2015/09/22

電池切れ直前の電圧増加

マンガン単2だけでなく,単2も寿命が尽きる直前に電圧が異常に増加した。その様子のチャートを以下に示す。春の連続運転結果では単調に電池電圧が減少したのに対し,その原因は不明だ。前回の75日の電池寿命が,今回は60日に減少した。

MnSUM3.png

交換した電池の開放電圧が回復したため,その電池を元に戻し,使用すると,39分で電圧が降下した。電池ホルダの接触不良ではないとわかる。

前回と比較して,電池寿命が 20% 減少したのは温度の影響だろうか。マンガン電池の温度特性を検索しても,なかなかヒットしない。Panasonic が公開している。100mA の定電流負荷において20℃の場合,7時間放電する。温度特性図の7時間と20℃のグラフが交差した抵抗値を求め,下方に移動して0℃の交点を求めると,およそ 5.5 時間を得る。これは 20% の減少に相当する。リニアに変化するとすれば,1%/℃ に相当する。大津の平均気温をみると,20℃も違うのは3月と8月の間である。前回と今回の電池使用開始は,それぞれ 5/5 と 7/22 だから,温度の影響は認められるものの,主因ではないようだ。

電池電圧が2V以上で電圧上昇を示す異常は再現された。現在試験中の03機の終末放電が春夏のように単調に減少するか,そてとも異常を示すか。

参考
XBee: Mnマンガン単2電池を用いた春夏期運転結果
単3マンガン電池の温度特性
滋賀県 大津の気温、降水量、観測所情報
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