2016/07/10

ガンタイプワイヤストリッパを試す

Daiso にワイヤストリッパを売っていた。昔,部下が AMP のこの種のストリッパを欲しがった。私の育った環境ではニッパとラジペンを使用していたので,ニッパで剥いたらどうだと言ってしまった。しかし,これを使うと作業効率がとても捗る。
Stripper.jpg 

Daiso 品の説明では線径は 0.5 以上だから,なんとか私の多用する配線材径 0.32 を剥けないだろうかと,ダメもとで買った。かみ合わせはできるだけ悪いのを選んで自宅で,試してみると芯線も切断してしまう。不正咬合のせいである。アゴに 1.1mm の台紙をはさむと断線せず剥ける。薄い金属だとどうも上手くいかない。絶縁テープを3枚重ねるとちょうど良い。これを試している間に手のひらが赤くなった。復元バネ力が強すぎるのとレバーが短いためだ。上の写真には剥いた被覆銅線を2本一緒に載せてある。

だが数日後,実際の配線に使う段になると,剥けない。絶縁テープの枚数を減らしてみると,断線になる。\200 商品なので仕方がないと思う。暫らくして 0.2SQ の被覆銅線を12回剥く機会があり,これを使うと早い。
StripperJaws.jpg 
写真のように上を半周させる必要はない。アゴに噛ませてレバーを引くだけだ。力が作用し摺動するような部分に樹脂が使われているようだ。刃も焼きいれも研磨もなされていないようだ。考えようによっては,よくこれで剥けるなと思う設計だ。耐久性はないけど,0.2SQ の配線には重宝しそうだ。宅内配線を趣味にしている方は別として,0.75SQ の配線はめったにないのではなかろうか。本格的なストリッパとの価格比は 1/32 である。いろいろ考えてしまう。

日本の一機 300 億円の F-15 が安価中国対空ミサイルに案外,簡単に撃墜されるかもしれない。ちなみに現代戦闘機は単座で緊急脱出装置があるので戦死は少なくなっている。後は中国原潜による想定外の海域からの巡航ミサイル攻撃だ。海自に防ぐ手立ては全くない。原潜の強敵は原潜だ。中国原潜を阻止できるのは米攻撃型原潜のみである。米海軍は中国原潜をかつてのソ連原潜のようにマークしているとも思えない。

米中海軍による茶番劇を冷静に見る必要があるだろう。タイ国のように冷めて大国を見る。それには諜報活動が欠かせない。国防軍の前に非合法活動をするスパイ組織の整備が先決だろう。吉田の頃には,特務機関の残党がいてそれなりに中共の情報が入ってきたが,佐藤以降になると中国核実験,核ミサイルとかの極秘情報は合衆国頼みになってしまった。今では,外交部が朝日新聞社の情報に頼るような何ともぶざまな状態になった。中南海の極秘情報をどれだけ入手できるか。

安倍首相の健康状態を最も知るのが,米中指導層だという笑えない話がある。そんなに国防に関心があるなら,秘を考えて防衛医大で検診を受けたらどうか。言っている事と行動がおかしいぞ。合衆国は文革混乱期に毛沢東の健康状態を執拗に探ろうとした。あの混乱は老耄衰弱した指導者のせいだった面もある。大体,同じような事を喋りだすと脳活動が劣化している。晩年のチャーチルは国民が飽いたせいもあるけど,チャーチルの発言に?を感じた一面もあったようだ。政治家は擦り切れた録音テープのようになったらダメだ。

今も昔も戦闘機パイロットの戦闘持続時間は限られている。長距離バストラックの運転手との大脳疲労度に違いはない。超人的な軍人などあり得ない。さてチャイナの大量ドローンが飛来したらどうするか。戦前 B-29 の諸元が朝日航空に載っても,金鵄勲章をいただいた東條とかは何の関心もなかったようだ。頭のかたい軍人官僚はその程度だ。それは今の自衛隊でも基本的に同じだろう。彼らは米軍将官のように議会の試問査問を受ける事のない昔さながらの軍事官僚である。

日本の歴史は基本的に大正デモクラシーの時代とさして違わない。サイパンでは大砲密度が高いので上陸軍を撃退できると東條は言っていたそうだ。その水際の大砲は艦砲射撃で半減した。ミリタリの世界では戦力が 1/3 損失すると壊滅と言う。いまだに空自にはまともな格納庫すらない。ガソリンスタンドが強固なコンクリートで防護されているのに,軍事施設は爆弾どころか機銃弾すら貫通する。日本は軍人官僚が特別扱いの変な社会である。

参考
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