2017/08/21

イージス SM-3 の実力

ロイタが地対空ミサイルの性能比較をまとめている。海自イージス艦装備の SM-3 は韓国配備の THADD と同等の性能のようだ。グラフをみると PAC-3 の射高は絶望的な位低高度だ。弾道弾の終末速度は M25 を越えるから当たるのはまぐれの類だ。弾道弾は低速で飛行する高高度で迎撃しないと自動制御での命中は期待できないと素人でもわかる。

イスラエルの地対空ミサイルは破片で弾頭を破壊する。かつての高射砲と同じ考え方だ。戦闘機では迎撃できない弾道ミサイルの恐怖と当たらない地対空ミサイルから独自開発したのだろう。とりあえず北朝鮮のミサイルを迎撃するにはイスラエル製の地対空ミサイルがいいのではなかろうか。空自は海自を採用している SM-3 を受け入れるだろうか。半分は気休めだが。

低速飛翔中の朝鮮半島上で韓国の THADD が迎撃してくれればいいが,対日本向けの軌道だと無視する可能性の方が高いだろう。日韓の間に軍事同盟はないからやむを得ない。そうかといって過去の史実を想うと,何らかの軍事協定とかは結ばない方がいいだろう。

地上配備の SM-3 よりはできるだけ(対艦ミサイルの射程外)自衛艦が朝鮮半島に近づいて,弾頭を迎撃するのが筋だ。多分,それでも当たらない。発射弾数で補うしかない。

戦前の日本海軍の対空機銃の射高はたった 2500 m であった。急降下爆撃機は高度 3000 m 位からダイブするから,間に合わない。目視照準では投弾高度でもない限り命中弾は期待できなかった。機銃を増やすしかない。米海軍はボフォース 40mm 機銃を量産した。大型艦は機銃座を自動制御した。この自動制御は合衆国の戦時研究成果だった。ウィーナの自動制御理論が開示されたのは戦後だった。特攻機を迎撃照準は光学式だったから,大型艦に特攻機が命中するのは晴天ではなく雲高の低い曇天であった。

日本海軍はレーダ装備のない先導機のため,晴天に特攻機を送った。ラバウル沖に近接した米艦隊に向けて一式陸攻と中攻隊は敵艦隊に何の損害も与えられず,ほぼ全滅した事があった。米海軍戦史によれば,対空射撃のみで阻止したとある。陸攻隊がマレー沖海戦で2隻の戦艦を沈めて1年後の事である。台湾航空戦では夜間雷撃を目指したが,戦果はゼロで壊滅した。戦艦武蔵の最後の艦長が対空戦闘の稚拙さを詫びている。雷撃射点は限定されるからだろうと思う。日本海軍航空部隊は攻撃偏重を言われるが,その攻撃もつたなかった。とどのつまり,敵を知らずに戦っていたわけだ。今でも,大して違いがないような気がする。戦争は無理だ。

ロイタによれば,トランプ大統領が学者および民間経営者の助言組織を解散した。
トランプ大統領は米経済界の首脳らで構成する大統領助言組織の「製造業評議会」と「戦略・政策フォーラム」を解散した。これを受けて主要株価指数は上げ幅を縮小。USバンク・プライベート・ウェルス・マネジメントの投資担当マネジングディレクター、デービッド・シーゴレイト氏は助言組織解散について「大統領の政策遂行能力に対する疑念を少し強めるものだ」と述べた。
合衆国政府は戦争計画,原爆開発および対日経済戦略(ヤングレポート)らの全てにわたって,民間が主導してきた生粋の資本主義国だった。Make America Great Again とは,ヒトラーのように大衆を煽って救済するつもりなのだろうか。トランプチームが国家戦略を描けるとは思えないのだが。

参考
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