2016/05/31

充電池用放電回路 1 動作確認

NiMH と NiCd 電池のリフレッシュ用放電回路を試作した。回路は「気の迷い」を参考にした。この回路は電源電圧 1V 以下で動作させるため,トランジスタ 2SD1412A と 2SA1015 のデータシートをみても実際のベースエミッタ間電圧が気になり,実測した。

実験用電源は Alinco DM-310MV,DMM は Sanwa PC510 である。
Charger.jpg

2SD1412A
回路は 2SD1412A,負荷抵抗 1.5Ω,ベース電流制限抵抗 10Ω のみにおいて,供給電圧 0.824V のとき,トランジスタはオンになり,コレクタ電圧 0.068V となりオン電圧はデータシートよりはるかに低い値が得られた。コレクタ電流は 0.504A(計算値)になる。10Ωの両端電圧差は 0.115V (ベース電流 11.5mA)で,Vbe は 0.714V であった。

2SA1015
上記の回路に 2SA1015 を付加して,同様に10Ω保護抵抗の他端を 2SD1412A のコレクタに接続して,ベースエッミタ電圧を測定する。供給電圧 0.933V のとき,オンになりベース電流 1.8mA,ベースエミッタ電圧 0.769V を得た。

結論
0.8V 以下でオンオフするのは不可能であるけれども,充電池の過放電を避けるのが目的だからロバストな回路だ。

参考
自己電源方式、オートカット電圧可変ニッケル水素充電池・単セル放電器の製作
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