充電池用放電回路 2 カットオフ動作確認
前回の回路に可変抵抗 100Ω を取り付け,2SA1015 にバイアス電圧を供給する。Alinco DM-310MV は 0.1V 単位の微調整と1V以下の出力はままならないから,自製の定電圧回路 CV を使用する。3端子レギュレータを使用した定電圧回路は 1.2V 以下の大電流出力は取り出せない。使用した電源測定器は以下の通り。
Voltage supply: DMM PC510
CV supply voltage: TDS2002 CH1 1V/div, 10us/div
2SA1015 Collector voltage: TDS2002 CH2 500mV/div, 10us/div
CV の供給電圧は6Vである。
可変抵抗をCW方向最大限で,カットオフ電圧は 0.86V となった。可変抵抗を2目盛 CCW 方向に戻し 1.01V のカットオフ電圧になった。部品が1個増えるけど,50Ωの可変抵抗の方が調整が容易だろうと思う。測定方法は以下の通り。CV の出力電圧調整トリマにより,出力電圧を徐々に下げていき,DSO により 2SA1015 のコレクタ電圧がドロップするときの出力電圧を DMM で読む。信号が急激に変化する場合は DMM の指示値変化を読むより DSO の輝線レベル変化をとらえる方が楽だ。
ただし初期動作には供給電圧が1.1V位要する。充電池は劣化すると,終端電圧が上昇するので問題ないだろう。ムギ球を取り付けると,負荷抵抗値が下がり条件が多少変わると思われる。さらに電池ホルダとコネクタ配線に変えるので,本試験はのちほどにする。先述のサイトでは,「定格1~3V用のムギ球ですが、0.7V程度でもはっきりと点灯してる事がわかる明るさですし、1.2Vもあればかなり明るくて放電中を示す用途ではじゅうぶん実用的」とある。
電源に付属の電流指示計が1A近くになっている。この回路製作は0.8Vから1.2Vの1A流せる電源がない場合,2本の単1電池を並列して使用しないと動作確認試験はしんどいかもしれない。
電源に付属の電流指示計が1A近くになっている。この回路製作は0.8Vから1.2Vの1A流せる電源がない場合,2本の単1電池を並列して使用しないと動作確認試験はしんどいかもしれない。
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