2016/06/27

現品はあるが回路図がない

USB給電の件で一度は断念した AKI H8/3694 ボードを屋外使用の自動潅水器のコントローラならDC電源に問題はないので活用しようとしたが,すぐ着手できない。

周辺回路の回路図を探したが,CAD ファイルから出てこない。私は回路図を変更すると改訂の意味を付加して別名ファイルで保存している。改訂を古いほうへ辿ったが現品の回路構成に該当しない。

回路チェックするために DMM で配線チェックを始めたら GND が浮いたりする。
3694Wiring.jpg 

青枠部分が GND 不良だった。回路図がないのがイタイ。やはり一品一葉で回路図を採番した方が良さそうだ。試作だからといって改訂するのは良くない。私の所属した部長は試作不要を掲げ,それまでの試作図番はXで始まっていた。正規の図番を採番して開発設計するとなると,当然製品になるまで改訂が進む。その部長は製品審査の際,改定が気に入らず,改定をリセットしろと言い出した。私は無視したが,上司は理不尽な部長の指示に従えとも言わなかった。要するに改定の注記で図面が汚くなるのが嫌だったのだろうか。

図面に何を記入し何を記入しないか。例えば,現品から設計情報を掘り起こす事をリバースエンジニアリングと言う。数年前,自動車エンジンバルブのタペット設計図のコピーを見る機会があった。現場のエンジン製造担当者が下請けに生産ジグ開発のために流したのが,全く部外者の私の目にとまった次第だ。寸法精度,熱処理も黒塗りになっていない。採寸すれば形状はわかるが,熱処理は組織観察,精度管理は下請けにでも情報を探らないとわからない。つい最近,中国人が三菱重工の大量の図面を違法に取得したが,現品だけではわからない事が機械系では特に多い。

私の先輩は三菱電機に就職したが,外国製ICのパッケージを剥がし,ひたすらパターン解析に嫌気がさし,IBM に転職した。当時の日本製半導体はパターンを模倣していた。電気系は当時からコピーが簡単だったようだ。日本のかつての模倣スタイルを今の中台韓がなぞっているだけだろう。

さて,回路図に何を記入するか。技術系出身の経営者がボクは回路図に波形を記入していたと語った。先の部長とは違い本物の技術者だと,今では思う。ある主任技師は回路図に単価を記入していた。@380 とかだ。私は使用測定器とか測定条件を記入する。

日本は開発設計と生産の垣根が低く,設計図面が図面の価値がわからない製造技術者(手配師)にわたる。空自パイロットの話だと,合衆国オリジナルのジェットエンジンと正規コピー版の IHI だとパワーが違うそうだ。GE とか P&W はライセンス供与といいながら,全てを公開しているわけでもない。

視力が低下し,夜になると目が疲れているのか抵抗のカラーコードが読み取れない。回路図は CAD で作成しているので,老眼鏡を交換しながら回路図を現品から起こした。巷では 893 (ヤクザ)技術者と呼ぶらしい。プロジェクトの分割よりはジョブ内容の仕分けが必要だ。ハードウェアをやるのは目が疲労しない日中がいいだろう。

AKI H8/3694 ボードの上に堆積していた埃は吹いても落ちない。ピンセットの先にティッシュを挟み,ボードの表面をなぞったけど,こういった用途には筆がいいかもしれない。
3694.jpg 

歯ブラシは合成樹脂なので帯電するのでよくないだろう。習字の習慣もないので使い古しの筆すらない。昔の官僚は毛筆での記述は必須だった。その名残が閣僚の花押だ。今は大臣と力士くらいだろうか。「嵐」の桜井のパパは毛筆するのだろうか。鈴木都知事は6つ子に命名した際,色紙を贈った。今の時代,寄せ書きはサインペンだな。それにしても退任する都知事の色紙は立派だな。京の退廃堕落公家の伝統は踏襲したようだ。

USB シリアル変換ケーブルはピンきりだ。ヨドバシ取り扱いのアイネックスは問い合わせたら,レベルコンバータを搭載しているともないとも明言しなかった。実際は搭載していないのだろう。そうであればRS232 正規の負電圧信号が出ない。バッファローの製品でも最大長さ 5m となっているから,これも恐らく負電圧信号が出ず TTL レベルかもしれない。今では正規の RS232 信号で 20m くらいの伝送となると,数千円台になるのだろう。Maxium のトランシーバ/レシーバ IC が高くても売れるはずだ。皆自作しているのだろう。私も DIP タイプが1個手元にある。

参考
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