2016/10/18

ガス管埋設工事表示 75A

近くに宅地造成があり都市ガスの埋設工事が行われた。地面には PE 75A と記してある。PE とはパイプの材質を示し,ポリエチレンである。樹脂埋設管は腐食せず,伸びが大きく地震とかに耐える。75A は呼び径を示す。屋内の配管は 25A だから,随分細いなと思っていた。
Gas.jpg 

実際のトラックが来ると,直径が 20cm 以上もありそうだ。
GasPipe.jpg 

地面のスプレー表示は何だったのだろう。私の近在は人口が増えているので,大阪ガスが投資を進めているのだろう。日本の家庭用エネルギは大都市だと薪,炭から石炭を経ずに灯油およびガスに変わった。欧米は石炭の時代が比較的長かったせいか,輸送の容易なガス供給が広がった。今では都市のエネルギといえば,天然ガスを意味する。自宅はいまだに LPG のガスボンベである。韓国には既に国土を縦断するガスパイプラインがあるけど,日本にはない。ガス業界の既得権のせいか,パイプラインのネットワーク建設の機運は全くないから,ロシアサハリンからのガス輸入の話は半世紀経っても進まない。

政治家がこの状況を変えようとすると,田中角栄のように失脚するだろうから,誰も手を出さない。原子力発電と液化天然ガス LNG の低エネルギコストで優位に立った韓国にどうみても日本は勝てないだろう。スイスのような山岳国ですらガスパイプラインを敷設している。

江戸期,幕府は道路建設に殆ど関心を示さなかったのとパイプライン建設に無関心なのと関連があるような気がする。そうかと思えば,人口が半減するのにリニア新幹線を建設する国民に経済性という文字は薄いのだろうか。そういえば,日本人のノーベル経済学の受賞は皆無だ。

李朝朝鮮は道路もなく,貨幣経済も未発達な儒教国家だった。いうなれば現代の北朝鮮状態がずっと続いていた。それが,開発経済の波に乗り韓国は現在のような国の姿になった。中国は古代から石炭を使用し,宋代には磁器は石炭で焼かれていた。もちろん製鉄は石炭だった。馬車輸送がごく普通だから,道路も発達していた。清代には世界の 2/3 の GDP を生産していた。それを思えば,現代の状況はまだまだである。江戸期の日本と清朝では国力が隔絶していたが,清朝は太平洋に関心がなかった。
我が国の天然ガス幹線導管(輸送ライン)は、供給ライン(中低圧導管)の距離に比べて貧弱であることがわかる(表2)。
• 我が国の天然ガス幹線導管の敷設コストは、単位コストで比較すると、海外よりも一桁高いことがわかる(表3)。
• 我が国のガス料金は 諸外国よりも2~4程度高いことがわかる(表4図10

日本も江戸期のように自らに制約(規制)を課すのが好きなのだろう。ようするに楽をするのが道徳的に許せないのだろう。李朝朝鮮を笑えない。中国皇帝の行幸は古代より馬車だったが,天皇は江戸へ遷都する際も輿だった。日本はおそらく変われないのだろう。滅私奉公の精神は何も戦前だけじゃないと思う。

楽するのは道徳的に許せないのだろう。エネルギ価格が下がれば,合衆国ほどでなくともせめて欧州並みに楽ができるのにそうはならない不思議さ。我慢と辛抱か。ブータンのような国家が理想なのだろうか。江戸期後半は人口が全く増えず,停滞していた。

人口減少時代は日本に何をもたらすだろうか。少ない人口で合理的かつ効率的に物事を進めていかないと,荒廃するだけのような気がする。そんな内外の情勢を考えると,太平洋国家を目指すのが妥当ではなかろうか。北海道は北米に意外と近く,中韓より有利だ。ロシアと友誼を交わせば,オーストリアのような国になれるかもしれない。何も中国に一喜一憂する事もないだろう。エネルギ施策が肝心だ。

参考
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