2017/12/22

NASA が使用する温度表示は華氏? と飛行高度計

NASA の惑星探査機 Voyager 1 は太陽圏を離脱しつつある。雰囲気温度は -110℉ (-79℃) だそうだ。

プロパンは常温だと 8.5 気圧で液化する。7気圧までの容器とかポンプなら比較的入手しやすいけど,法令規則により,これ以上は高価になる。沸点は -42℃ だ。家庭用冷凍庫は -20℃ 程度だ。Voyager の周囲には水蒸気,とかガスはほとんど存在しないと思われる。

地球上で観測される宇宙熱放射は 3K (-270℃)だ。Voyager 1 と最果ての宇宙とでは 200℃ の温度勾配がある。数えきれない恒星がある。恒星は高温だが,宇宙を平均すると冷たい。

平安貴族の歌人である藤原定家が超新星の記録を日記に引用している。星辰に関心がまだあったのだろう。西欧中世の修道士,神父はしつように天体観測をなぜ続けていたか。ルカによれば,
それから、太陽と月と星に徴が現れる。地上では海がどよめき荒れ狂うので、諸国の民は、なすすべを知らず、不安に陥る。
そして、大きな地震があり、方々に飢饉や疫病が起こり、恐ろしい現象や著しい徴が天に現れる。 

現代も重要だと思われるルカの言説に,
イエスは言われた。「惑わされないように気をつけなさい。わたしの名を名乗る者が大勢現れ、『わたしがそれだ』とか、『時が近づいた』とか言うが、ついて行ってはならない。 
指導者を吟味しなければならない。ユダヤのサンヘドリン(最高法院)がメシアを認定して,ローマに反乱を起こしたが,鎮圧された。

70年前,独は領土回復をねらって英仏と戦争となり,日本は南部仏印に進駐すると,米英と戦争になった。日本は合衆国に依存していた石油資源を確保したかった。その合衆国は大不況で石油生産過剰だったのに,日本向けに石油を禁輸した。日本が中国市場を独占しても,日本が自動車を輸出するわけでもない。鉄道,通信,鉱山,通関利権とかありとあらゆる権益が列強の手にあったのか。今なら,何の利権を合衆国に譲渡したら,日米安保が機能するだろうか。合衆国大使館のサイトにアクセスしたら,以前あった対日要望書がなくなっていた。

Voyager 1 のパラボラアンテナ径は 3.7 m と ISO 表示だ。

合衆国の長さ表示はどうなのか。野球場とかフットボール,ゴルフはヤードだ。米海兵砲兵の砲撃レンジはメートルになっている。日本陸海軍の高度計はメートル表示だったが,戦後フィートに変わった。航空法では 300m となっているけど,実際に飛んでいる飛行機の高度計はフィートである。
Voyager.jpg 
フィンランド空軍はフランスがドイツに敗けて,宙にういていたフランス海軍向けバッファロー戦闘機を合衆国から譲渡された。速度計はノット表示だったので km/h に変更したという。日本陸軍は km/h と併用目盛版の2種類があったようだ。米陸軍航空隊はどうだったのだろう。以下の写真は広島に原爆を投弾したエノラ・ゲイのコックピットだ。常識的にはノット表示だろうと思うがどうなのだろう。
B29.jpg 
戦闘機 P-40/P-51 の速度計は mph のみになっている。陸軍戦闘機単独での洋上航法は海図を使用すると少し面倒になる。沖縄伊江島の P-47 は対馬海峡まで進出したけど,誘導機はなかった筈だ。航法はどうしていたのだろう。マイル表示の地図を使用したのか。
AirSpeed.jpg 

P-47 の多分,滑油は℃表示だ。。。合衆国民はわけがわからない。お上から度量衡を規制されるのがいやなのだろう。皆がいいと思う単位を使う。航空技術は圧倒的に合衆国優位だった。ソ連はメートル法だったけど,飛行高度計をどうしているのか。西側の航空管制は英語かつフィート表示だ。日米互いに鹵獲した航空機は破損していても,部品の交換取付にさほど困る事はなかった。日本は合衆国の航空部品規格そのままをコピーしていた。寸法はインチだ。取付ネジも ISO ネジではない。

なんでまた,陸海軍工廠が製造する航空機銃は米軍と別途,しかも陸海軍別にやたら互換性のない同じ口径の機銃をそれぞれ複数採用した。お役人は民に度量衡とか規制をしておいて,自らは量産に必須な規格化とは反対の方向を好んだ。機銃を設計していたのは東大造兵の学者であった。運用と製造はいがみ合っていた陸海軍人とその工廠であった。日本組織の場合,並立は良くないのだろう。序列がないとうまくいかない。やーさんの組織と一緒だ。だから,会社だと管理部門は偉ぶる。秘書ですら偉そうにするのだから,飼い主が偉いと,犬も偉ぶるのと同じかな。

つい最近まで,空自は陸自の無線を聞けなかった。どうやって空自は陸自の対地支援をするつもりだったのだろうか。島国の軍隊はいろんな事が起きる。坂井の「大空のサムライ」読み始めた。ポートモレスピーへの出撃様子を読むと,戦闘は 20mm弾も共に発射している。悲しいのは無線電話が使えない。隊長機の前に進んで,バンクそして手ぶりだ。これでは,米軍機におくれをとる。軍隊が強いのは,集団が意思疎通を図りながら戦闘行動するからだ。集団で狩をするために,言語が発達したとする説があるくらいだ。

協議会,委員会,諮問委員会,理事会と集まって物事を自ら主体的に律する組織用語は舶来ばかりだ。よく存在のわからないのが県議会だ。合衆国だと植民当初はピューリタンばかりで教会での集会がそのまま,決議機関となった。Meeting とは何らかの決定事項がないと意味をなさない。単なる周知通知では Meeting にはならない。幕末の大政奉還は幕府から単に通知だった。外様の雄藩だけ個別に説明した。70 年前のご聖断もそうだった。翌日の閣議で異議を唱えた司法および文部大臣に秘書官長(官房長官相当)が説明して,全員での花押となった。

陸軍省と海軍省の並立が日本に悲劇をもたらした。海軍が陸軍の下部機関なら対米戦とはならなかっただろう。他方,陸情は公安と競合しておくようにしておかなければならない。日本は情報トップを外務が担当する事にしたのは間違いだろう。諜報機関は外務と切り離し,情報源を競わなせなければならない。これは情報戦略のイロハだ。現首相が現体制を決めてしまった。タイの陸軍優越がお手本になると思う。陸軍が諜報と警察も兼ねているから,海空に優越して当たり前だ。ヒトラーは国防軍の増長を恐れ,諜報トップを提督した。スタリーンは陸海空,党,諜報も集中させたが,独ソ戦勃発を察知しなかった。

中学校だかで集会結社の自由を教えてもらったが,ありがたみがわからなかった。合衆国民は教会にいかなくなり,自治は County が担っている。マネジャー(長),保安官を集会で決める。マネジャーは教師とか公務員を雇用する。近未来を描いた映画 Matrix でも評議会が司令官をコントロールしていた。日本ではこのような組織は全くと言っていいほど機能しない。日本の怪獣映画シンゴジラは会議のシーンばかりだそうだ。決められない会議だが,危機を共有できる。3.11 もそんな感じだったのかもしれない。米海軍の意思決定機関を単に Board という。提督の集まりだ。そのまま,取締役会の意味にも使用している。会社組織名も軍隊と同じだ。組織の危機対処,意思決定の過誤を少なくする工夫だ。軍隊だから,特別な組織である必要は全くない。逆に特殊な権能を有する軍隊組織は怖い。自衛隊の幕僚幹部と合衆国統合参謀本部とは任務は似ているかもしれないがかたや防大出身で固められた公務員,現米陸軍参謀総長はハーバード大およびハーバード医科大学院を出た医師でもある。Medical Doctor が米陸軍作戦トップとは驚きだ。幕末の蘭学医が軍学も兼ねて諸藩の軍制を改革した,日本の疾風怒涛の時代が今でも続いているのか。米陸軍にどんな変革が求めらているのか想像してしまう。

731 部隊の石井軍医中将は大将になれないと不満をもらしていた。軍医とか造艦海軍将校が陸大とか海大に入校できない制度は良くなかった。単なる陸士海兵の選抜機関になって,真の国防研究スタッフにならなかった。エリート官僚を産んだだけだったか。

参考
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