AI農業をどこから手につけるか
アルファ Go が世界トッププロ棋士に勝った。若い頃,人口知能に関心があって教科書とか特集雑誌を購入した。ゲーム理論は経済学と親和性がよく,実際の株とか取引は計算機がやっている。ノイマンがこの分野で先鞭をつけたとされているが,戦後の情報公開により,英国チューリングによる仮想計算機が最も早い着想アイデアとされる。これは実際にボンベと称された計算機に実装されドイツのエニグマ暗号解読に使用された。英国はアルゴリズムを戦時中に実装するに至ったが,日本陸海軍は簡単な NAND 回路を富士通の前身に発注したり,日本陸軍が第一生命と鉄道省にしかない IBM 製カード式統計機を暗号解読に応用を試みたくらいだった。米海軍の真珠湾にあるハイポ(海軍情報部)は軍楽隊水兵をこの統計処理機のオペレータに採用した。一方,トラックに停泊している戦艦大和の艦上では軍楽隊付きのディナーを食べていた。水兵の間では連合艦隊旗艦は大和ホテルと揶揄されていたそうだ。
戦争とは不思議なもので,軍機があっても戦争に勝つという目的が同じなら,軍事官僚の陸海軍でも同じような着想に至る。ただ,日本軍は民間とか大学に研究の枠組みとかトップを委ねる事は一切,なかった。日本の民間会社と大学はタコツボで日立と日本電気が同じレーダを開発しても守秘が課せられ技術交流は認められなかった。また,学者も日本陸海軍の一本釣りであった。原爆研究も陸海軍別々で,東大系と京大系に分かれた。今でも,やたらと国家プロジェクトがあるけど, LSI の研究開発組合くらいしか成功例を思いつかない。人口知能 AI も同じ轍を踏むだろう。そういえば第5世代計算機プロジェクトがあった。
アルゴリズムとか理論研究は個人の資質による。バブルの頃,銀行とか証券会社が高給をエサに理工系の学卒を大量に採用した。投資ファンドを始めるためだったのだろうが,今の著名ファンドは欧米ばかりだ。ゲーム理論,行動経済学,マクロ経済そして計算機科学を勉強して,トレーダにもなったのだろうか。しかしながらコラムを書くような日本のエコノミストでは理系出身は稀有だ。欧州アジアからの俊才をかき集めた欧米ファンドには勝てなかったのか。それともファンドディレクタがショボいのか。ヒトの大脳に大した違いはない。情報に対する感性とか文化的背景が大きく影響するのだろう。
さて,人口知能 AI を農業に応用するには何から手をつけたらいいだろうか。オランダ農法は工場プラントの運営法を真似たものだ。我々の世界ではプロセス制御と言う。鉄鋼,石油化学,半導体製造そして医薬まで幅広く応用されている。その原始的なものが電力ガス水道の供給制御だ。8ビットの計算機でかなりの事ができる。人間は到底,マイコンの自動制御に敵わない。
生産管理はどうだろうか。篤農家の営農を真似ればいいが,習得するのに期間を要するし,篤農家を超えるのは容易ではない。日々段取り,営農計画に悩むだろうと思う。しかも相手は作物だし,その成長要因の天候とか市場販売価格も変動する。昔,テレビをみてたら,日本はパソコン通信という時代に合衆国の農民はPCを用い市場価格を判断しながら,穀物を売っていた。世界の穀物価格はシカゴが定める(日本場合,小麦は農水省の管理価格)。昔,私の親戚は小豆を栽培していた。価格が暴騰暴落すると子供の頃,聞かされたが仕組みがわからなかった。価格は需要と供給だけでは決まらない。人間には思惑とかギャンブルの性質があるからだ。だから相場と言う。篤農家は天候の先読みとか市場の予測に長けているのだろう。かつて近江の坂本にある延暦寺のぼんさんは麓の稲穂の出来具合がよくわかり,相場を読んで近江米を買い付け,京都市場とのサヤを得ていた。合衆国の公立小学校はPCを使った市場取引の仕組みを学ぶ。主目的はローンとか金利の学習のようだ。高校を卒業したら,銀行に口座を開いて小切手を切る社会だ。
とりあえず,エクセルとかの帳簿に自分なりのマクロを組み込む事だろうか。昔のエクセルはタイマがなかったけど,今はあるらしい。そうすれば,電力ガス会社と同じレベルになる。しかし,競争のない電力ガス会社と同じ経営では,農民の場合,農業組合の保護がないと,商社に買い叩かれ淘汰されてしまう。農業組合の尻をたたいて,利益の最大化を図るか,それとも農業法人化するかだろうか。農業に関わっていない自分が何故,そんな事に思いついたかというと,PCの無料オンラインゲーム Big Farm を始めたからだ。

上図は,トラクタとか生産機械を入手するためにオンライン栽培競争に参加した結果だ。私のゲームレベルは15だ。レベル数が大きいほど経験が恐らく豊富だ。アマチュアゴルフとか囲碁のようにハンディはない。競争は単にトウモロコシの生産高を30分間,競う。収率を競う訳じゃないので農地面積が大きく,地力が高いほど有利だ。このゲーム会社は仮想の農業経営にいろんなバリアを設けて,課金を支払えばバリアが解除されてゲーマが満足感が得られるビジネスを営んでる。開発したのがドイツのチームのせいか,欧州農業文化の歴史を感じさせる。レベル17になると,船に作物を運んで経験値を稼げるようになった。この経験値が累積しないとレベルが上がらない。単に作物を栽培するだけだと,ドルが滞留し,建設とか農地改良にドルを費やすだけだ。なんか日本経済状態を連想させる。
豚の生産が中心だ。糞が肥料原料になる。飼料は風車小屋で生産される。意外とリンゴの果樹栽培というか出荷が困難な設定になっている。寒冷な気候のせいで,昔の欧州の地味は乏しかったからゲルマン族は牧畜が農業の基本だった。日本だと,北海道の農業が本格化するのは明治以降だ。農業の北限を打破するのにえらい時代を要した。ロンドンの緯度は北海道より高い。欧州近代化の秘密はイスラム科学の知識と寒冷気候を克服した中世欧州農業にありそうだ。Time Is Money の根本精神は欧州由来で合衆国で封建制のしがらみもなく純化したのだろうと思う。人類が農業を最初に始めたのは中東のレバント,それが欧州スェーデンに定着するのが西暦1000年のオーダ。秋田に縄文人が稲の栽培を始めたが,労働効率が上がらなかったのか栄えなかった。北海道の稲作が冷害に遭わなくなったのは昭和40年代以降だろうか。ここ暫くは温暖化が進み,作物の適作地が徐々に変わっていく。温暖化と裏腹に大陸では乾燥化も進みそうだ。特に,華北,北米の農業に大きな影響を与えそうだ。世界の農業は水問題に転化されていく。潅概がネックになる。米中豪の農業はバラ色ではない。投資効率は全く期待できないが,日本は地道に農業土木に投資すべきだろう。参考になるのは,古代中国,ギリシャとかローマの農地荒廃だろう。現代朝鮮,スペインの禿山をみると,どれだけ為政者が大地に関心があるかだろうか。
現代の日本農業はどうなのだろうか。NHK が称揚する里山農業(新農業資本主義?)は世界の交易を考えるとどうなのだろうか。NHK のハイビジョンと似たような結論になるかもしれない。中世農業の技術革新は誰によるのかどころか,その発展経緯すら不明だ。ただ欧州農民は農具の改良と畜力の活用に関しては,日本を遥かに凌駕していた事は確かに言える。母の使っている農具は外来語だった。里山農業は袋小路に入る可能性だってある。しかし TPP を合衆国が批准しないと,袋小路農業もけっこういいかもしれない。その場合,参考になるのはギリシャとイタリアの農業だろうか。里山農業とAIをどうリンクさせられるかが課題か。
かつて,合衆国大統領ウィルソンが国際連盟を提唱したけど,連邦議会(合衆国民)は批准しなかった。おそらく TPP もそうなるだろう。その理由は後でまた報告します。
Big Farm はオンラインでのAIゲームにまだなっていない。売買価格も変動しない。ただ,自己都合で売ると,価格は市場の 1/10 の価格になるだけだ。まだ作物栽培ランキングに参加するもの少数なのであろう。課金ビジネスが会員間の仮想通貨を使用した取引となり,この会社が胴元(東証)のようになればこの種のゲームを活況を呈するかもしれない。しかし,そんなシミュレーションをするぐらいなら自分なりのマクロを組んで実際の市場取引に参加した方が楽しいか。ただし,この種の取引は日本は規制があり不可能だ。海外でしなければならない。Google が日米間のTビットの光海底ケーブル敷設投資に参画している。私が生きている間に,プログラムを用いた個人のオンライン取引を合衆国市場でできるようになるとは思いもよらなかった。ただし,回線事情の良い他府県に移住しなければならないが。回線事情が悪くても勝つには長期取引だ。江戸期,堂島の米相場は手旗信号リレーで播磨に20分で伝わったそうだ。当時から,日本人は手旗信号がお気に入りだったのか。太平洋戦争末期,文科省は腹のすかせた国民小学校の生徒に手旗信号を習得させた。これに類する事が今でも絶えない。文科省は小学校の英語教育のコマ割りを15分に定めた。そんな事は学校の自由裁量にまかせられないのだろうか。何でも中央統制の画一が好きだな。
しかし,東証は証券会社のプログラム取引は認めても,個人はダメだ。そんな東証は没落するだろう。東証上場株式保有が厚生年金とかが主体になって結局,最後は国民がババを引く。戦時国債と同じ運命だろうか。政府はインフレになるので痛くも痒くもない。富裕税と資産税という名目で国民の資産が霧消するだけか。
政府はインフレにしたいようだから,輸入小麦の受け渡し価格を倍くらいに引き上げたらどうだろうか。国庫の利ざやも稼げる。江戸期の生糸は統制輸出品で運上金が幕府の大きな収入になっていた。統制は政府を潤し,民を貧しくする。そうすれば,小麦の消費が減り,米の値段が自然と上昇してインフレになるかもしれない。英語教育を統制するくらいなら,全国の公立学校から輸入小麦の給食を廃止すれば簡単に米の価格が上がるだろうにと思う。それより,将来的にパン嫌いの大人が増えて,里山資本主義に近づけるのではなかろうか。TPP の自由交易はもうないと考えるべきだろう。食糧とエネルギを輸入するからデフレになる。
戦後のハイパーインフレは食糧から始まった。
参考
.goodgamestudios
戦争とは不思議なもので,軍機があっても戦争に勝つという目的が同じなら,軍事官僚の陸海軍でも同じような着想に至る。ただ,日本軍は民間とか大学に研究の枠組みとかトップを委ねる事は一切,なかった。日本の民間会社と大学はタコツボで日立と日本電気が同じレーダを開発しても守秘が課せられ技術交流は認められなかった。また,学者も日本陸海軍の一本釣りであった。原爆研究も陸海軍別々で,東大系と京大系に分かれた。今でも,やたらと国家プロジェクトがあるけど, LSI の研究開発組合くらいしか成功例を思いつかない。人口知能 AI も同じ轍を踏むだろう。そういえば第5世代計算機プロジェクトがあった。
アルゴリズムとか理論研究は個人の資質による。バブルの頃,銀行とか証券会社が高給をエサに理工系の学卒を大量に採用した。投資ファンドを始めるためだったのだろうが,今の著名ファンドは欧米ばかりだ。ゲーム理論,行動経済学,マクロ経済そして計算機科学を勉強して,トレーダにもなったのだろうか。しかしながらコラムを書くような日本のエコノミストでは理系出身は稀有だ。欧州アジアからの俊才をかき集めた欧米ファンドには勝てなかったのか。それともファンドディレクタがショボいのか。ヒトの大脳に大した違いはない。情報に対する感性とか文化的背景が大きく影響するのだろう。
さて,人口知能 AI を農業に応用するには何から手をつけたらいいだろうか。オランダ農法は工場プラントの運営法を真似たものだ。我々の世界ではプロセス制御と言う。鉄鋼,石油化学,半導体製造そして医薬まで幅広く応用されている。その原始的なものが電力ガス水道の供給制御だ。8ビットの計算機でかなりの事ができる。人間は到底,マイコンの自動制御に敵わない。
生産管理はどうだろうか。篤農家の営農を真似ればいいが,習得するのに期間を要するし,篤農家を超えるのは容易ではない。日々段取り,営農計画に悩むだろうと思う。しかも相手は作物だし,その成長要因の天候とか市場販売価格も変動する。昔,テレビをみてたら,日本はパソコン通信という時代に合衆国の農民はPCを用い市場価格を判断しながら,穀物を売っていた。世界の穀物価格はシカゴが定める(日本場合,小麦は農水省の管理価格)。昔,私の親戚は小豆を栽培していた。価格が暴騰暴落すると子供の頃,聞かされたが仕組みがわからなかった。価格は需要と供給だけでは決まらない。人間には思惑とかギャンブルの性質があるからだ。だから相場と言う。篤農家は天候の先読みとか市場の予測に長けているのだろう。かつて近江の坂本にある延暦寺のぼんさんは麓の稲穂の出来具合がよくわかり,相場を読んで近江米を買い付け,京都市場とのサヤを得ていた。合衆国の公立小学校はPCを使った市場取引の仕組みを学ぶ。主目的はローンとか金利の学習のようだ。高校を卒業したら,銀行に口座を開いて小切手を切る社会だ。
とりあえず,エクセルとかの帳簿に自分なりのマクロを組み込む事だろうか。昔のエクセルはタイマがなかったけど,今はあるらしい。そうすれば,電力ガス会社と同じレベルになる。しかし,競争のない電力ガス会社と同じ経営では,農民の場合,農業組合の保護がないと,商社に買い叩かれ淘汰されてしまう。農業組合の尻をたたいて,利益の最大化を図るか,それとも農業法人化するかだろうか。農業に関わっていない自分が何故,そんな事に思いついたかというと,PCの無料オンラインゲーム Big Farm を始めたからだ。

上図は,トラクタとか生産機械を入手するためにオンライン栽培競争に参加した結果だ。私のゲームレベルは15だ。レベル数が大きいほど経験が恐らく豊富だ。アマチュアゴルフとか囲碁のようにハンディはない。競争は単にトウモロコシの生産高を30分間,競う。収率を競う訳じゃないので農地面積が大きく,地力が高いほど有利だ。このゲーム会社は仮想の農業経営にいろんなバリアを設けて,課金を支払えばバリアが解除されてゲーマが満足感が得られるビジネスを営んでる。開発したのがドイツのチームのせいか,欧州農業文化の歴史を感じさせる。レベル17になると,船に作物を運んで経験値を稼げるようになった。この経験値が累積しないとレベルが上がらない。単に作物を栽培するだけだと,ドルが滞留し,建設とか農地改良にドルを費やすだけだ。なんか日本経済状態を連想させる。
豚の生産が中心だ。糞が肥料原料になる。飼料は風車小屋で生産される。意外とリンゴの果樹栽培というか出荷が困難な設定になっている。寒冷な気候のせいで,昔の欧州の地味は乏しかったからゲルマン族は牧畜が農業の基本だった。日本だと,北海道の農業が本格化するのは明治以降だ。農業の北限を打破するのにえらい時代を要した。ロンドンの緯度は北海道より高い。欧州近代化の秘密はイスラム科学の知識と寒冷気候を克服した中世欧州農業にありそうだ。Time Is Money の根本精神は欧州由来で合衆国で封建制のしがらみもなく純化したのだろうと思う。人類が農業を最初に始めたのは中東のレバント,それが欧州スェーデンに定着するのが西暦1000年のオーダ。秋田に縄文人が稲の栽培を始めたが,労働効率が上がらなかったのか栄えなかった。北海道の稲作が冷害に遭わなくなったのは昭和40年代以降だろうか。ここ暫くは温暖化が進み,作物の適作地が徐々に変わっていく。温暖化と裏腹に大陸では乾燥化も進みそうだ。特に,華北,北米の農業に大きな影響を与えそうだ。世界の農業は水問題に転化されていく。潅概がネックになる。米中豪の農業はバラ色ではない。投資効率は全く期待できないが,日本は地道に農業土木に投資すべきだろう。参考になるのは,古代中国,ギリシャとかローマの農地荒廃だろう。現代朝鮮,スペインの禿山をみると,どれだけ為政者が大地に関心があるかだろうか。
現代の日本農業はどうなのだろうか。NHK が称揚する里山農業(新農業資本主義?)は世界の交易を考えるとどうなのだろうか。NHK のハイビジョンと似たような結論になるかもしれない。中世農業の技術革新は誰によるのかどころか,その発展経緯すら不明だ。ただ欧州農民は農具の改良と畜力の活用に関しては,日本を遥かに凌駕していた事は確かに言える。母の使っている農具は外来語だった。里山農業は袋小路に入る可能性だってある。しかし TPP を合衆国が批准しないと,袋小路農業もけっこういいかもしれない。その場合,参考になるのはギリシャとイタリアの農業だろうか。里山農業とAIをどうリンクさせられるかが課題か。
かつて,合衆国大統領ウィルソンが国際連盟を提唱したけど,連邦議会(合衆国民)は批准しなかった。おそらく TPP もそうなるだろう。その理由は後でまた報告します。
Big Farm はオンラインでのAIゲームにまだなっていない。売買価格も変動しない。ただ,自己都合で売ると,価格は市場の 1/10 の価格になるだけだ。まだ作物栽培ランキングに参加するもの少数なのであろう。課金ビジネスが会員間の仮想通貨を使用した取引となり,この会社が胴元(東証)のようになればこの種のゲームを活況を呈するかもしれない。しかし,そんなシミュレーションをするぐらいなら自分なりのマクロを組んで実際の市場取引に参加した方が楽しいか。ただし,この種の取引は日本は規制があり不可能だ。海外でしなければならない。Google が日米間のTビットの光海底ケーブル敷設投資に参画している。私が生きている間に,プログラムを用いた個人のオンライン取引を合衆国市場でできるようになるとは思いもよらなかった。ただし,回線事情の良い他府県に移住しなければならないが。回線事情が悪くても勝つには長期取引だ。江戸期,堂島の米相場は手旗信号リレーで播磨に20分で伝わったそうだ。当時から,日本人は手旗信号がお気に入りだったのか。太平洋戦争末期,文科省は腹のすかせた国民小学校の生徒に手旗信号を習得させた。これに類する事が今でも絶えない。文科省は小学校の英語教育のコマ割りを15分に定めた。そんな事は学校の自由裁量にまかせられないのだろうか。何でも中央統制の画一が好きだな。
しかし,東証は証券会社のプログラム取引は認めても,個人はダメだ。そんな東証は没落するだろう。東証上場株式保有が厚生年金とかが主体になって結局,最後は国民がババを引く。戦時国債と同じ運命だろうか。政府はインフレになるので痛くも痒くもない。富裕税と資産税という名目で国民の資産が霧消するだけか。
政府はインフレにしたいようだから,輸入小麦の受け渡し価格を倍くらいに引き上げたらどうだろうか。国庫の利ざやも稼げる。江戸期の生糸は統制輸出品で運上金が幕府の大きな収入になっていた。統制は政府を潤し,民を貧しくする。そうすれば,小麦の消費が減り,米の値段が自然と上昇してインフレになるかもしれない。英語教育を統制するくらいなら,全国の公立学校から輸入小麦の給食を廃止すれば簡単に米の価格が上がるだろうにと思う。それより,将来的にパン嫌いの大人が増えて,里山資本主義に近づけるのではなかろうか。TPP の自由交易はもうないと考えるべきだろう。食糧とエネルギを輸入するからデフレになる。
戦後のハイパーインフレは食糧から始まった。
参考
.goodgamestudios
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