2016/04/04

幼児の未来と増税

守山ピエリに出店しているセリアで目をつけていたワイヤレスセンサ用の笠を買いに行った。そのついでにバーガキングで昼食をとったら,幼児を連れている二人の若い母親が隣に座った。園児にも満たない可愛いボーイが母に席を確保するように言われたのか,席で待っていた。その席は配膳からは死角になっており,不安そうな顔つきになって座り続けていた。

母親が戻ると,ボーイは母を遅いとなじっていた。その様子を見ていると,私の方が涙目になった。老化すると涙腺がゆるくなる。私の人生は最終コーナに差し掛かっているが,この子らの未来はどうなるのだろうか。2020 年の東京オリンピックバブル,2040 年代の社会保障費増大による国家財政破綻は目に見えている。DOL が消費税増税に関してアンケートしたら賛成と反対が拮抗している。これは経済サイトだからだろうと思う。対象が主要紙読者とテレビ視聴者なら反対が恐らく多数をしめるだろうと思う。
DOLtax.png

1930 年代の日本は普通選挙が施行されている民主義国家だったが,国民は対中米戦争を望んだ。当時の東條首相は日露戦争前の臥薪嘗胆をすべきか,日露戦争のように賭けるかと述べたそうだ。日中戦争が長引き,再召集兵が徴兵されると,家族もちの兵の資質がよくなく蛮行をはたらいた。シナ派遣軍司令官が「盗むな」,「焼くな」,「殺すな」といっても軍紀紊乱が酷かった。

人間は中年になると精神が劣化する。宗教は利他の精神を説くが,民主主義は利害がぶつかり合う。既得権を少し,未来へ渡せないものだろうか。個人と国家の関係がうまく機能しないと,我欲がモロに出るのだろう。それを緩和するのが近代政党政治なのだが,日本に増税に賛成する党などあり得ない。これって戦前の翼賛体制と同じではなかろうか。

考えようによっては,1940 年体制が今でも続いていると思っているといいのかもしれない。反米が親米に変わっただけか。そうなら,日本の政治経済社会の大きな傾向はわかるような気がする。

家人の話によると,春休みなので子供が多いそうだ。子供の声が聞こえるのは良い。

参考
増税見送りなら、日銀は「財政ファイナンス」責任論を免れない
関連記事

コメント

非公開コメント