2015/05/25

Slip21 取説のオンライン化

アプリをプログラミングした後,鬱陶しいのがマニュアル作成だ。これまでは,テキストファイル形式で実行プログラムに添付していた。これは昔ながらの,フリーソフトのやり方だ。マニュアルの訂正は,コードの不備(バグの事)と違い放置していたが,ネットがこれだけ普及するとオンラインマニュアルの方が追記訂正が迅速に行えると思う。というのは,Vector とか Download.com にアップロードするにはそれなりに手間と時間が必要だからだ。

改定前の取説を私のサイトにアップロードしたので,Slip21 のダウンロードとインストールが面倒だと思う方に,古いバージョンだけど見られるようにした。ただ,テキストファイルだと画像が取り扱えないので,やはりネットだと Htm 形式になる。今,ホームページのエディタとして Aptana を使用しているが,マニュアルのテンプレートをある程度,決めないとオンライン化ができない。何も決めずに書き始めてもいいけど,後で手直しの作業がばかにならず時間を浪費するのは目に見えている。Html 言語ではスタイル形式の事になる。優れたホームページとは見やすく,しかもメンテナンスの容易なデザインを指すのだろう。最初に,目次が果たして必要なのか,どうかでも迷っている。これまで,幾多のアプリのヘルプファイルを使用してきたけど,索引(インデックス)でも満足した事がない。多分,ユーザが私のサイトもしくはブログで検索をかけた方が有意な情報が得られるのではないかと思う。以下に Slip21 の Help をクリックしたとき,表示する画面を示す。
Help.png

実行コードに添付する取説はインストール方法くらいに留めるつもりだ。昔,科学雑誌 Nature とか,職業柄,日に数十本の文献を読んでいた。この種の文献は書記法(スタイル)が確立していて,慣れてくると早く読みこなせる。しかも査閲済みだから,新聞記事のような妙な曖昧さも少なくなる。文献の書記形式のルーツは神父が科学を研究していた時代の名残のせいか,ユダヤのタルムードと似ているスタイルだそうだ。実際のタルムードを読んだことがないのでわからない。実にわかりやすいそうだ。原理原則,実例とかが上手く配置されているらしい。

インターネットの通信規格をプロトコルと言う。儀典とかの訳語からすると,プロトコルのルーツはバチカンだろう。昔の知識人はラテン語でやり取りをしていた。後にそれがフランス語に代わった。英王室が英語の手紙を書き出すのは百年戦争後のはるか後だった。幕末の日米和親条約の正本は漢文だったのだが,明治の清朝との下関条約では英文に代わった。

中華文明圏の復興に熱心な中国政府だが,「中文」がネックになってのその野望に無理がある。いまどき,古代エジプトで消滅したヒエログリフのような表意文字とスペースのない書記法は,到底,英語のライバルになり得ないだろう。日本語にはカナがあるけど,スペースがない。Unicode における日本語および中国語の割り当て(取り扱い)は欧文に比べると,処理能力は桁違いに落ちてしまう。そうかといって,日中が共同して Unicode の効率化を提案するどころか,足の引っ張り合いだった。毎日新聞のような縦書き,日本語に特化したメディアだと,どちらかというと児童の英語教育よりは国語重視の立場だ。頭の中でスペース処理をするだらだら日本語は美しいかもしれないが,情報処理では圧倒的に不利だ。中国の台頭は一時的なのもので,世界の文化社会を変革する力はない。単に人口圧力のなせる力だ。20年後には,九州の中国(上海)景気もなくなる。

プログラミング言語にスペースのない言語はないだろう。日本国は気の毒なくらい,欧米の先端情報文化に遅れる。これも運命というか,鎖国が性に合っているのだろう。今の小学生の未来に,夢を描かせられないような社会は停滞した江戸期と大して変わらないか。
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