ポリ缶キャップの変色と安全
ガスパイプラインのインフラがない日本
日本にはいい投資案件がないという。本当だろうか。自宅にはいまだに LPG が車で配達される。主要都市間にもガスパイプラインが敷設されていない。デフレ脱却に電線の地中埋設化と合わせてガスパイプを敷設したらどうか。エネルギ関連は経産省の利権でどうにもならないのが実状か。LPG を製造する石油連盟,都市ガスを供給するガス会社および配電する電力会社と競合しないように利権が細分化されている。大枠のスキームを考え出したのは旧革新官僚と田中角栄あたりだろうか。こんな効率の悪いシステムを採用しているのは先進国では日本だけだろう。

給油の様子だ。屈曲性の良いフレキシブルホースを使用。カップリングは欧米と共通なのかな。F1レースのホース径と比較すると細い。米空母は安全を考えて母機の給油を格納庫ではしない。飛行甲板で使用するホースは固い。写真のホースは火災を考えたら,もう少し剛性があったらいいのでは思うが,作業性が良くない。一応,非力な消火器を置いている。このようなローリ運転手が有事の際,徴用される。

ローリの運搬する油種をみたら,26kL 中の 4kL だけがガソリンではない。いかに灯油とかディーゼル油に比べるとガソリンを消費するかわかる。

クラックがはいって使い物にならなくなったポリ缶の蓋。成型の際,樹脂の流動性にバラツキがあった可能性もあるけど,缶本体に近い方は長年,石油に触れて劣化したせいで変色したのだろうと思う。
福知山の河川敷の LPG 爆発火災事故はボンベのゴム管に引火したからだ。家庭の屋外配管もゴム管の部分がある。金属被覆の蛇管とか編上げ管が安全だと思うが,殆ど気にする人がいない。日本人は屋外より屋内の安全を気にする。壁は火炎とか灼熱寒気を防ぐのに屋外にあるガスボンベは付帯設備を含め,全て外気に曝露されている。電柱上のトランスとかおかしいと思わないのがおかしい。
安心だから安全とは限らない
タカタが引き起こした自動車の安全バッグのガス缶の劣化問題も多少なりとも関連性があると思う。日本海軍の戦艦は火災防止の設計がなされていたのに,何故か空母はなおざりになった。戦艦設計は英国が教えてくれたけど,空母は自力で設計したからだろう。私の知人が Audi に乗っている。安全設計が日本と設計思想が違うと言う。最も重要なバッテリは衝突のダメージが少ない所に配置されているそうだ。私のマイカーは最前部にバッテリがある。古い昔の日産の設計だ。ルノーはどうなのだろう。
ちなみに安全と思われている電池は稀に発火する事がある。日本のHVはその危険性を考えて燃料タンクとの分離とかしているのだろうか。宣伝用の日本車HVのカット図をみたらゾッとさせられた。それに床上浸水したら電池はアウトだろう。というのは電池は発熱するから,密閉すると放熱に難がある。現にボーイングがGSユアサの電池を採用したけれど,電池の煙が運転室に入り込み,緊急着陸する騒ぎがあった。日本のHVは日本人の安全希薄を知った商売だな。砂漠を横断して走らなければならない,あるいは酷寒の大地を走らなければならない安全車は別物だ。日本のHV車は避難用に適さない。合衆国ではプリウスは女が乗る車とされていると,家人が教えてくれた。馬車の時代から Car に慣れ親しんでいる普通のアメリカ男性なら,日本設計のHVに家族子供を乗せたいとは思わないかもしれないな。私の家人もHVとか電池自動車は環境に無条件にいいと信じている。電力が途絶えた非常時に何の役にも立たない。さらに電池自動車の冬期運用の課題を何度も指摘しているが,議論は平行線だ。最近の高性能充電池はようやく旅客機の補機 AUP の補助に採用され始められたばかりだ。
ロイター電によると,豪海軍は海自御用達のGSユアサではなく東芝の電池を採用するらしい。私もカメラ用の NiMH 電池は東芝ブランドのチャイナ製だ。最近のスマホの電池が大容量化しているらしい。発火するとしたら,電力を消費する通話中か,充電中だろう。いたいけな娘の顔に火傷が発生するかもしれない。スマホの構造に関心を持った方がいいだろう。スマホの前面はガラスだから,耐熱性もあり発火よりは破裂の危険性を考えた方がいい。父として,娘にスマホの電池は稀に発火とか破裂があると伝えるべきだろう。普通の母親はそんな事は考えないから,父の務めだ。
タカタはメキシコ工場の生産管理の不備を認めた。東芝とかの日本電池メーカも適切に中国の電池工場を管理できているとも思えない。下請けに丸投げの工場が中国に移転したからといって,派遣された中国工場長は特段の経験を積んでいないだろうと思う。これは私の類推だ。日本の管理にはマネジメントの意味合いがあるけど,元来,英語では Control と言う。Control Engineering はあっても Control Management はない。タカタは Engineering がしょぼかった。
参考
福知山・花火大会の屋台プロパン爆発!「熱い、熱い」泣き叫ぶ子供
日本にはいい投資案件がないという。本当だろうか。自宅にはいまだに LPG が車で配達される。主要都市間にもガスパイプラインが敷設されていない。デフレ脱却に電線の地中埋設化と合わせてガスパイプを敷設したらどうか。エネルギ関連は経産省の利権でどうにもならないのが実状か。LPG を製造する石油連盟,都市ガスを供給するガス会社および配電する電力会社と競合しないように利権が細分化されている。大枠のスキームを考え出したのは旧革新官僚と田中角栄あたりだろうか。こんな効率の悪いシステムを採用しているのは先進国では日本だけだろう。

給油の様子だ。屈曲性の良いフレキシブルホースを使用。カップリングは欧米と共通なのかな。F1レースのホース径と比較すると細い。米空母は安全を考えて母機の給油を格納庫ではしない。飛行甲板で使用するホースは固い。写真のホースは火災を考えたら,もう少し剛性があったらいいのでは思うが,作業性が良くない。一応,非力な消火器を置いている。このようなローリ運転手が有事の際,徴用される。

ローリの運搬する油種をみたら,26kL 中の 4kL だけがガソリンではない。いかに灯油とかディーゼル油に比べるとガソリンを消費するかわかる。

クラックがはいって使い物にならなくなったポリ缶の蓋。成型の際,樹脂の流動性にバラツキがあった可能性もあるけど,缶本体に近い方は長年,石油に触れて劣化したせいで変色したのだろうと思う。
福知山の河川敷の LPG 爆発火災事故はボンベのゴム管に引火したからだ。家庭の屋外配管もゴム管の部分がある。金属被覆の蛇管とか編上げ管が安全だと思うが,殆ど気にする人がいない。日本人は屋外より屋内の安全を気にする。壁は火炎とか灼熱寒気を防ぐのに屋外にあるガスボンベは付帯設備を含め,全て外気に曝露されている。電柱上のトランスとかおかしいと思わないのがおかしい。
安心だから安全とは限らない
タカタが引き起こした自動車の安全バッグのガス缶の劣化問題も多少なりとも関連性があると思う。日本海軍の戦艦は火災防止の設計がなされていたのに,何故か空母はなおざりになった。戦艦設計は英国が教えてくれたけど,空母は自力で設計したからだろう。私の知人が Audi に乗っている。安全設計が日本と設計思想が違うと言う。最も重要なバッテリは衝突のダメージが少ない所に配置されているそうだ。私のマイカーは最前部にバッテリがある。古い昔の日産の設計だ。ルノーはどうなのだろう。
ちなみに安全と思われている電池は稀に発火する事がある。日本のHVはその危険性を考えて燃料タンクとの分離とかしているのだろうか。宣伝用の日本車HVのカット図をみたらゾッとさせられた。それに床上浸水したら電池はアウトだろう。というのは電池は発熱するから,密閉すると放熱に難がある。現にボーイングがGSユアサの電池を採用したけれど,電池の煙が運転室に入り込み,緊急着陸する騒ぎがあった。日本のHVは日本人の安全希薄を知った商売だな。砂漠を横断して走らなければならない,あるいは酷寒の大地を走らなければならない安全車は別物だ。日本のHV車は避難用に適さない。合衆国ではプリウスは女が乗る車とされていると,家人が教えてくれた。馬車の時代から Car に慣れ親しんでいる普通のアメリカ男性なら,日本設計のHVに家族子供を乗せたいとは思わないかもしれないな。私の家人もHVとか電池自動車は環境に無条件にいいと信じている。電力が途絶えた非常時に何の役にも立たない。さらに電池自動車の冬期運用の課題を何度も指摘しているが,議論は平行線だ。最近の高性能充電池はようやく旅客機の補機 AUP の補助に採用され始められたばかりだ。
ロイター電によると,豪海軍は海自御用達のGSユアサではなく東芝の電池を採用するらしい。私もカメラ用の NiMH 電池は東芝ブランドのチャイナ製だ。最近のスマホの電池が大容量化しているらしい。発火するとしたら,電力を消費する通話中か,充電中だろう。いたいけな娘の顔に火傷が発生するかもしれない。スマホの構造に関心を持った方がいいだろう。スマホの前面はガラスだから,耐熱性もあり発火よりは破裂の危険性を考えた方がいい。父として,娘にスマホの電池は稀に発火とか破裂があると伝えるべきだろう。普通の母親はそんな事は考えないから,父の務めだ。
タカタはメキシコ工場の生産管理の不備を認めた。東芝とかの日本電池メーカも適切に中国の電池工場を管理できているとも思えない。下請けに丸投げの工場が中国に移転したからといって,派遣された中国工場長は特段の経験を積んでいないだろうと思う。これは私の類推だ。日本の管理にはマネジメントの意味合いがあるけど,元来,英語では Control と言う。Control Engineering はあっても Control Management はない。タカタは Engineering がしょぼかった。
参考
福知山・花火大会の屋台プロパン爆発!「熱い、熱い」泣き叫ぶ子供
- 関連記事
-
- 啓蟄だそうだ
- ポリ缶キャップの変色と安全
- ファンヒータの机下暖房
コメント