Web リアルタイムチャート表示と欧州優先戦略
初めての JavaScript
ブラウザに日報チャートをようやく表示できるようになった。表示の仕組みを理解できても,プログラミングが上手くいかなかった。バグの原因がわかると,いつもながら拍子抜けする。
本来ならサーバプログラミングなのだろうけど,無料ホームページ上にこだわったので PHP が使えない。JavaScript を学習しながら,コーディングした。
日報と軍事恩給
日報と言えば,陸自派遣日報だろうか。加藤陽子が戦前の日報等はしっかりしていたと言う。兵士の恩給,加給に密接に関わっていたからだそうだ。そういえば,父も軍役手帳を大事に保存していた。戦後は官の矜持がなくなったのか,終戦直前の大量文章焼却のならいなのか,公文書保管もいい加減になった。年金履歴はさいたるものだろう。
合衆国は退役軍人庁があり,履歴を保管している。兵士は軍法により,脱走は死刑の最高刑,軍籍剥奪の不名誉除隊がある。不名誉除隊だと軍歴はなかった事になり,軍人年金,軍人病院のサービスが受けられなくなる。第二次世界大戦で,米兵の戦死率の高い兵種および戦闘地域は,太平洋戦線だと潜水艦乗員(海軍)と欧州戦線では航空兵(陸軍)だった。どちらも志願兵で構成されていた。B-17 爆撃機の損失率は太平洋戦線の B-29 と比べると信じ難いほど酷い。B-17 が B-29 に比べるとショボかったというと,そんな事はない。太平洋戦争初期,日本海軍の 20mm 機銃でも撃墜困難の頑丈さだった。
ドイツ防空軍はレーダにより迎撃戦闘機を誘導していた。日本軍にもレーダがあったけど,日本製は高度がわからない。飛行高度別に三層待機すると会敵率は単純に考えれば 1/3 になる。当時の戦闘機は 3000 m上がるのに6分以上かかる。そんな事したら,あっという間に燃料切れになる。飛行高度測定可能なレーダは山下将軍のドイツ視察団が知った。それから 1945 年になっても製造できなかった。レーダ(防空および測的兵器)の重要性を認識しなかったせいだろう。戦後の防衛も米軍をお手本にしている筈なのだが,兵器システムは陸海空バラバラの視野狭窄のままのようだ。自衛官の能力が諸外国に劣るとは思えない。同じヒト族である。社会文化的なものだろうと思う。
陸自は海自の支援砲撃および空自の直協を受けられない。どこの陸軍も海空に優越し,支援要請と訳しているが,実際は命令である。米海兵は米海軍に従属しているのではなかった。合衆国の太平洋諸島侵攻作戦では海兵揚陸司令官が米海軍戦闘部隊を指揮していた。JBPress の田岡の論拠は結論は合っていても,前提がおかしい。陸海並列の弊害が大きかったのは戦前で実証済みだ。陸自優越をはっきりさせないと,日本型組織ではうまく回らないだろう。
役所も現首相が経産省出身を重用しているせいか,おかしくなった。戦前は内務,陸および海官僚が仕切り,おかしくなった。戦後は大蔵だった。経産省の前身は商工省,興亜院,企画院だった。革新官僚の巣窟だった彼らが,出来損ないの対米総力戦を描いた。戦後,マイナ官庁が LSI 研究組合の成果およびエネルギ利権を武器にシニア官庁にまでなった。合衆国のように国家経済諮問会議は民間主導がいいだろうと思う。いまどき,ソ連中国方式の経済再生政策がうまくいくはずがない。自民党はもう古過ぎてダメだが,代替政党がない。困ったものだ。
合衆国の欧州ファースト
欧州戦線は陸軍主体で太平洋戦争は片手間だった。日本陸軍も主戦場は中国戦線で軍事予算の過半を費やしていた。太平洋戦争末期,米海軍機動部隊が中島の武蔵野宇都宮製作所を簡単に破壊し大戦果をあげた。一方,欧州の第8航空軍は大きな損害を出しながら戦果は緩慢だった。その欧州最優先の米軍がアジアの朝鮮ベトナムで苦戦したのにもかかわらず,欧州優先は揺るがない。
合衆国は多数の同盟国を抱え優先順位を付けざるを得ない。一方,日本の軍事同盟国は合衆国オンリーである。日本は等方位外交を止めて,軍事関係の優先度をはっきりさせて外交を進めるべきだろう。米仏英連合軍は国連に何ら諮る事なく,シリア空爆を実行した。変な国連重視は辞めるべきだろう。日本の国連分担金は合衆国に次ぐ。中露韓が日本に侵攻しても,国連が何をしてくれるというのだ。
日本陸軍にとり太平洋戦争は片手間であり,片手間の米軍相手に本土封鎖され,中国本土の日本軍は游兵になったうえ原爆も落とされた。戦後も中国と軍事的にかかわると,そんなところだろう。尖閣とか中国市場しか見えてない現日本の状況は,合衆国の欧州ファースト同様,戦前と大した違いはないのか。文化歴史とかは変えようがないのかもしれない。
参考
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