2015/09/07

輪ゴムの紫外線劣化

ケース上蓋シール強化として採用した輪ゴムが,電池交換前に破断してしまった。使用期間は37日間であった。単2電池使用のケースの方はさらに早く断裂した。4本掛けてあった1本が切れ,放置していたら日を重ねるうちに次々に全て破断した。破断した3本のゴムと未使用の物との比較写真を示す。

RubberColor.jpg

使用済みは表面に白い物が析出しているようにみえる。オゾン酸化と光酸化により,炭素結合が切れるらしい。購入した輪ゴムの材質は天然ゴムである。天然ゴムの屋外使用はどうも,論外のようだ。

参考文献だと,5%の伸び(歪)でも亀裂が入るとある。中高生時代に自転車通学の際,荷台ににゴムバンドを使用したけど交換した記憶がない。トラックの幌用ゴムも意外と応力は小さく,使用率は少ないのかもしれない。昔の積雪期のタイヤチェーンはタクシーだとゴムでたるみを吸収していた。Daiso でゴムひも探したけど,パンツとかジャージのゴムひもを交換する事はもうないのだろう。通販の安価なゴムひもは天然ゴムのようだ。服飾用のインナーだと35%の歪率の設計例がある。このグラフの単位は間違っている。横軸は%ではなく実数,縦軸は応力ではなく荷重だ。

9/6日に01号機の電池を交換した際に,輪ゴムを重ねず,単独に6本掛けて耐用試験する事にした。日照時間も短くなり,南中高度も下がり紫外光量もこれから減る。下に03号機の輪ゴムが破断した様子を示す。

Rubber.jpg

参考
ゴムの劣化と疲労の分類
オゾン劣化と光酸化劣化
繊維&ゴムひもの知識集


追記
上記の重ねがけ輪ゴムはところどころ癒着していた。
RubberFused.jpg

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