2016/02/08

白光 半田こてコストダウン

白光製の半田こて DASH を20年以上,使用している。最近,劣化してきたのか半田流れが良くないと1年以上前から感じている。白光のサイトにアクセスしたら,こて先は Goot のようにビス止めに変更されていて残念だ。Goot のコテも持っているが,このネジは簡単に緩む。こて先がぐらつくので技量が習熟していないと,精確な作業は困難だ。こて先は当然ながら加熱と冷却を繰り返すので,ネジの緩みは避けられない。下の写真は旧来の先がぐらつかないネジリングタイプだ。
SolderTip.jpg

習熟したパートの女性従業員は劣悪なこて先でも,半田付け作業をこなす。しかし,未熟な作業者が入り込むと,制限された半田付け時間を超えしまう怖れがある。でも普通の下請けでは,そこまで管理していない。

特に,リード線タイプの電解コンデンサは半田槽に流せず,自動化ができない。滋賀の長浜にキャノンが進出して以来,NEC 滋賀工場を買収するなど,不振のNEC とかパナに代わりつつある。これまで,会社の複合機と自宅の2台のキャノン製プリンタの電源が故障した。大型機は持ち込み修理もままならず,サービスマンが来て,5個以上の電解コンデンサと耐熱劣化した樹脂製ギアを交換して帰った。カメラの信頼性は良いのかもしれないが,電源回路設計に裕度がないのか,それとも基板組立製造管理が不十分なのか。多分,後者だろうと思う。事後,キャノン製プリンタを購入しなくなった。実装機だけしかないような実装屋さんだと,この種の手付け部品の実装は内職に回すから,さらに始末におえない。

今や,量産のボード組立は中国だろう。昔,IBM が日本で製造していた頃,製造管理が巧みだった。作業の習熟を高めて信頼性を高めるという発想はない。熟練を要するような工程は「悪」であった。一方,Sony 製品を分解すると,自動車の Honda 並みに酷い設計だった。しかし,IBM ブランドの製品は姿を消し,製造がやっかいな Sony と Honda 製品が生き残るのも不思議だ。といっても,実際の Sony が収益をあげているのは金融サービスだ。毀誉褒貶のある出井だったが,金融進出に失敗したパナと比較すると,その手腕は評価していいと思う。あれだけ金に執着した松下幸之助の後継者が金融に失敗し,金融に関心が薄かった井深の後継者が成功した。これくらいの巨大企業になると,企業文化よりは経営者の資質が重要なのだろう。

さて仕事内容が研究の比重が高くなるにつれて,この種の製造検討もしなくなった。アップルとかは単に不良率を管理して,製造は全て中国に丸投げでなかろうか。日本の大手もそうだろう。インドネシアの高速鉄道システムは中国が受注した。そのうち自動車も輸出するようになるだろう。現在,欧州は韓国自動車,東南アジアは日本と棲み分けが出来ているけど,中国製自動車はどこを輸出先として戦略拠点に考えているだろうか。日本の未来も暗いけど,韓国はどうするのだろう。造船と鉄鋼は中国に追いつかれた。家電と弱電も同じ道を辿るだろう。

白光の本社は確か東京神田だったような気がする。恐らく製造は全量,海外だろう。Goot の本社は広島だ。今,使っているコテ先固定方式に愛着があるので,今のうちに保守パーツを購入しておいた方がいいかもしれない。

コテ台も HAKKO 631 だ。実験に使用していたICクリップをボードから外し,その辺に放り投げたらこて台に着地し,先が溶けて使い物にならなくなった。半だコテ台は不便でも,回路実験の際は遠ざけておいた方がいい。
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