2018/01/08

国内パイプライン長は合衆国の 1/377

合衆国国務省の北朝鮮問題特別代表がタイと日本を訪問すると発表された。韓国でもなければ中露でもない。何を意図しているのだろうか。タイの外交政策はたくみで,西欧日本などの列強に支配された事がない。

タイガス会社レポートによると,世界中のガス パイプラインの半分が合衆国,1/4 が欧州だ。残り 1/4 を人口の多いアジアを含め全ての他地域がはいる。合衆国はガスのローマ帝国だ。タイは国内で陸海合計 3,715 km のガス パイプライン網を運営している。一方,日本はたったの 1,397 km である。韓国は 2,739 km。 西欧と比較すると,以下のようになる。

USA        GER      FRA      ITA        GBR      JPN
525,540  59,000  34,400  30,500  19,005  1,397 km

社会インフラは共生の尺度だ。日本は世界有数鋼管輸出国だし,経産省が規制しているから普及しないのではなく,他の抑制する何かがあるのかもしれない。それに経産省が助長しているのだろうか。JFE がタイからガス鋼管23万トンを受注した。大きさは 36" と 42" だ。API(米国石油協会規格)だそうだ。JIS 規格のガスパイプを採用している国は日本の他にどこがあるのだろうか。

中国は年に 4,000 km 建設したのか。。子供の頃の大躍進計画のようにこけるのだろうか。あっというまでにできた高速鉄道,高速道路網を思えば,ガス配管ははるかに簡単で建設費も安い。完成するだろう。どうもガス供給源はトルクメニスタンになるようだ。中国の経済計画をみると,脱石炭はなかなか進まない。日本が高度成長期に一気に石油に変わったのは多分,価格のせいだろう。中国人は大気汚染に悩まれ続けさせられるだろう。2020 年に 4.7億kW増加する。全体は20億kWだから,1%は 2000 万kWに相当する。原子力ガスは年率 400 万kW増加する。原発が毎年1基ないし2基が稼働しても,1%しか増えない。中国の原発も燃料は英仏製かな,それとも自国産かな。

    石炭 ガス 原子力
2015 59% 5%  2%
2020 55% 6%  3%

パイプラインが敷設されガスの価格が下がれば,エネルギ消費量が増えるのではなく,灯油が減ると思われる。石油連盟は困る。農協はどちらも取り扱っているので対応できる。まずは,長い年月をかけて販売が統合してから,パイプライン建設になるのか。なにせ,日本は江戸時代まで木炭を燃料として鉄を生産していた国だ。京都周辺の山は薪を切り出すため禿山だった。その頃,中国の製鉄は石炭,石炭は水運と馬車で運んでいた。

中共は大慶勝利油田を発見して,中ソ対立に踏み切った。その大慶はハルビンから 200 km 足らずの満州だ。油田を見過ごした日本の官僚はソ連以下であったけども,市井の山師がいなかったのはもっと寂しい。日本人が合衆国のような石油ラッシュを起こす国民性なら,東條のような指導者は出てこれなかったと妄想する。

我々は長い間,木炭火鉢で寒さをしのいできた。石油ファンヒータの排気を吸いながら暖をとる日本人を米中韓はどうみるだろうか。奴らは極寒でも耐える。我慢辛抱が美徳だ。日本人の美学でもある。

参考
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