航空エンジン生産数と中国アルミ生産
2次大戦期の航空エンジン生産台数を Wikipedia により,まとめてみた。
GBR URS GER JPN
149,659 138,829 84,681 67,697
ドイツの生産台数が英ソと比較すると,極端に少ない。エンジン再生に力を注いでいたのか。日本はいろんなデータを廃棄したので漏れている数も多いだろう。これに膨大な数量の合衆国が連合軍に加わる。劣勢の日独が異様に頑張っていたと言えそうだ。
BMW801 28,000 M-25 13,888 Sakae 30,233
DB605 42,400 ASh-82 70,000 Kinsei 12,228
DB600 2,281 ASh-73 14,310 Kasei 16,486
BMW132 12,000 ASh-62 40,631 Homare 8,750
GER 84,681 URS 138,829 JPN 67,697
戦前の航空機エンジンの部品をみると,アルミだらけだ。単発機だと平均すると 2.5台の予備エンジンを必要した。耐用時間が短った。100 時間連続して回ると,陸海軍の審査が通った。実際は離陸時の緊急出力,高空での使用もあるから到底 100 時間の実運用は不可能であった。機体にしても,終戦間際に大西海軍中将は軍需にも携わり,松下電器に木製化艦爆の製造を依頼している。その頃にはアルミの在庫が尽きていたのだろう。
もう日本はアルミ精錬していないのに今でも価格は高い。日本と北米のアルミ用途別割合をみると,あきらかだ。容器は,
日本 北米 %
10.9 22.2
アルミ地金は中国 55.4 %,ロシア 6.0% を生産する。日中航空兵器の生産能力をアルミでみると,日中紛争は自殺行為である。アルミ消費国トップ10に,英露仏が含まれていない。この三箇国の潜在的航空兵器生産能力はさほどもない。日本と比較すると,韓国の航空兵器生産能力は侮れない。
参考
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