もう電器屋には水回り工事を頼まない
キッチンの水栓をいくら増し締めしても水漏れが止まらなくなった。食器洗い器を取り付けたときに,工事費を払った。そのとき,不要になった部品を置いといてもらえば元に戻せるのだが。DIY を2店回って,取りはずした弁を見てもらったら,部品の型番がわからないとパッキングの取り寄せはできないと言われ,ダメもとで補修用の汎用品を買った。自宅に戻り,実際に交換しようと潰れたパッキングを取り出すと,厚みが全くちがった。パッキングを裏返したら使えそうなので,水漏れが止まった。
翌日,家人が水漏れがすると言い出した。検索してもこんな形状のパッキングが出てこない。根気よくパッキングサイトでも当たれば,ヒットするのだろうけど 水漏れ音が家人の心証を悪くしている。中空弁心とコックが同梱された給水栓上部 Sanei PR18A-13 があったので購入して水漏れを解消した。
食器洗い器を取り付けた業者の中空弁心は,なんと樹脂(接着剤)で固着してあり,分解して流用できない。
1)洗濯機の配管工事
2)エアコン屋外配管工事
に続き,3度目だ。工事担当は今は廃業に近い地元電器店と一回限りの名前も知らない多分,量販店と契約している個人事業主である。部品の再流用,手抜きをすれば部品代と工事時間も浮く。彼らの行動は経済原理に適っている。樹脂で固定すれば数年はもつ。初期水漏れクレームが起きて,量販店からペナルティを課せられるリスクがなくなる。実に理に適っている。
家電法定年数を越えて利用する消費者は思わぬところにコストが発生する。
私が半導体研究をして間借をしていた中研のクリーンルームの配管は銅配管だった。半導体設備配管はステンレスが当たり前である。東北大の設備をコピーした筈が,どこでどうなったか銅になった。銅配管は曲げ加工が楽だからだろうと思う。ご丁寧にばれないように薄緑 モスグリーンにペイントされていた。船室のように配管をペイントしたクリーンルームは希少だと思う。いかにも京都らしい。出入り業者が忖度して工事したのではと思う。さすがに製品にはステンレス配管である。顧客が内部をみるからごまかしようがない。
上記のパッキンをノギスで測ると,内径8,外径14,厚み4.5 だった。下は,潜水艦の様子。
北鮮の潜水艦は緑にペイントされて驚きである。ビートルズの楽曲にイエローサブマリンがあったと思い出す。トニーカーチス主演映画の潜水艦コメディではピンク色だった。イスラエル首相が出席するドイツ製潜水艦命名式では青色である。弱小海軍国は何かおかしい。それでも韓国警備艦を撃沈できた。それほど潜水艦の秘匿性は高い。中韓の潜水艦に要注意である。
常時水圧が加わり,数年の間 水漏れがないのは考えようによっては凄いのかもしれない。工事側の事情もあるのだし,量販店で工事詳細を求めればいいだけだと思う。設置場所をスマホにとり提示するだけだ。まともに説明ができなければ買うの止めるか,配管を自前でやるか,それとも工事業者を依頼するか。洗濯機と食器洗い器のような水道配管の分岐は自前かなと思う。半田付けのように老眼鏡が要らないのもいい!
最近は家電機器を買う際,必ず電源コードの長さを聞くようにしている。パナが極端に短くして業界標準になってしまった。三菱は良心的で頑丈な長いコードと言うよりはケーブルだったけれど家電から撤退してしまった。中継コードを使うとトラッキングのもとになるから嫌だ。プラントだと延々ACコードをはわす。中継ボックスによるトラブルを避けるためだ。だから機器内にACインレットがあると,今でも違和感を覚える。若い頃,プラント機器なのに内部に半田こて用のインレットを付けておいた。実際はこてではなく照明用に役立った。調整が長引いて夜間での動作確認をしていた。普通,夜間になると工事は中止である。事故現場とか災害だと,照明クレーンをだしての徹夜復旧工事映像をみると,危険と隣り合わせだと思う。
戦争末期,米軍が沖縄に上陸すると,夜間こうこうと浜を照らし工事した。ガダルカナルとは大違いだった,湾内も同様だった。山に籠った32軍兵士は眼下の夜間海岸照明に何を思ったか。戦艦大和は沖縄のはるか手前で沈められ,兵士の前に雄姿を現す事はなかった。今では,沖縄=大和 になっている。歴史プロパガンダは恐ろしい。右翼であれ左翼であれ沖縄の玉砕と特攻が日本精神の象徴になっている。小泉純一郎は鹿屋歴史館で泣いたそうだ。左翼のいう歴史の改変があったのではなく,元から変わっていないのだろう。日本は尊王攘夷なのだ。楠公の湊川精神が求められる。今ではマスコミ大衆がスケープゴートを求める。
レバントの弱小民族だった古代ユダヤ族は奇妙な優越心を抱いていた。やがてメシア(救世主)思想が生まれた。彼らの拠り所であった律法に預言者が来るべき具現者について説法していたからだ。ローマの徹底した弾圧で離散ユダヤ人はこの思想を放棄したけれど,後のキリスト教徒に受け継がれキリスト千年王国思想となった。合衆国居住のメノナイト,クエーカ,エホバの証人,モルモン教徒そして建国の精神でもあるピューリタンもその影響にある。イエスの再臨が明日かもしれないと思い日々の生活を行い,自らを律する。太平洋戦争時の米海軍は全部,ボランティア 志願兵で固められていた。父は招集で海軍徴兵された。まあ見事なまでに西欧自由民兵と東アジア官兵の戦いであった。その結末がハルマゲドンとは考えさせられる。3度目の被爆はないとして,核防護の気運は全く盛り上がらない。
北鮮潜水艦の弁の水漏れはどの程度か。規格はロシアと同じか。自由の国,合衆国製潜水艦のバルブ設計は今でも国家研究所所管である。インド系とか中国系が軍事系国家研究機関への奉職を希望しても選考で落とされるのではないか。バルブは騒音源であるからだ。国産原発でも炉心系バルブに国産は皆無である。日本の半導体工場の配管は Swagelok 独占である。国産と何が違うんのか知らない。私が空気配管していた黄銅継手と中研のクリーンルーム継手は外観からすると同じであった。クリーンルーム建設仕様が変更になったのだろう。
樹脂製高温高圧ネジは今でも合衆国製ほぼ 100% である。東工大の創始者は合衆国から学者ではなくGEの職長を招聘した。指導したのはネジ製造ではなくネジ素材の鍛造であった。日本陸海軍は米軍の 12.7mm 航空機銃を別々にコピーしたが,性能は本家に達しなかった。スウェーデン ボフォース 40mm は全くコピーできなかった。伝えるところによると総計40門だそうだ。冶金も遅れていたが,最も難儀だったのはスプリングだった。ドイツの複雑なモータキャノンのコピーはできても,合衆国の単純なスプリング リコイルのコピーができなかった。技術とは不思議である。
破断直前までに至った新幹線台車の溶接設計構造が興味深い。
1)板厚7mm の直角曲げ精度が設計を満たさない
2)溶接ビードが盛り上がった面にスプリング台座を溶接する
私が所属していた組織の内規設計基準では普通鋼の曲げ加工板厚は 3.2mm までだった。下請けに高圧プレス機がなかったからだった。世界中の科学者が使うドイツ製の遠心分離機の内部をみる機会があった。板厚 5mm を信じ難い隅アール精度で仕上がっていた。振動のビビりを板厚のマスと曲げ剛性で押さえている。優れた設計であった。その点,京都と異なり大阪は競争が激しいのかプレス加工に優れている。Independent になり,金属加工を京都に発注するのは皆無になった。多分,京都は治具に金をかけていないのだろうと思う。治具は上質の工具鋼を精密加工さらに熱処理を行い,しかも摩耗する。
本部の生産技術者に関東のバーリング加工を見せたら,嘆息というか諦め顔であった。京都は治具に頼らず,何とか手先で誤魔化そうとする傾向があった。日本の職人技でもある。神戸製鋼もその傾向があるようだ。曲げ加工は自社だったのだろうか。そうだとしたら,設計は製造現場の技術設備に合わせて行わなければならない。削る加工工数を考えたら結構な手間賃が発生するが,発注価格が高いので吸収できたのであろう。曲げて溶接のために板厚の半分近くまで削る。恥ずかしい設計だ。町工場の一人親方の溶接屋ならあり得ない。切削は自工場でできず,その加工費は持ち出しだからだ。
第2次世界大戦時,日本を除いて独ソ米英の自動小銃はプレス量産品であった。日本陸軍歩兵銃は切削加工であった。陸軍士官は銃を携行せず,プレス品の軍刀(指揮刀)を佩刀した。日本海軍は特攻兵卒に軍刀の代替に小刀を下賜した。もらったナイフをどう思ったのだろうか。余り残っていないところをみると,名誉とは思わなかったようだ。ナチス親衛隊は小刀 Dagger を帯剣していた。今では信じられない価格で取引されている。Meine Ehre heißt Treue と銘がある。日本海軍士官短剣はその 1/10 である。その安さは合衆国好事家が買わないからだろう。私の指導教授は造兵学科出身で海軍に奉職するつもりであった。海軍士官の帯剣が実にカッコ良かったと述懐していた。検索したら豊川海軍工廠製だった。Wiki によれば 1945 年4月の豊川海軍工廠 機銃弾数は月産 450 万発だったそうだ。工員1万,徴用工4万とある。当時,徴用工と言えば朝鮮人を意味していたから日本海軍の機銃弾は朝鮮人が製造していたのか。西欧だと今でも小銃弾,機銃弾,小口径砲弾製造は女性の職業である。薬莢製造をみると,口紅のケースを製造しているのかなと錯覚させるほど婦人ばかりである。銃が普及すると,城内で鉛弾を女が製造していた。原爆の起爆ボール製造も女性である。トランプは戦術核の更新増備を宣言したから,女性の仕事が増える。
豊川海軍工廠は一人当たり月産90発になる。日産たった3発である。5万人の労働者のうち銃砲弾製造に関わっていたのは何人だろうか。20mm 機銃の発射速度は毎分 600発程度である。弾不足が窺える。呉で戦艦榛名が対空戦闘したら,機銃弾を消費し過ぎて注意されている。油もないし,浮いているだけなのに何故戦闘員を多数 配置していたのか理解に苦しむ。ドイツ海軍は戦艦ティルピッツをノルウェのフィヨルドに追いやり,戦闘員を減らした。日本海軍の大和はドイツ海軍と対照的である。大和出撃に6千トン消費したとある。護衛隊参謀が海防艦の50トンの油にも事欠き憤慨している。当時,朝鮮海峡は米陸軍戦闘機の行動半径にあり,釜山下関航路は放棄されていた。清津伏木間を細々と海防艦の護衛の下,運航されていた。昼間は航空機,夜間は米潜が脅威だった。伊藤整一は軍令部時代,300隻の海防艦がないと航路帯を守れないと内閣に報告した。輸送船被害に頭を悩ませていた東條首相は何を思っただろうか。護衛隊参謀は連合艦隊がお婆さん駆逐艦まで取り上げたと憤慨している。ラバウル,アッツまで手を広げなければ駆逐艦不足は少しは緩和されたのかもしれない。本来はサイパン周辺で米海軍を迎撃する予定だったので護衛艦艇不足が露呈した。トラックには艦艇保全設備が皆無であった。そんなところに在泊していた。米海軍は南太平洋ヌーメア,後にウルシー環礁に浮きドックを持ち込み戦艦空母の稼働効率を上げていた。長期の戦闘になると,保有艦艇の 1/3 しか稼働できない。
スプリンクラ設置工事は要認可?
デイサービスのスプリンクラ工事は 400 万円必要だそうだ。床と壁に穴を明けて金属水道管を天井に敷設するだけだろう。多分,認定工事業者とかに費用がかかるのだろうと思う。常時導水しないので水漏れしても問題ないだろう。
HBO のドラマを見ていたら,米海兵戦闘員が自身が乗車するハンビーの修理をしていた。合衆国陸上戦闘映画をみると,お決まりのようになっている。車検制度のない合衆国では,高校生になるとボーイはボロ車を入手,修理して乗り回す。何せ車がないとデートが成り立たないお国柄である。陸自隊員はどうだろうか。海自はつなぎを着用して整備する。将軍様が乗艦した北鮮の潜水艦外観は錆だらけである。
A) ペンキを塗る暇のないほど訓練に忙しい
B) 営繕用ペンキもないほど貧しい
C) 兵器の外観には拘らない
北鮮海軍はどれだろう。日米海軍とは異質ではあるようだ。
参考
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