2015/10/30

9 充電器製作には放電器がないと不便

充電器製作に劣化した NiCd 充電池を使用した。回路の実験,特性を測っているうちに過充電になり,充電圧が上がって電源電圧の変更にもつながった。

私のワイヤレス複合センサの電源は DC-DC コンバータを使用しており,しかも,ほとんどの時間はスリープ状態で電力を消費しないから電池の開放電圧と使用電圧の差に余り関心がなかった。他方,私のデジカメは消費電流を要し大電流を流せないマンガン電池は事実上,使用不可に近い。放電器に電池をセットする前に,まず電池の電圧をチェックしなければならない。

電極が腐食し使わなくなった電池ホルダがあるので,これに 6.8Ω/1/2W の抵抗を半田付けした電池チェッカーを作った。机上脇に使用済みの電池があるので,これを試してみた。抵抗両端の電圧を DMM で測定し,値がパラパラと安定しない物は電流を取り出せないと判断したら,半数が実験用途に不適格となった。充電池チェック用には 6.8Ω は少し大きすぎるようだが,手元に適当な抵抗値がない。

抵抗のカラーコードは緑色に見えるけど,実際は青色だ。カメラの発色が良くないのか,モニタの色調整をしなければならないのか。目は老化しているけれども,現品は青だ。電極の劣化が酷くなったのか半田付けができなくなり,3.2 のキリで穴をあけバネワッッシャ付きM3ネジで圧着端子止めした。この電極母材は磁石が吸着するので少なくとも黄銅ではない。恐らく鋼板だ。メッキとは母材との合金だから半田付けが難しくなるのは当然だ。トレードマークは COMF になっているが,偽物である可能性がある。これは秋月電子から数年前,購入した物だ。共立電子もこの種のホルダを販売しているが,製造元を明らかにしていない。かんぐれば,製造元を明かせない理由があるのではなかろうか。これは個人の憶測だ。鉄製電極だから,当然大電流を流せないし,微小電流も不安定になる。発熱素子でもない限り,電流を流す材料は黄銅とかアルミは常識だろう。それを承知しながら,販売する秋月電子と共立電子もどうかと思うが,日本の電子部品販売の商習慣なのだろうか。
BATchecker.jpg

右側が廃棄処分の電池,左は劣化充電池と再利用可能と思われる乾電池だ。ホルダ負極とリード線の半田付けが外れてしまった以前の状態だ。
BAT.jpg

別個の同じ電池ホルダに,以前,充電用に直列ホルダの一個分を短絡したのがある。このリード線に抵抗を半田付けして簡易放電器用に再利用した。下の方が放電器用だ。
BATholder.jpg
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