富田林脱走と籠池と猫
森かけの籠池がローカル局のインタピューに応じ,収監された際,縄を掛けられたと話した。検索したら,腰縄をするようだ。こんなところに,江戸期の捕縛の伝統が残っていた。下の写真は宮城県警での実習の様子だ。韓国は上腕をロープで拘束する。従軍慰安婦とか徴用工の人権侵害を合衆国にアピールしながら,自国では見せしめの晒しか。韓国で交通事故を起こしたりして連行される際,施錠されるのかな。無名の日本人だと殴られたり,唾をかけられそうだ。男なら韓国観光は避けるべきだろう。韓国軍も粗暴だ。ベトナムに派兵された韓国兵はベトナム人に忌み嫌われていた。
米海兵は捕虜民間人を拘束する際,樹脂製の締結具を使用し胸ポケットに入れている。米軍は日本の戦犯を極東軍事法廷で裁く際,移動中のバスの中でも東條らを拘束施錠しなかった。パククネは収監場所から法廷へ移動する際も おそらく施錠されていたのだろう。こんな国が隣国である。日本の仮想敵は明らかだろう。
奴隷の首枷,足枷。日韓の収監の際の手錠は何の意味があるのか。田中元首相が収監された際にも縄をかけられたのだろうか。佐藤優によれば,
堀江はモヒカンで出頭して国家権力を挑発した。彼は特に厳しいと言われる須坂(長野刑務所)に収監された。須坂には現役のヤクザもいる。夏は気温36~37度で、冬はマイナス。もちろん冷暖房はなし。彼の公判態度を見て国家の裁量で重い懲罰を加えたわけです。 余計なことをしなければ、栃木の喜連川社会復帰促進センターに収監されたはずなんですよ。労働大臣の村上正邦、防衛官僚の守屋武昌、大王製紙の井川意高、そして鈴木宗男。みんな喜連川社会復帰促進センターです。私ももしかしたら収監されるかもしれないと思って調べていたんです(笑)。
籠池の件も納得だ。見せしめだろう。やはり,日韓は似通った官僚国家だと思う。
富田林警察署から被疑者が接見所から脱走した。蹴とばすと,アクリル板が外れたらしい。自宅の飼い猫が網戸を破って何回か脱走した。しかし,私の居室ではしつけると網戸を破らなくなった。猫でもマインドコントロールされるとバリアを越えられなくなる。江戸期の上級士分には,謹慎,蟄居,幽閉の処分があった。在宅起訴はその名残か。
日本の権力機構を担うマスメディアのサンケイ記者が韓国で拘束された。日本だと長い判決文だと,判事は被告に着席を認めるが,ソウル地裁はそうではないようだ。
裁判長が判決文を一段落ずつ読み上げ、通訳が日本語で同じ内容を読むという方法で進められ、加藤前ソウル支局長は3時間立ちっぱなしだった。 判決文の読み上げ開始から1時間40分が経過した時点で、弁護人は裁判長に対し被告人を座らせるよう求めたが、「高齢または病気でなければ立って聞かなければならない」との理由で、要望は受け入れられなかった。
文革時の人民裁判のようだ。韓国官憲は厳しい。それとも不良日本人に対するみせしめなのか。光州事件もあったし,ヤマト政権が分断された朝鮮に介入した歴史を思い起こせば,南北朝鮮の分割は望ましい。統一朝鮮の核保有が既成事実化すれば,日本はどうするのだろうか。北鮮の核と韓国の情報戦。付け入られないようにするにはどうしたらいいか。合衆国,中国,韓国が人権で日本を揺さぶるのは確かだ。ロシアと共闘でもするか。
人種差別撤廃条約の委員会は各国の人権状況を順次、審査しています。 スイスのジュネーブで16日と17日に開かれた委員会では世界各国の人権の専門家である18人の委員たちによって日本が審査されました。 この中では慰安婦問題も議論の対象となり、大鷹正人国連担当大使が日本政府の立場を説明しました。 大鷹大使は2015年の日韓合意などに触れ、「日本政府と国民は最大限の努力をしてきた。この問題を次の世代に引きずらないためにも、最終的かつ不可逆的な解決を確認した日韓合意を確実に履行したい」と強調しました。 これに対して韓国の専門家は「被害者がまだ生きていて合意に反対しているなかこの問題を不可逆的に解決することはできない」と反論して被害者中心の解決が必要だと訴え、アメリカやベルギーの専門家からも日本政府のさらなる対応を求める声があがりました。
米英と露独では勝ち目は薄いな。日本は中国に接近せざるを得ないのか。しかし中英協商のような老獪な英国外交を見習おうにも諜報機関のない日本ではどうみても無理だ。ここは譲歩すべきだろう。日本はかつて人道の罪で断罪されたのだ。外交上手のタイだったらどうするか。人種差別撤廃条約の委員会の委員18人中,8人が女性だ。
麻木 久仁子の書評「未完のファシズム」が秀逸だ。
ひとつひとつの局面において充分に賢明で合理的なものの見方をする能力がある人間が、大局的には大きく道をあやまるというのが、実際、起こった事なのだ。“精神主義に染まった愚かな者たちだったから間違った”というより“現実主義だったからこそ退路を失った”というほうが、ある意味怖い。“無責任だから間違った”というより“なまじ責任と自負を感じたから引き返せなかった”というほうが、怖い。過ちを繰り返さないために覚えておかなくてはならない視点だと思う。
なるほどと思う。これは先の大戦に関してだが,現代の朝鮮従軍慰安婦問題でも同じ状況が現出しつつある。人口が毎年,仙台市一つ分が減少していく国がイキル事もなかろう。どうやって静かに衰退していくか。かつて覇権国だったスウェーデン,オーストリアの例も参考になるだろう。
それにしても,官僚を使いこなせない日本人はどうしたらいいのだろう。日本陸軍工兵が精神論に嵌った,陸大教官がシャーマン戦車のスペックを知らない などの事実を積み重ねていくと,別の側面がみえてくる。軍隊は兵器を道具として取り扱う職能集団の一面がある。日本陸軍の高級将校は銃器を取り扱えなかった。杉山元帥および東條のハンドガンによる自殺エピソードは,自決したドイツの将官と比べると情けない。組織論だけでは日本の陥穽は見えてこない。
壬申の乱の大海側の司令官は無名に近い。大海皇子は軍を動員しただけで,軍を指揮していない。昭和の失敗は天平に遡る歴史認識が必要だろう。元来,官僚は書記である。軍人が書記をできても,逆は不可能だろう。
日本海軍のエースパイロットは指揮権のない特務中尉止まりだった。ドイツ空軍ルフトバッフェの戦闘機総監のガーランドは士官学校出身でもなければ参謀本部教育も受けていない。米海軍には水兵から身を起こし大将まで昇進した例がある。
西欧の城内もしくは都市の城壁内に職工 クラフト ツンフトが居住していたが,日本では工は律令制の枠外であったし,シナでは城塞内に居住すらできなかった。朝鮮では王宮の奴隷身分であった。
企業奴隷の科学者が独創研究できるとも思えないし,国家奴隷の官僚が現代戦を勝ち抜くのは難しいかもしれない。歴代中国王朝の官僚が指揮した戦いを思い起こせば,日本軍官僚のやらかしは当然のように思える。日本は単独では戦争できない。
3.11 の原子力保安院の無力さを思い出さなければならない。官吏の組織をいくら整えても,非常事態に対処できない。網戸を破らない猫と過度の自己規制する日本人が重なる。武力のような目に見える規制線なら想像が可能だけど,目に見えない日本特有の集合意識はどうにもならないだろう。単純と思えるアメリカ人の方が日本人の特性を理解して,日本をコントロールできるのは何故だろう。
天皇官僚制だろう。戦後天皇官僚制が合衆国の影響下にあれば,日本人は特攻と玉砕をしなくて済んだが,合衆国自体が日本を不要と考え始めた。トランプはオバマと違い実に正直だ。日本人の苦手な武力行使をコントロールする能力の欠如は,指導者の選抜を何とかしなければならない。軍事官僚は戦争遂行上,冷酷であるのはやむを得ないとしたら,当選回数で指導者を足切りする愚は止めるべきだ。日本海軍は太平洋戦争中,戦時でも平時と同じように人事異動を実施していた。世界最強の合衆国に対して,この自信過剰はどうかしている。大平洋戦争期の軍事官僚は天平の官吏と同じと思えば理解しやすいのではと思う。国軍に昇格する自衛隊もその辺りの事情は変わらないだろうと思う。
参考
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