Win10 Home キーボード新調と 3DCAD
PCを起動したまま放置していると,キーボード入力を受け付けなくなる。正確には遅延だろうか。しかしキーボードが間をおいて応答するのはどうしてだろう。以前,PS2 キーボードを接続したらキビキビ動作したので,PCAT US キーボードで再確認しようとしたら認識しない。この前のテストは廃棄前の日本語 PS2 キーボードだったかもしれない。
この歳になってプログラミング始めたので,キーボードに拘りが出てきた。私の手の大きさではホームポジションだと小指が Enter に届かないが,US キーボードなら余裕である。日本語キーボードだと 'J' から Enter まで6個目であるが,USなら1個少ない。しかし,PS2/USB のUSキーボードが日本で流通していない。
現行の iBuffalo BSKBU11 も BaskSpace,左Shift,スペース,Tab,t,y の入力確実性がなくなっている。複数回打鍵しないとこれらキーインできない。PS2/USB の両対応のキーボードが少なくなっている。今のうちに購入して置くべきかなと思い,Elecom TK-FCM077PBK を購入した。
しかし,USB/PS2 変換コネクタを介して接続しても認識しない。コネクタを引き抜くと,PCの電源が落ちた。そのせいで TWE による測定でデータ欠損が生じた(9/20)。添付されたコネクタでは認識せず,マウス対応変換コネクタではないとダメなのか。PCの BIOS も関係していそうだ。
そもそも Windows10 Home への無償アップグレードを中断して元に戻しておくべきだった。プログラム動作中の不意の Windows Update に悩まされ続けている。しかし,Win7 に戻すにしても,Visual Studio 2017 Community は Win7 Home Premium となっており,リカバリディスクの Win7 でVisual Studio 2017 の再インストールができるだろうか。
新キーボードは以前と比較して,キートップのガタがなく入力が確実だ。以前の物は特にスペースキーがガタガタだった。仕様には表せない。同じメンブレンでも こうも違うのか。ルータでは定評のある Buffalo だけれども,キーボードは評価試験とかしていないのかな。機械メーカは電器製品を造れるけど,逆はダメだな。しかも Elecom は製造をせず企画だけだろう。価格.com によれば,
Elecom TK-FCM077PBK 発売日:2015年 2月上旬
iBuffalo BSKBU11 登録日:2013年11月27日
だ。メンブレンの部品が性能アップしたのだろうか。iBuffalo の寿命は3年だった。今回も同様だろうだから,キーボードは使い捨てになる。ゴミになるなら,安価で小さい方がゴミ出しが楽だ。これからフルキーボードの購入は止めにする。Arduino の実験も机上のスペースが増えて楽になるだろう。
最後に日本語キーボードのカーソルキー配置について一言。上矢印の真上が End になっており,ブラインドタッチで間違えると,とんでもない場所に飛ぶ。US配列なら空間があって,ミスが少なくなる。昔の人間なので,今風エディタでもマウスを余り使わず,カーソルキーに頼るから,今回の配列はありがたい。ただし DEL の配置が良くない。余得として,マウスのスクロールが速くなった。同じシリアルバスの使用なのでキーボードが不調だと,バス開放とか遅れていたのだろうか。
日本の道路は左側通行,合衆国と反対である。電電公社主導の OADG が JKL 行のキー数をUSと同じにしてくれていたら,Enter がブラインド入力できるのにと思う。日本車は国内向けと輸出ではハンドル位置が異なる。実に多くの改変を伴い,治具も別々に製作しなければならない。組立ラインも異なる。その点,韓国中国車はそのデメリットがない。日本車はやがて英国車のように劣後になるだろう。韓国中国のキーボード配列はUSを踏襲している。どこで日本人はおかしくなったか。
日本陸海軍機の操縦桿の操作方向が逆だった。米軍も陸海軍航空隊は別々だったが,そんな話を聞かない。日本は合衆国の同じ航空機銃をコピーしながら,陸海軍で弾の互換性はなかった。米海兵がガダルカナルを急襲上陸直後,米軍は兵站がタイトで高速輸送艦と駆逐艦によるネズミ輸送をしていた。ガダルカナルに進出した陸軍戦闘機 P-38 と海軍戦闘機 F4F は弾が共通だったが,ラバウルに進出した日本陸軍機三式戦(飛燕)は弾がなく,無用の長物となった。陸自無線は海空自と方式規格が異なり相互に通信できない。旧軍の伝統は なかなか変えられない。普通,陸軍は空軍に優越して空軍を統制下において支援させるのが世界共通である。しかし陸自は航空支援 艦砲射撃を求めるつもりはない不思議な陸軍である。西独空軍ルフトバッフェは優勢な WTO 軍機甲部隊が侵攻して来たら,F-104 が戦術核爆弾を低空で炸裂させる計画だった。自国領土内である。靖国どうのこうのもいいけど,国を守るとは具体的に何から何をどのようにして守るのか。核兵器運用は無理にしても,今の自衛隊は極端な弾不足である。
地点防衛用の「PAC3」(射程20km、新型は30km)も同様だ。自走発射機には16発を積めるが4発しか弾道ミサイル迎撃用のミサイルを入れておらず、不発、故障に備えて1目標に2発ずつ発射するから、1両で2目標にしか対処できない。ミサイル防衛は形ばかり、気休めでしかない。
3次元 CAD
若い頃,CATIA と AutoSerf/AutoMill を触った。今はネット時代なので概念設計とか構想は 3DCAD で提案しないと,自動車業界では相手にされないらしい。別に自動車産業に関係したいわけでもなく,模型飛行機を飛ばしたいだけだ。紙飛行機から既成の発泡スチロール機そしてオリジナルの機体を制作したい。そのモデルを3Dで作図する。何となく FreeCAD が性に合いそうだ。
フリーの CAD は専用のデジタイザを使わない。CADAM/CATIA は専用ファンクションキーボードとか実に人間工学的に考えられていて効率が良かった。ディスプレイにしても Windows のない時代にも関わらず,信じられない程 高解像度だった。私の常用PCは 1600x900 の解像度があるけど,JWCAD で斜め線を描画すると,ギザギザが悲しい。多分 Windows の描画エンジンがショボいのだろうと思う。ディザがないのかな。それともディスプレイのせいかもしれない。
FreeCAD はマルチプラットフォームなので,Linux にして高性能描画エンジンに替えれば,昔の IBM 版 CADAM 位になるのではなかろうか。コンピュータ ど素人の合衆国ピクサーのクリエータが CAD のチューニングできたのだから,私でもできるのではないか。考えが甘いかな。
三菱航空機の納入がまた延期になった。何がトラブっているのだろう。艦上戦闘機烈風を想起させる。トヨタとか三菱重工に学卒で入社すると,製図する事はない。昔から,製図は図工の仕事である。その点,ボーイングとかは若くして図工として入社し,大学で航空力学を学んだりして,翼の構造設計をするようになる。日本だと図工が超音速翼形理論を知っている状況はあり得ない身分制である。東大だと大学院でないと超音速翼型理論の講義がない。転職情報サイトをみると CAD 関連がある。図工案件である。WWII の名機スピットファイア,ムスタングを設計したミッチェルとシュミュードは図工経験者であったが,零戦の堀越は皆無であった。入社したら即,係長である。設計製図を蔑視する気風は根が深い。合衆国では転職を繰り返すマネジャが下積みの主任技師より高給はあり得ないだろう。しかし,日本では CAD もできない,半田付けもできないスキルのない課長と称するマネジャが高給だ。その代表格がソニーであり,トヨタだ。
トヨタ出身者の役員に会うと図面に対する思入れがなく,早くから管理者としての能力が問われる組織なのだろうと思う。図面と言えば,土光敏夫と本田宗一郎のエピソードを思い出す。土光は東芝の社長になっても,タービンの図面を本社に持ち込ませて見たそうだ。エンジンの設計を担当していた入交昭一郎がヘマをした際,オヤジが図面を持ってこいと怒鳴ったそうだ。三菱重工の名古屋製作所は3万枚を超える図面を中国人に盗まれたそうだ。
国立競技場の構想図とか模型を武藤事務総長は実見したのだろうか。眺めたかもしれないが,関心がなかったのか。ベルリン五輪のシュペーアとかヒトラーなら図面そのものに関心があっただろうと思う。ヒトラーは重戦車に 88mm 砲を搭載させる識見があった。伍長と言えども,陸軍参謀本部より1次大戦の前線経験は有効だったわけだ。五輪事務総長は国連の事務総長同様,名誉職なのだろうか。センスのある役人を充てるべきだった。
逆の場合もある。ベトナム戦で名高い自動小銃 AK-47 を設計したカラシニコフは合衆国制作番組によると,製図を知らなかったそうだ。私の指導教授は戦前,東大で火器を専攻していたせいか図面を読んだ。日本の機銃は西欧の民間会社と異なり東大教授とか工廠が設計していた。そのせいか,性能は酷かった。
川重は一次大戦後,潜水艦保有を禁じられたドイツから設計者を招聘して指導を受けた。その再,設計室レイアウトとか図面管理方法を学び,その後大いに役立ったそうだ。開発室とか設計室の様子をみると大体,その会社の勢いがわかるから,どこも非公開である。銀行の融資はそんなところを着目しなければならないのだが,財務諸表の B/S とか P/L ばかりだ。今話題の Tesla も財務ばかりが注目されている。検索したけど設計開発室の様子は全く出てこない。報道によれば,マスク氏は組立自動化より自動倉庫に多大な投資をしたようだ。それが上手く動かず,諦めた。組立自動化はさらに難易度が上がる。日本車の組立は組立工が床下機器を上空に向けて窮屈な姿勢で重力に逆らって取り付けなければならず大変な重労働である。ドイツの組立ラインは自動車自体が反転する。生産治具の設計製作は日本の場合,下請けに任せるが,ドイツは自ら設計する。日本の識者はトヨタ パナの生産技術を賞賛するけど,実際の治具設計製作および生産ライン設計は下請けがやっている。
昔の三星電子は部品の内製化を図る際,プロジェクトチームを編成して徹底的に日本の無名下請け事業者を探索して,装置を買い付けた。キャノン ニコンが製造する半導体露光機に至っては最新鋭機は常に韓国が先行していた。毎日新聞が大阪播磨ベイエリアのパナとシャープの敗退したディスプレイ事業を特集していた。結論は円高としてあったが,それだけではないだろう。製造設備ラインが旧世代でコスト競争に韓国勢に勝てなかった。一方,鉄鋼の新日鉄は自社エンジニアリングなので中韓に遅れをとる事もない。繊維,造船,電子電気の凋落の次は鉄鋼ではなく自動車産業のような気がする。
パナ ソニー トヨタとグローバル化
WBS で世界の家電大手ランキング 20 を表示していた。パナは17,18位だったかな。意外に低い実力だった。実際,北米,インド,欧州ではパナのTV洗濯機冷蔵庫のシェアは低いというか,ないらしい。北米の洗濯機TVは韓国ブランドである。大阪ベイエリアの前提条件がおかしかったか。シャープの親会社ホンハイは北米にテレビ工場を建設するという。かつて日本のTVがゼニスを除いて合衆国の全TV工場を駆逐した。今は韓国が合衆国で日本TVを駆逐した。TVお昼のバラエティ番組で家電量販店内の商品に外国ブランドが多いのに驚いた。滋賀の家電パナ工場は手入れの行き届いた庭と外壁の塗装が目に付くせいか,意外だ。売上も伸びているのにグローバルだと見劣りがする。かつては「まねした電器」と呼ばれ,後発でもシェアを拡大できたのに世界ではモノマネが通用しない。中期投資計画案件をみたら,家電部門は一つもない。そう言えば,パナの家電CMが全くなくなった。滋賀の末端工場が廃業する筈だ。大阪ベイエリアの工場は毎日の記事だと他社の物流拠点のようだが,中期事業計画だとリチウム電池工場に衣替えだ。パナの自動車産業部門の売り上げは家電より多い。家電部門の投資は自動車の半分しかない。今やパナは自動車関連企業だ。知らなかった。
しかし,トヨタの売り上げは28兆5千億あるとは言え,ピークを過ぎた感がある。テスラに賭けたのだろうか。ソニーのゲーム機PSが好調である。Microsoft の新 Xbox がこけたせいだ。かつて合衆国の自動車 Big3 が日本自動車攻勢の陰で政府信用による救済を受けた事があった。家電凋落の次は自動車だろう。石破茂が個人所得を10年で3倍にすると言った。ロイタによれば,「人口が減少するにつれ、縮小する労働人口によって、平均賃金増加率は他の先進経済と同じペースで維持される見込みだからだ」とある。西欧中世のペスト禍は人口急減を招き,農奴の価値が高まり社会変革の元となった。停滞するフランスと同じ成長を得られたとして,社会資本の老朽化をどうしたらいいだろう。温暖化もあり弥生以来のデルタ地帯定住を放棄して,マラリアを媒介する蚊を避けて台地への集約移住を考えたらどうだろう。高地価のデルタ地帯の再開発より安価だろう。合衆国だと旧都市の外縁にニュータウンができてコミュニティが形成される。このままだと,30% の人口減少は首都圏東海を除く畿内も含めて地方が夕張状態になる。
5兆ドルの国内総生産(GDP)と、ドイツとフランスを合わせた規模の人口を有する国にしては、世界最大手を争う巨大日本企業の数は驚くほど少ない。
日本にグローバル企業が少ないのは何故だろう。韓国は K-POP をみれば はなから海外戦略を考えている。上海とジャカルタの地元 AKB はこけた。なんかワールドビジネスに対する国民性の違いかな。合衆国のヤングレポートに相当する物があるのだろうか。しかし合衆国のIT革命はヤングレポートと何の関係もない。民間の自発的なものだ。日本が世界に先駆けて,何が生み出せるだろうか。おそらくお役人の掲げる国策とは関係がないだろうと思う。ただ日本の巨大企業のパフォーマンスが劣っているのは確かなようだ。いろいろ要因はあるだろうが,指導者不足だろう。民族性を考えたら国際競争から脱落するのはやむを得ないのではないか。
1940 年の総動員体制がようやく終焉するとしても,個を重視した教育への転換は一世代要する。お雇い外人を招聘した明治日本のように人材を受け入れるべきだろうが,優れた教授とか学生が訪日してくれそうもない。人材獲得競争にも遅れをとった。
日本が他の先進国のように移民を受け入れていたなら、国際的に活躍する企業がもっと増えていた可能性はもちろんある。移民は、結局のところ、より大きな目標を抱き、国際的である場合が多い。国際的な事業拡大に資する資質だ。外国出身者は日本人口の2%にとどまっており、他のG7諸国の9─20%を大きく下回っている。 こうした状況はいつか変わるかもしれないが、そうなったとしてもそれは経済的な必要性からではない。人口が減少するにつれ、縮小する労働人口によって、平均賃金増加率は他の先進経済と同じペースで維持される見込みだからだ。 だがそれでも、世界の舞台で薄れていく日本企業の存在感と、安定的な国内の繁栄とのコントラストは、大きな経済上の疑問を提示している。それは、なぜ国をさらに豊かにすべきか、という問題だ。 安倍晋三首相は時に、日本が国際社会で存在感と名声を得るべきだと考えているかのような発言をする。それは、最近では第2次世界大戦当時まで、標準的な目標だった。 世界のトップ企業は、こうした栄光の一端をもたらしてくれる。もし、それが目標であるならば、日本は大敗しつつある。だがいまや、個人の快適さの追求に焦点は移っている。その基準でいけば、日本はいまだに世界の勝ち組なのだ。
ロイタの言わんとするところは,日本は米中と競争しなくても豊かになれるだ。グローバル競争に負けた日本の大企業に日本経済を牽引するパワーはない。パワーがないならかつての軍事力に頼るか,それとも別の道を歩むかだが,日本人の特性からするとそれはあり得ない。全体集団主義で突き進むだろう。世界に稀な過労死をみれば,明かだろう。玉砕,特攻と根は同じなのだ。靖国に集団参拝する国会のセンセイ方をみれば,日本は国家神道原理主義の現実だ。個人尊重は建前である。これがわかりだすのが日本の学校教育だ。大体,小4くらいで日本人なら「村八」の恐ろしさを学んだはずだ。
日本 IBM を含む OADG がUSキーボードと違う配列を選択した心理は,何だろう。中韓は同じ配列だ。「国際」の語句が好きなわりに日本は同化を嫌う。ソニー トヨタの成功は勤勉精神と人口余りの一時期的なものだったか。なんかつまらない結論だ。
参考
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