冬至の照度と聖母マリア
冬至の照度を測定結果です。記録時間周期は15分。センサは照度センサとホトセル。表示単位はそれぞれ 10lx と10mV。記録最小単位は1lx,1mV。
3Lux 2A1
17/12/22;17:00 0000 001
17/12/22;16:45 0002 001
17/12/22;16:30 0004 001
17/12/22;16:15 0006 001
17/12/22;16:00 0015 004
17/12/22;07:45 0008 002
17/12/22;07:30 0005 001
17/12/22;07:15 0002 001
17/12/22;07:00 0001 001
17/12/22;06:45 0000 001
照度センサの感度が高く,曙光を30分程早くとらえる。測定は1分毎に行っているから,Slip21 の記録時間周期を短く,さらに測定値表示を 1lx,1mV 単位にすればより正確になる。本日の測定チャートを示すと,
気温は華氏表示。未明は 32F を下回っているから,摂氏零下である。
天使とマリア崇拝
ゲルマン族は冬至を祝った。古代ローマ人もそうだった。しかしケルト族はどうなのか不明だ。東方から伝播したミトラ教もそうだった。ミトラ教はインドイラン発祥の宗教である。太陽神が主神だ。日本の伊勢神宮も太陽神だが,冬至を祝う祭祀はないようだ。日本は西欧より低緯度ではあるが,インドイランよりは,はるかに高緯度である。
蘇我氏が政権を担った頃,中国に国号を「日本」にすると通知している。中国からみて東方にあるという意味合いが大きく,太陽神崇拝とは言えないのだろうか。
ホワイトハウスのクリスマスデコレーションが素晴らしい。家人は子供の頃から収集しているオーナメントを持っている。頂点にはスターを取り付ける習わしだ。新約に記述されているイエス誕生のエピソードのためだろう。天使はラッパとか琴を持っている。聖書では天使に翼などなく,梯子のようなものを上り下りするとある。古代ギリシャのニケのように,天使の翼も異教の影響だろう。英語ではスポーツ用品の屋号 Nike である。ヤコブと相撲をとる天使は西欧化され絵画になると翼がある。顔は女性っぽく描かれるのが多い。というのは天使は男でも女でもないからだ。個人的にはケイトブランシェットの天使が衝撃的だった。
受胎告知の天使の視線が気になる。マリアの様子を神に報告するのだろうか。Son of Man,Son of God そして訳のわからない三位一体。天使も訝っているのか。
イタリアルネサンスの頃の化粧を反映しているのだろうと思う。眉を整え,素晴らしい巻き毛だ。女性にしか見えない。古代ギリシャの頃は,女は奴隷に近い存在で化粧をしていたのは男達だったのが,ルネサンスになると女性美が好まれたのか。子を宿した驚きは男の我々には知る由もないのだが,妄想はできる。白百合が何故マドンナの象徴になったのか。マタイによると,天使がマリヤではなくヨセフに告知する。上図はルカによる記述を切り取っている。ルカはフェミニストだった。
西欧精神を表象するのが絵画だ。若い頃,来る日も来る日も美術館巡りをして西欧の「血と肉」文化に消化不良をおこした。古代美術と近代以降にはそんな感情は抱かない。よくもまあ,こんな絵を依頼したなあと思うような大作。題材は宗教と戦争だ。レオナルドの素描を初めてみたとき,ゾクッとした。大和絵とは全く異なる。ルネサンス期に一気に開花した西欧絵画も,やがてその輝きを失っていく。革命でパトロンがなくなったせいもあるかもしれない。新興商人は小さな風景画,静物画を好んだ。ユリに囲まれ横になったマリアの絵があったはずなのだが,出てこない。
ルカによれば「恵まれた女よ,おめでとう,主があなたと共におられます」とある。旧約で描かれる女だとサラくらいしか思いつかない。新約のマリア記述が,おそらく後の世界を変えた。ミトラ教は世界宗教になり得なかった。「マリアとヨセフ」,英語だと Ladies and Gentlemen,日本語だと紳士淑女と順序が逆である。やがて,マリアは神の花嫁の高みまで至る。
日本史を読むと,江戸期にもなると母は〇〇の女とあるだけで,名無しである。西欧では母が無名だと,王位に就くのは武威がないと困難だった。天皇の皇位継承をみると,つくづく西欧の強みは女にあると思う。平安期までなら,外戚となった関白の女で名は伝わっていた。西欧は女性の地位向上の歴史が,日本史だと下降が多かった。政府は「若者も高齢者も、女性も男性も、障害や難病のある方々も、一度失敗を経験した人も、みんなが包摂され活躍できる社会」を目指しているようだ。でも会議の様子をみると,爺さんばかりじゃないか。
12使徒も男ばかりだ。カソリック教会は12使徒の像も掲げてみたものの,最初イエスを抱く聖母マリアとして表象化された後,マリア像単体が崇拝の対象となった。少し前,近在の雑貨屋にマリア像をたくさん置いてあった。その POP に滋賀で最も天国に近い店とあって笑えた。そのマリア像も衣装は青色であった。12使徒像などキリスト教国でも売れないだろうが,マリアは別格だ。小2のとき,担任の女教師が東方の三博士から始まるイエス誕生の話をしてくれた。馬小屋で生まれたと説明した。その当時,街中で馬は普通だったから,妙にリアルであった。周囲は寺ばかりで,山の手にカソリック教会がひとつあるだけだった。物語る力は大きい。
ヘップバーンの花冠のついた白ベール姿が切ない。Nun になると,首に大きな磔刑像を掛ける。イエスはユダヤの王として,茨をかんむり血が滴る。ヘップバーンはハリウッドの男社会が創り上げた偶像とわかっていても,そのステレオタイプにはまってしまう。
Ave Maria を視聴した。時折,そよ風に髪がそよぐ。屋外のライブは趣がいい。
現代イタリア人,特にイタリア女は東洋系に偏見が大きく好きになれない。アニメ ヘタリアにあるように,ルネサンス期,古代ローマのイタリア人と現代人は名前が同じくらいで,大して関連性がないと思う。イタリアに定住している現代中国人は大したものだ。
参考
追記
日本に一体だけ黒い聖母が鶴岡にあるらしい。鶴岡は石原莞爾の故郷だ。東北には何かがあるのだろう。著名哲学者も多い。西日本出身者は皆無に近い。写真の女優はティルダ・スウィントンで別人で,役も天使でもなかった。
- 関連記事
-
- 2次大戦の連合軍勝利確信はいつ?
- 冬至の照度と聖母マリア
- 不審船と検疫そして品証データ改ざん
コメント