2018/08/10

暑苦しい家構造と煙突と野村不振

外気温が室内より 5℃ 低いにもかかわらず,さっぱり冷気が入らない。無風状態だからだ。熱気を換気扇で強制的に排出吸入するのが普通だろうか。天井に排気煙突があれば,天井に籠った熱気が抜けていくのだがと思う。京滋の町家の屋根の一部が高くなっていて煙突効果のある家があったけど,最近の建築では皆無である。

吹き抜けを煙突とみたてて自然換気する家を設計するところもある。そんな家に住んでみたい。天井を高くするだけでマシになるかもしれない。酷暑と寒さ対策の両立は困難か。それでも断熱を良くするだけで快適になるのではないかと思う。

下図はワイヤレスモジュール XBee による屋外樹上と室内気温の違いをリアルチャートに示したもの。凡例は以下の通り。#1 Ar は屋外樹上高さ 1.8m #1 Lq は地表,#2 Ar は居室壁上高さ 1.2m #2 Lq は床上である。
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7月2日の夕刻,雨が降り外気温が急激に低くなった。雨上がり後,屋外にでると実際涼しいが,居室に戻ると暑い。風がないので冷風が入らない。熱気がこもったままだ。

風通しを少しでも良くするため,キッチンの小型換気扇を強で回し続けている。居室から2階に抜ける風の通り道ができないので仕方がない。欧米の家屋にある温風ダクトは排熱にも効果があるのだろうか。天井から屋根へと抜ける換気筒が欲しい。検索したら,一般住宅用がない。ニーズがないのか。子供の頃の石造りの立派な保湿穀物倉庫には屋根の頂部に設置されていた。アメリカ人のような煙突に対する美意識は全くないようだ。合衆国の一般住宅は煙突が重要な意匠になっている。輸入してもいいけど,施行業者が嫌がる。当然,見積価格は高くなる。

日米戦艦煙突対比
大和の巨大煙突は斜めに立っていて凝った形状だ。一方,下のアイオワ級の煙突は直立し無骨な感じがする。機関がシフト配置のせいか,煙突は2本だ。質実剛健に徹したのか。大和の竣工は 1942 年だけど,その存在を秘匿していたため,国民は戦後になって知った。水兵だった父は戦地で大和を見ている。たらいのように見えたと言っていた。美しいとのコメントはなかった。吉田満の「戦艦大和」は心揺さぶるものがあるけど,徴兵された一般水兵には規則のやかましい巨大艦に過ぎなかったようだ。戦艦武蔵に至っては,司令部居室は豪華客船の調度品を使い,その費用は駆逐艦一隻分に相当した。貧乏国の海軍がこんな無駄使いしているようでは,米海軍に敗けて当然かもしれない。当時の国力は合衆国の 1/16 だった。
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野村證券の惨状
Bloomberg が『野村HD株が「ネガティブ・サプライズ」で急落』と伝えた。利益がたった50億円である。ホールセール,リテール部門も不振だった。タケダのシャイヤー買収の巨額手数料はどうなったのだろうか。前期の利益は 568 億円だった。資産の内訳をみると,外貨建債券,外国投信とその他くらいしか大きく減益になりそうな項目が見当たらない。アセット・マネジメント部門 運用資産残高が2兆円程減少している。お金を出せば,Bloomberg の Report を読めば,その内実がわかるのだろう。

その概要を Bloomberg が伝えている。この記事は必見である。
       野村HDは26日東証に開示した資料で、通商摩擦などを背景に市場の方向感が見えにくい状態が続き、リスク回避の動きが強まったと業績不振の背景を説明した。4ー6月の収益合計は前年同期比8%減の4310億円。委託・投信募集手数料は同13%減の795億円、投資銀行業務手数は同6%増の240億円、アセットマネジメント業務手数料は同8% 増の630億円、トレーディング損益は同40%減の719億円だった。
       部門別ではホールセール部門の収益が前年同期比23%減の1373億円に落ち込んだ。特に債券を中心にトレーディングビジネスが苦戦した。同部門の税引き前損益は74億円の赤字で、記者会見した北村巧財務統括責任者(CFO)によると、同損益が赤字となったのは16年1-3月期以来。営業部門、アセットマネジメント部門の収益もそれぞれ同8.7%、7.1%の落ち込みとなった。
       北村CFOは会見で4-6月期純利益について、前四半期から「大幅減益の厳しい決算になった。強い危機感をもって今後取り組んでいく」と総括。野村HDが主要事業から外したコモディティーが好調だったことを挙げ「選択と集中の結果が功を奏していた部分もあるが、今回は若干の弱みとなった」と振り返った。足下の業績については「大きな改善は見られていない」とし、「いくつか手は打っている」としつつもすぐに結果が出るとは言いにくいと述べた。    
海外拠点も不振で、税引き前損益は、米州が17億円の赤字(前年同期は79億円の黒字)、欧州が52億円の赤字(同22億円の黒字)、アジア・オセアニアが8億円の赤字(同53億円の黒字)。合計の赤字額 は77億円(同155億円の黒字)となり、北村CFOは「海外のパフォーマンスには全く満足していない」と語った。
DOL とか東洋経済は野村不振を取り上げない。広告主だからだろうか。日本の大企業機関投資家は金余りにもかかわらず,ホールセールが不振とはどう考えたらいいのだろう。野村は国内では無敵だろうから,商品が海外のファンドに比べ,利回りが低い もしくは魅力がない あるいはリスクが高いのどれだろうか。

例えば,ソフトバンクは日本の通信代金を原資として,917億米ドルのビジョンファンドを出資運営している。野村の役員に目利きのできる人材がいないのだろうか。高利回りをたたき出すファンドマネジャを雇用しようにも,野村だと就職しないのか。金融工学とディープな情報源が必要だ。事業法人担当執行役員が5人もいるのに全員日本人だ。これにも驚いた。商品を国内で売り捌いているのだろう。

農林金庫ですら,海外に投資しているのにこれは意外だ。これから,国内独占企業の起債とかで細々と食べていくのか。リストラを進めていけば,山一のような破綻はないだろう。とりあえず,海外撤退すべきだろう。それとも山一のように海外子会社を介した とばし に手を染める可能性はどれほどだろうか。個人的には会計操作による 50億円の益出しであり,実質は赤だろうと思う。とにかくリストラして身軽になるべきだ。合衆国の老舗巨大企業はそうやって生き残ってきた。

苦肉の西暦期限表示
運転免許の期限表示が西暦に変わる。来年,改元があるからだ。新年号は既に決まっているけど,愚民政策なので明らかにできない。美しい日本だ。新年号はローマ字にすると頭文字が M T S H のいづれでもないのはほぼ確かだろう。 改元は 2019 年5月1日らしい。9月の総裁選挙が終り,憲法改正と思いきや,国民投票法改正が暗礁に乗り上げ憲法改正スケジュールが不透明だ。というか,安倍首相自身が乗り気じゃない。国会の改憲勢力は 80% だけど,憲法改正が成就した途端,この勢力は分裂してしまう。翼賛体制を復活させるにはどうしたらいいだろう。戦前は天皇の権威を利用し,内務官僚と憲兵が選挙に介入した。1932 年の 5.15 以降,民選首相は絶えた。当時の円の価値が半減しても,合衆国に絹が売れなくなり日本は大陸に野望を抱くようになった。

合衆国に自動車関税を課されたら,景気対策として3度目の増税延期となるのだろうか。対米自動車輸出が減少すればドルを円に換える需要が減り,国内の為替市場はドル売り円買いが減少する。円安になると考えていいのだろうか。
シカゴ通貨先物市場IMMの円ポジションが年初の段階で12万枚となっていたが、直近で約3000枚まで縮小したことを踏まえれば、米国の自動車関税引き上げが決定しても、ドル円が105円を割ることはないだろう。仮にリスクオフになった場合も、5月29日安値の108.11円付近、あるいは4月23日安値の107.63円では支えられるのではないか。
参考
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