2016/03/03

使用済単3アルカリ電池内部抵抗測定

照明リモコンがすぐ,応答しなくなった。デジタルカメラで電池切れとなったマンガン電池に換えたら,使えるようになった。両者では消費電流が大きく異なるため,このような電池の使いまわしが可能になる。

照明リモコンで使えなくなった電池の内部抵抗を測ってみた。というのは,使用済み電池の開放電圧は 1.46V もあったからだ。実際の電池には一定の内部抵抗を想定する事は望ましくないないらしい。中学校の電池の実験は何だったんだ。

電池固有の一定起電力と一定の内部抵抗を仮定し,固定外部抵抗に電流を流せばキルヒホッフの法則が適用できる。別の値の固定外部抵抗に同様に電流を流せば,2つの方程式ができる。この両式から外部抵抗値と電流値から仮想内部抵抗がわかる。リモコンに流れる電流は 10mA 程度とすれば,固定外部抵抗は 150Ω になる。別の電流値を得るための抵抗を 75Ω にした。

電流値と電池開放電圧測定に DMM PC510 と P-16 を使用した。
Alkaline SUM3 Internal Resistance 2016-02-12
Before150Ω75ΩResistanceAfter
1.460V9.68mA19.12mA1.9Ω1.469V
1.469V9.69mA19.17mA1.7Ω1.469V


思っていたより内部抵抗が小さい。リモコンに LED が3個も付いているのを忘れていた。瞬間的に同時に3個点灯したら,1個当たり 15mA だったら,45mA になる。
LightRemote.jpg

LightremoteLED.jpg


別の日に測定電流を増やして再度,実験してみた。
Alkaline SUM3 Internal Resistance 2016-02-23
Before75Ω33ΩResistanceAfter
1.470V18.87mA40.67mA3.4Ω1.471V
1.470V18.89mA40.70mA3.4Ω1.470V


33Ω負荷だと,電流値が整定せずジリジリ低下する。妥当な内部抵抗値を得た。LED 同時点灯のピーク負荷に耐えられなくなったのだろう。このような使用頻度の少ないリモコンだと,かくも電池開放電圧が低下しないのかと勉強になりました。LED 3個使用してピーク消費電流が増えても,使用頻度が少なければ,このようなリモコンの方が製造コストが安く済むのだろう。
BatInterResitance.jpg


その昔,艦船が交信するのにきりゅう(旗の事)信号を使った。日本海軍は手旗信号を多用したのに対し,米海軍は発光信号を多用した。モールス信号の事だ。日本海軍は空母に光源を並べて,光の直進性を利用して母機の傾き検出に利用した。逆に米海軍は,着艦士官 LSO がパドルを持ってその傾きを母機に支持する原始的なやり方だった。小学生の頃,地元の映画館でやっている米空母がスゴイらしいと噂になり,親にだまって見に行った。出て来たのはジェット戦闘機だった。どうも朝鮮戦争が舞台の映画らしかった。空母甲板の動揺,着艦失敗によるクラッシュとかあり明るい戦意高揚とは似つかない暗い映画であった。当然,LSO も画面に登場した。遊びで真似たものだった。今では歩兵もブロックサインを多用し,徴兵ではなかなか身に付かない。母艦上のサインも米海軍が定式化して,民間の航空機誘導でも世界共通になったのだろうか。発艦前のOKのサインはどうみても古代ローマ兵の敬礼と同じだ。子供の頃のバスには女性の車掌が乗車していた。オーライオーライとバックを指示していた。後にこれが All Right だと知ったのは英語を学びだしてから随分,後の事だった。家人が今の海自潜水艦は,Fire だと教えてくれた。おもかじ,とりかじもなくなったのだろうか。

今の主要民間飛行場は電波誘導の ILS を備え,深夜の着陸も可能になった。マリアナ沖海戦では,慎重な水上艦出身のスプルーアンスは反撃の時期を逸し,夜間の着艦を覚悟で攻撃隊を送り出したが,未帰還機と着艦失敗を多くだし航空派からよく思われなかった。サマール沖海戦では,航空屋のハルゼーが戦艦を旗艦とし,艦砲で決着をつけようとしたが,ニミッツからの電文に帽子をデッキに叩き付けたとある。人間はどうも不得意分野で頑張ろうとする傾向があるようだ。恐らく他人の目とか世評が気になるのだろう。

日本で赤鬼と称された米国人のプロ野球選手マニエルがいた。抗議なのか怒りなのか,地面に野球帽を叩きつける仕草が記憶に残っている。後に彼は MLB の監督になった。日本には脱帽という表現があるけど,合衆国のそれとは違う。ブーイングとか怒りの表現は合衆国民はストレートだな。この手の表現を何歳くらいで身につけるのだろうか。

女性はどうなのだろうか。テーラスイフト当たりが帽子を投げつけると様になりそうだ。家人がみている合衆国のコメディタッチのホームドラマを垣間見ると,賢い小学生の妹が合衆国初の女性大統領をめざし,たいてい兄弟はバカな兄がいる設定になっている。戦いに臨むときは,帽子を脱ぎ捨てねばならないときもある。ヒラリーはどうなのだろうか。マーガレットサッチャーは鉄の女と称され,男中心の内閣がアルゼンチンとの戦争に反対したのに,戦争に踏み切った。フォークランドに上陸し,進軍の先頭に立った英連隊長は狙撃されて戦死した。

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指導者とはこういうものだろうか。

そう言えば,テーラスイフトがなぜか,アナ雪のキャラであるオラフの帽子を投げつけていたビデオクリップがあった。おそらく文化的な背景があるのだろうけど,理由がわからない。

参考
Why do people throw their hats off???
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