB 接続形状も異なるので,各社の製品を検討したらいいだろう。
CoordinatorInPlacticBox.jpg

USB アダプターにリセット SW が付いている。エンドデバイスの ROM 書換え時に,リセットは必ず必要になる。スリープしない Coordinator にはリセットは必要ない。エンドデバイスの設定から Coordinator に変更する際は必要になった。私はエンドデバイスの ROM 書換えをエンドデバイス基板に実装したまま行うのでUSB アダプターのリセット SW の必要性を感じないけど,一応,XBee はマイコンなので何かしらリセット回路はあった方がいいかな。

現在,屋外に設置した3台の XBee から温度データを Slip21 により収集している。データ表示を更新するにはIEの場合,F5キーを押せばいい。

参考
XBee USB アダプター(リセットスイッチ付き)
XBee USBインターフェースボードキット
Meas.txt
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