2017/08/25

圧縮点火ガソリン機関とガスタービン発電

ロイタによれば,マツダが圧縮点火のみのガソリンエンジン搭載自動車を 2019 年に商用化するそうだ。
次世代エンジンは、ガソリンを燃料としてディーゼルのように圧縮着火させるエンジンで、両エンジンの利点を両立させた「まったく新しい燃焼方式と提供価値を実現した」(小飼社長)。エンジン単体の燃費率は、同社の現行ガソリンエンジンと比べると最大で20―30%改善、トルクも全域で10%以上、最大で30%に及ぶ向上を実現し、燃費とともに走りの良さを両立させた。
しかし,株価は反応せず,下落している。EV でないと高株価は期待できないのだろうと思う。

しかし,EV の最大の難点である電池に関して,NEC は日産合弁の車載用リチウムイオン電池事業の売却を決めた。DOL がEVの課題に関して困難な大電流制御を指摘した頓珍漢な記事を掲載していた。大昔から直流電車,というか日本発の京都の市電は確か直流である。今ではサイリスタの電子制御だ。

とにかくEVは電池が決め手で,日本北米の寒冷積雪地では普及しないだろう。欧州は乗馬,馬車の歴史が長いから暖房なしのEVでも気にしないのか。土砂降りの雨の中,ドイツのアウトバーンでオープンカーが走る。多分,1次大戦の飛行機操縦者のような出で立ちなのだろう。ブーツを履き手袋をはめて,車を運転か。

学生時代,マツダのルーチェにレザーのコートを着て通勤する教授がいた。キザだけど,業績は凄かった。ソニーの出井は新入社員の頃から通勤に真っ赤な外車のスポーツカーで通勤だったそうだ。私は中古の軽で通勤した。江戸期,宮仕えの武士(役人)は出仕に金がかかった。上級武士は馬,中級でも供が必要だった。常勤の徒を雇用できない武士はやむなくパートの中間(ちゅうげん)を雇った。虚業の世界では見栄を張るのも必要か。李朝の高級官僚も乗馬だった。

帝国憲法を公布した初代総理伊藤博文は中間出身で下級武士ですらなかった。幕末明治は競争のあるいい時代だった。違憲状態で選ばれた世襲議員による憲法発議はどうなるのだろう。その中心が世襲の我が首相だ。

都民ファーストの若狭勝議員は元検事で世襲ではない。合衆国の政治家エリートと同じ境遇だ。これまでの渡辺喜美とか後藤田正純と異なり世襲でないのがいい。問題は政治資金をどう工面するか。都民ファーストの風が吹くのはせいぜい関東だけだろう。日和見の政治風土である滋賀ですら,その風が吹く感じがない。東は東,西は西だ。東西日本を差配できたのは藤原氏,後北条と徳川氏だけである。明治以降の中央官僚制が異様にいびつだったのだ。

東電が80年代に建設された火力ガスタービンを更新した。新型のメンテナンスは4年に一度でいいそうだ。タービンの診断技術が進んだのだろうと思う。東芝はGEのガスタービンを採用し,三菱はおそらく自社製だろうから,三菱日立の火力発電合弁事業が上手く回らないのも納得だ。
世界の重電業界では、ガス火力発電については、GE(シェア約50%)、シーメンス(シェア約30%)の発電用大型ガスタービンがシェアを占め、日本企業では、三菱重工(シェア約10%)がこれに続く状況です。三菱重工はガスタービンで日立と事業統合し、三菱日立パワーシステムズを設立しています。大型ガスタービンのメーカーは、上記3社にアルストムを加え、世界で4社しかありません。
日立東芝IHIが蒸気タービンを製造していても,ガスタービンとなると全くダメか。古びた燃焼技術の習得が上手くいかないのだろう。航空機用タービンエンジンメーカとなると世界で3社しかない。マツダのエンジンといい燃焼技術は古くて新しい分野なのだろう。

日本が戦前,全く歯が立たなかったピストンエンジン用排気タービンは自動車に搭載されるようになり,「ターボチャージャー市場は米ハネウェル、米ボルグワーナー、三菱重工、IHIの4社でほぼ独占」だそうだ。日本メーカは燃焼をともわないから成功したのか。家の自家用車にはターボがついている。ターボが効くのは長い登坂と高速道路しかない。おまけのような機構だ。太平洋海戦時,米軍は性能の低い日本軍機相手に,排気タービンを省いたエンジンを採用した。F4F,P-38,B-24 などなど。第二次世界大戦中,スペックダウンした戦闘機を実戦投入したのは米軍だけだろうか。欧州戦では当たり前だった酸素マスクを付けての航空戦は太平洋域ではほとんどなかったのか。マツダの新エンジンではディーゼルでは必須の過給機が取付られているのだろうか。販売価格が気になる。

参考
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