2017/02/05

USB 電源の怪

PC の USB から AVR に給電している。充電池の充電流を AVR を用いて Slip21 により記録していたら,長時間データの欠損が生じた。記録し始める前に,AVR よりの ADC データが PCに転送されず AVR の不調かと思いはんだ付けのチェックをしておいた。

USB シリアルコンバータをポートから抜き戻すと復帰する。しかし,動作不調になる。AVR の電源電圧を計ると5Vの電圧はある。データ欠損後の翌朝,AVR のパッケージに指で触れると冷たい。給電電圧は確保されていても,動作するだけの電流は得られていないのだろう。

USB ポートを替えて動作させると動作不調がなくなった。USB シリアルコンバータは 75mA の給電能力がある。どうもUSB シリアルコンバータの問題ではなさそうだ。USB ポートの給電能力ににバラツキがあって失活するのだろうか。信じがたい。それとも特定ポートの給電能力が低下したのだろうか。ネット情報ではありきたりのデスクトップPCの USB は 100mA 程度までOKとされる。しかし,古いマザーボードはその給電能力を明示していない。AVR に流れる電流は恐らく30mA以下だろうと思う。当該ポートがヨレヨレになっているのだろうか。何分,中古品なのでそのあたりは不明だ。

USB シリアルコンバータの給電能力が 100mA 以下の 75mA なのはありがたい。過電流を流しても先に潰れるのがコンバータでPC本体への影響が少ない。マザーボードを新調するなら USB 給電能力を明示してあるのがいいだろうと思う。富士通と Dell のサイトをみても USB 給電仕様は開示されていない。USB 給電工作するなら,BTO でないとダメかな。多分大手のマザーボードはコストダウンのため USB 給電は手抜きだろうと思う。共立電子だと 100mA と1Aトランジスタ価格比は2.5倍だ。

データ欠損のチャートを示す。NiCd3 と NiCd4 の初期電流は定電流 200mA には程遠く,劣化が進んだ。今後ワイヤレスモジュールの長期運転に使用しない。データの欠損があるので不確かだが,劣化品は温度感受性が高くなるようだ。マンガン電池は消耗が進行すると特にこれが著しい。充電池は劣化が進むと,30mA 以下までなかなか充電流が低下しない。劣化のため充電停止電圧が高くなっているため,はなから定電圧駆動になって満充電にならないのだろう。AVR を使った簡単な充電記録だけれども,いろいろと学ぶ点が多い。
ChargeNiCd3NiCd4no1.png 
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