2016/03/30

AVR I2C 通信確認

AVR AT Mega8 と I2C デバイス HDC1000 との通信確認ができた。HDC1000 は精度0.2℃のデジタル温度湿度センサだ。デバッグに中2日要したけれども,経験とスキルの要るアナログセンサに比べたら,敷居が低く素人が高精度の計測ができるとは驚きだ。旧来の電子技術者が職を失うのも頷ける。ただし,プログラミングの経験が必要だけれども。

私が中学生の頃の技術家庭では自転車の構造とかネジとかの機械製図を習ったせいで,ペダルの交換とか機械図面の理解も何ら問題がない。これからは中学生にプログラミングを習得させるべきだろうと思う。料理とか裁縫だけでなく男女共通授業にプログラミングは最適ではなかろうか。政府の労働需給レポートをみると,実際にプログラマが不足している。ボケた老人は論外としても,プログラミングの経験有無の差がシステム障害を起こしやすい,あるいはベネッセのような個人情報漏洩にも繋がるのかもしれない。ソニーアメリカで大規模な漏洩を引き起こしたトップが本社に帰ると,CEO だ。ソニーは英語が公用語のグローバル企業かもしれないけど,経営陣はコテコテの日本企業だ。95年に世界ランキング2位だったパナが今はベスト10にやっとだ。どれだけの電子技術者が職を失ったのだろうかと思う。これは合衆国の歩んできた道だ。合衆国は情報産業化に成功したけれども,日本はまだというか,産業化に失敗したのが結果だろう。残念ながら,コンピュータ言語はアルファベットとスペースが必須の言語だ。世界のトップは走れないけれど,今からローマ字教育を充実させたらどうだろうか。

実数表示ができない
温度の小数点を含む表示ができず,1日なやんだ。検索すると,リンカの設定を変更しなければならないと知った。
HDC1000.png

上図は Teraterm に温度と湿度出力を順に表示させた結果だ。

AVRWRT 保護ケース
共立電子の AVRWRT は基板形状が細長く USB ケーブルがかたいせいもあるのか横転する。基板がひっくり返ると他のターゲットボードとかに接触して損傷する怖れがあるのでティッシュの紙箱を保護ケースにしてみた。
AVRWRTcase.jpg

食わず嫌い
I2C 通信をしようとおもいたったのが1年前,やった事のない事を始めるにはエネルギが要る。ソフトでいろんな事ができるなら,老眼のすすんだ老人がするにはプログラミングはいい経験だ。ボケ防止にもなるのではないか。デジタル情報革命以前の 1/100 の費用でイノベーションが実現できる。旧来の個人,産業,会社は淘汰されていく。

淘汰されないのは世襲の職業である医者,政治家,神主僧侶と皇族くらいか。農民はどうなのだろう。ギリシャとかイタリアをみると小規模世襲農民は企業労働者より安泰だ。日本もそうなるような気がする。就農希望者は増えるだろう。現に滋賀の都市部にある農業高校は女子の人気が高い。普通科で学ぶ知識とかは公務員試験以外に対して役に立たないけど,農業科だったら家畜の世話からバイオの実験までできる。東京は一極集中で上海のように栄えるかもしれないが,大阪市は確実にスラム化する。滋賀の女子中生は漠然とはではあるが,未来を見通す感性がある。ボケた老人は何とかならないものだろうか。保育所問題もいいいけど,次世代のスラム問題も深刻だ。

ただし,この両国はEU域内の統一市場に恵まれ,しかも米豪メキシコなど農業大国から保護されている。TPP は韓国中国からの挑戦を防止するのにいい枠組みだと思ったけれど,合衆国民はその必要性を感じなく,日本単独でこの両国に立ち向かわなければならない羽目になりそうだ。

歴史的にみても,縄文期の果樹園の世話は女子がやっていたのではないかと思う。農業は穀物を栽培するようになると,耕起潅概に男のパワーを要するようになり暴力的になったのではないか。クニの発生と戦争は同時並行だった。

参考
HDC1000を使った温度計・湿度計の製作
トラ技mbedで温湿度計(HDC1000ライブラリ)
AVRでシリアルのUSART通信
WinAVRのprintfで浮動小数点の出力
関連記事

コメント

非公開コメント