FC2 FTP 一発退場と Xdomain 登録
FC2 無料ホームページの FTP 接続拒否が続いて不便で仕方がない。FC2 の継続を諦めて移転を検討し始めたら,FTP 接続と Javascript 対応しているサーバは殊の外少ない。たまたま FC2 でリアルタイムチャート表示プログラムが可能だったのか。
Xdomain を登録した。利用規約には「サーバーまたはネットワークへ著しく負荷をかける行為」とあるが,2個の 6KB ファイルを7分毎に FTP したら,やはり FTP 停止になるのだろうか。無料レンタルサーバは「サポート対応の対象外」となっているから,FTP を止められて,初めて問い合わせができる。Xdomain は停められたくない。というのは MySQL と PHP が無料で使用できるからだ。
FC2 は過大負荷というよりは,悪質な広告掲載排除と見なしたのかもしれない。FFFTP が使えなくなって FC2 ホームページは放置したままだ。警告なしに,一発退場となった。
ハゲタカファンド
上場したソフトバンクはおよそ 6500 億円の収益を得たようだ。これってハゲタカファンドの手法に似ているような気がする。孫は大したビジネスマンだ。誰も買わなかったボーダフォンを買って再生した。
「実際の価値よりも高い値段で売り、超過利益を得ることができたのは、孫氏の高い交渉力であり、引き受け証券の販売力だろう」とした上で、負けたのは個人投資家を中心にした「買い手」だと話した。
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ソフトバンクGは、2006年におよそ2兆円を投じ英ボーダフォン・グループから日本法人を買収、国内の携帯電話事業に参入した。上場により、10年余りを経て、資金回収した格好だ。
不動産事業でこけたアスキーのように,彼は不動産に投資しないのがいい。土地に価値を求めない日本では稀有な経営者だ。
起業に際して,自宅不動産の担保を求めるような日本の銀行は,合衆国基準だとハナから論外だ。若くてやる気があるなら,外国での起業の方が優位だろう。しかし,日本人は金持ちだと つくづく思う。
ガダルカナルの失敗と財政破綻
20世紀の最初,日本は身の丈をこえた対外戦争を始めた。日露戦争である。その戦債を引き受けたのが米英のユダヤ系資本だった。当時の米英は既にカネ余りだった。日本もこれから自身が戦争するのではなく戦争をさせて金を得る事を考えなくてはいけない。デフレ解消は戦争が一番だ。F-35 追加購入もその一環だと思えば不思議でもない。朝鮮の権益を守るために遼東半島鉄道権益を得た。満州を守るためとしてシナへ侵攻した。そのうち尖閣を守るために台湾とか朝鮮に出兵するのだろうか。
参謀本部と霞が関
元 NHK 職員の経済評論家が,孫が通信割り当てに際して泣きついたと批評していたが,所詮元 NHK だったと思う。霞が関と丸の内 周辺にいると,案外世情がわからなくなるのかもしれない。
大戦末期の陸軍参謀本部は もっと酷かった。武装解除を求める連合軍に対して,ソ連に接近しようとしていた。近衛文麿は陛下に赤色革命を危惧して奏上したそうだ(左翼の高校教師の受け売り)。終戦に際し,陸軍次官は軍を動かせる職位にあった在本土将官を三宅坂に招集して,「承詔必謹」を自署押印させたそうだ。やはり,参謀本部は叛乱をやる気だったのか。『陸軍省、参謀本部が一本にまとまるためには、署名して将校に 厳達してほしいとの意見が参謀本部第一部長の宮崎周一中将から出された』 とある。
日本陸軍最後の作戦部長だった宮崎はガダルカナル戦参謀を経て,やがて作戦部長に就任して本土決戦を構想し始めた。沖縄と九州放棄の決定をしたのも恐らく彼だろう。参謀本部中枢が早々と本土決戦を考慮し始めてから,玉砕と悲惨なレイテ戦が生起した。敵の侵攻を遅らせる遅滞戦術だったのだろう。国家とは残酷なものだ。一介の参謀が国民を途端の苦しみと死に追いやる。現代の軍事官僚が事務的に国民の徴用計画を立案する。現代戦の特徴である。
しかし参謀本部に梅津と宮崎がいなかったら,どうなっていたか。情勢により阿南陸軍大臣はどちらにも転んだ可能性がある。日本の組織は「空気」で動くのは本当のようだ。国家レベルでもそうで実に怖い。ガダルカナル放棄決定の間に,日本海軍潜水艦は6隻を沈めただけだったが,米海軍潜水艦は62隻沈めていた。日本軍の補給線が最も伸びきっていた頃である。宮崎は東條と異なり先を読んだのであろう。生前の NHK インタビューでは作戦指導に関して上の指示に従ったまでだといかにも官僚の受け答えだった。宮崎作戦部長はどうも補給を最も重要視していたようだ。補給を無視した田中の計画はガダルカナルで頓挫した。田中新一が突出していたわけでもなく,これは淵源を辿れば西郷隆盛の征韓論にいきつく。シナがアヘン戦争来,弱体化していたからこそバクチがたまたま成功しただけだった。
有人の空自 F-35 が無数のドローンに絶望的な戦いをするのはハリウッドの人間対機械の悲愴な戦いを連想させる。日本の空母もあっさり中国原潜に沈められるかもしれない。第2次世界大戦ではポーランド騎兵隊がドイツ機甲部隊に突進したという都市伝説がある。「去らばポーランド」と有名である。ちなみに米攻撃型空母を護衛しているのは前方海域を掃討する攻撃型原潜である。フォークランド紛争ではたった2隻の原潜が広大な海域を封鎖宣言してアルゼンチン海軍を抑えきった。実際問題として日本の空母は,太平洋戦争中,港に逼塞していた戦艦と同様に外洋にのこのこ出られないないだろう。
地方行政整理
来年度の国家予算の外枠が決まった。予算編成は財務省が行い,国会は承認するだけである。日本必衰の予感がする。日本の放漫財政のツケをはらわければならない時期はそう遠くもないような気がしてきた。安倍もいなければ黒田もいない。自公維新勢力でもなさそうだ。国家の財政破綻処理をする官僚が現れてくれるだろうか。地方役人を行政整理しなけばならない。それができるかどうか。明治維新では人口のたった1%だった役人(武士)を切り捨てるだけでも大変だった。鹿児島とか熊本では反乱も起きた。
上図をみると京都が滋賀と大差がない。京都が貧しいのか滋賀が豊なのか。兵庫と北海道が意外と豊なのは驚いた。千葉埼玉の豊かさは愛知と同等である。30年以上前,京都で働くようになり,下請けの町工場が土間で驚いた。実際の京都は貧しい。これは納得だ。
イタリアは統一したが故に南部を切り捨てられない。北部の富が南部に流れている。統一以前は各都市が分裂していて競っていた。密貿易で潤っていた日本の西国雄藩の時代はとうの昔の話だ。いまでは安倍の地元山口を含めお荷物だ。関東がもっと声を上げてよさそうなものだが,関東の富を貧しい地方に再分配するらしい。かつて京の権門(貴族寺社)体制は関東を収奪する一方だった。
イングランドがアイルランドとの国境に悩まされている。英国民がEU離脱を決めたからだ。イングランドはアイルランドを 800 年支配した。アイルランドのバックにはEUがあるので,イングランドの思い通りにならない。EUの成立は小国の発言力を大きくした。もう西欧列強の思い通りにはならないだろう。英国の後は,イタリアが離脱するのだろうか。過去にキリスト教を背景とした神聖ローマ帝国とビザンチン帝国があった。ハプスブルグ家のカール5世は広大な領地をフランドルからドイツとスペインを統治した。EU本部もベルギーだ。移動の自由を得た欧州民は豊かな地域に移動し,その地域がより一層 繁栄する。貧しかったアイルランドは今やイングランドの一人当たり所得をはるかに凌駕する。EU統合のおかげである。
中枢中核都市
国家が率先して国民の移動を制限するような時代錯誤的な日本の政策は上手くいかないだろう。まあ酷い政策を施行させる安倍が一番のガンだ。しかし,総選挙しても安倍が政権を担うのも事実だ。諦めるしかない。民族国家衰退の見本のような日本ではある。落ちぶれたな日本。かつては身分差別がなくなり,移動の自由を得た豪農層が近代日本を造ったのだが。司馬遼太郎が描いた士族による明治日本建設はウソだろう。無数の人達が失敗するなかで近代日本資本主義が離陸した。日本を列強の一角に押し上げた養蚕業は士族は何一つ貢献していないだろう。競争を否定するような仕組みは良くない。だが争いはいけないと家庭と学校で習う。安倍は代表的世襲政治家である。現代日本の権門体制の中心に安倍がいる。これは日本の DNA みたいなもので変えられないのも事実だ。
追記 2018-12-23
藤井によれば,
河辺虎四郎次長と若松只一次官は,「陸軍は飽くまで聖断に従って行動す」との一文をまとめ,これを杉山元,畑俊六,梅津美治郎,阿南惟幾,土肥賢二,河辺正三が署名して全軍に示した。
とある。集団指導と言ったら,聞こえはいいが国家存亡の戦いにどうだったのだろうか。東條は 1944 年7月22日に予備役になっていた。お役人の世界では現役を離れればただの人らしい。しかし,終戦工作は既に現役を退いた岡田,米内および鈴木の海軍が主導権を握る。ここでも指導者がはっきりしない。院政期と同じである。鎌倉期の元寇における北条氏はどうだったのだろう。そういえば,ヒトラーも後任を海軍のデーニッツに託したと思い出す。
合衆国のトランプが辞任すれば,後任はペンスである。
参考
藤井 陸軍人事 p102
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