2016/07/27

排水パイプ詰まり掃除

家人が洗面台の底板がベショベショだという。底板のベニアが水でベコベコというか,剥離していた。U字管詰まりかと思い,写真の掃除管を使うが到底,U字には入らない。その場合,取説にはブラシのないスパイラルの方を使えとある。それでもだめで結局U字管を取り外し掃除した。
PipeCleaner.jpg 

ボロボロになった底板を剥がしたら,何と排水パイプ出口が受け側排水口から 3cm も浮いていた。パイプがつながっていないのだ。手抜き工事だった。

韓国の建築構造物は鉄筋がつながっていないのが結構当たり前のようで,過去にデパート,橋梁が崩壊した。日本も鉄筋切れ,杭打ち深さの偽装があった。こんな事がなぜ起きるか。ゼネコンが業者まかせ監督検査をしないからだ。マンションの水回りだと,H工務店が酷いらしい。友人の父が手広く下水道工事に携わっていて教えてくれた。工事終了後だと,コンクリートで埋められ内部は伺い知ることは鉄筋なら非破壊検査である程度はわかるが,アバウトなものだ。ましてや排水パイプのような PVC 管となるとお手上げだろう。中古マンションを購入するなら,壁床天井を張り替えたリフォーム済みの真新しいのは要注意だと思う。マンション購入の際,排水設備とポンプタンクの類を多分,見せてもらえないし,共用設備の配管図面開示はないのではなかろうか。宅内工事配管詳細情報も開示しないだろう。不正がばれたら,賠償しなければならないからだ。

海自の護衛艦に乗る機会があったけど,天井と壁の配管は全くみえなかった。東電の制御室も同じ考えだ。緊急事態を想定したら配管が見えた方が断然いいし,衝撃で天板が落下するだろうと思う。実際,東電制御室の吊天井は地震の際,落下した。何故,事務室のように天井を覆わなければならないのか不思議に思う。そういえば,内部を見える装置を上司が指示して造らせたら,部長が激怒して再作させた。アップルのスケルトンは大したものだ。何故か,深海に設置する観測機器は日米ともに透明容器だ。圧縮に強いガラス製のせいかもしれないが何も外側から見えても深海ではどうしようもない。

かつて長野の田中知事は知事室をガラス張りにしたが,後任者はすぐ元に戻した。阪大の先生がセクハラ対策を考え,教授室の扉は開放していると言っていた。最近の女子学生は叱責されると,対策室に駆け込むので女子学生を指導したくないとも言っていた。居室の冷暖房経費を考えると,合衆国の警察署とか工場のようにできないのかとも思った。

かつて私の居た職場はアメリカスタイルで廊下から全ての居室内部が丸見えだった。会話の内容は聞こえないが,誰が誰と会話しているのか,何をしているのか大体わかる。当然,居眠りはできない。しかし,この建物は不評だったのか,その後の新築は内部が見えない構造になったようだ。そして外光もふんだんに採光するアメリカ式窓は暑熱が酷い日本には全く不向きだった。その頃は,何でもアメリカ風が好まれたのだろう。当時の製造図面をみると,インチを mm 注記を日本語に訳しただけである。アメリカ製品をライセンス生産しただけだが,飛ぶように売れていたと古参社員が言っていた。高度成長期の頃の話しだ。中国もそろそろ高度成長が止まる頃だ。これからは中国に投資しても思っているほどでもないだろう。日本はマイナス成長だ。アジア太平洋でマイナスはサモアと日本だけだ。これをどうみるか。

私は東京都心部の下水道が完備し終えた頃に進学した。大学の先生が欧州の都市は地下に投資していると盛んに強調していた。多分,下水道,地下鉄,埋設電力通信ケーブルの事を指していたのだろうと思う。滋賀県は下水道普及率が下位だったけれども,夏季の琵琶湖汚染対策と公共工事予算の拡充に伴い,一気に普及率が向上した結果,生活汚水が流れ込む農業用水溝の水質は目に見えてよくなった。

子供の頃,父が海水浴に連れてくれた。遠くに見える沖合に向かう船をうんちを捨てにいくのだと教えてくれた。仕事柄,港に停泊する船の内実を知っていたのだろうか。父の乗艦していた駆逐艦も汚水は沖合で捨てたそうだ。ドイツの潜水艦は最悪で,潜水中は汚水を手動ポンプで排水せねばならず,どうも据え置き容器に貯めていたらしい。ドイツUボートの居住環境は劣悪の極みだった。その点,日米の潜水艦は電動排水ポンプを備えていた。さらに米潜水艦は洗濯機とアイスクリーム製造機も備えていた。日本海軍は戦争末期本土防衛戦に備え,5人乗りの航海日数が数日の潜水艇を量産した。汚水排水設備は備え付けられなかった。そして肝心の魚雷の生産は全くされていなかったそうだ。魚雷がないとすれば体当たりしかない。しかし潜水艇の水中速力は輸送船より遅い。不思議な日本海軍であった。

軍隊にプライバシーはない。あるのは便所と慰安所だけだった。その両者も時間制限があった。その洗礼は徴兵検査のとき体感する。被験者は家畜のように四つん這いになって,軍医が肛門と性病検査をするのだ。軍が最も恐れた感染症は結核と性病だった。

とりあえず,韓国のように全国縦断のガスパイプラインを整備したらどうだろうか。中国はシベリアから旧満州北京までガスパイプラインを敷設する。港湾空港,道路整備が中韓両国に遅れをとるのは民族性のせいで仕方ないにしても,ヒトが移動することのないパイプラインと電力網整備はどうにかならないのだろうか。火鉢文化の日本ではやはり無理なのだろうか。

家人がある新婚旅行のドローン撮影が素晴らしいと言っていた。ドローンは中国製かと聞くとわからないという。日本に出回るドローンのほとんどがメイドインチャイナだ。中韓は巡航ミサイルを保有するのに日本は有人で爆撃に向かう。福島原発危機の際は,民間ドローンの飛行を禁止したくらい有人にこだわる変な国だ。陸自航空要員に特攻まがいの命令を出すところをみると,どうも特攻は性に合っていて国民も黙認しているようだ。人命尊重といいながら,役人は自分に関係がないとなると冷淡なものだ。原発上空をドローンを飛ばし,撮影すれば隊員のリスクは著しく低下した筈だがそうはならなかった。不思議な陸自だった。日本と中韓が事を構えるとしたら,空自と海自は日本の有人兵器と中国韓国の無人兵器の戦闘になる可能性がある。どこでおかしくなったのか。おかしいと思わない自衛隊もおかしいか。結局のところ,日本人の心理状態は甲標的(特殊潜航艇)の時代と大して違いはないのだろう。
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