聖杯伝説とGSOMIA
オバマ政権当時,日韓の GSOMIA について聖杯に譬えたらしい。福音書のヨハネ書に「兵士の一人が脇腹をやりで突き刺した。すると,すぐに血と水がでた」とあるだけで,それを受ける聖杯の記述はない。
スミソニアンの紹介動画には翼のある天使が血と水を受けている。また別の動画では復活したイエスの脇に居た天使が女性に描かれている。聖書のなかの天使は梯子で天と地を上り下りしている記述があるから翼はないだろう。原始キリスト教が変容していく様子も宗教画を通してわかるようにもなっている。
スミソニアン製作の最後の晩餐は盃で描かれる。神道の三々九度の盃,ヤクザの親分子分,兄弟盃を連想した。ダビンチの壁画よりは真実味がある。これは必見だ。
聖書に記述のない聖杯が中世において,各地に広まる。特にレコンキスタに乗り出したレオン公国の聖杯伝説が興味深い。
検索中に職人がスコヤとデバイダで墨付けした後 Grail をノミで削り出すシーンがあったのだが。どこかに埋もれてしまった。実によくできた使い込まれた微調整のできる道具であった。石工が製作したとも思われないのだが,もう一度動画をみてみたい。
特攻隊員は水盃で出撃した。日韓関係は Grail 水盃の関係でもあったのか。深いな。スミソニアンと比べると日本の国立博物館は宗教嫌いの共産国みたいだ。3種の神器を展示する機会も永遠にない。イスラエルは死海文書を博物館に展示して日本人でも見学できる。3種の神器は天皇の私物だが,天皇自身が確認した事がないと言われる。本当かな。案外,ダミーですらなく紙片(形代)なのかも知れない。箱の中は石ころと紙切れか。
靖国神社を国立博物館にして,特攻隊を展示できないものだろうか。各地の自衛隊施設(国有)では特攻隊の遺品を展示しているのだが。鹿屋では小泉純一郎は号泣したそうだ。やたら泣く日本人と泣かないイスラエル人。イスラエル人はホロコーストを歴史にできた。イエスの水盃と特攻隊は接点を持ちながらも,その歴史観は両極にある。日本人は感情をコントロールできそうもない。永遠の子供だ。無知だ。。。それを橋渡しするのがキリスト教,無知 イノセンスを称揚した。
聖杯に譬えたアメリカ人,聖杯伝説は Quest の旅であった。西欧から遥か彼方のエルサレム,極東はそれだけ異邦の地か。普通のアメリカ人にとり,どうでもよい日韓の GSOMIA だ。韓国に引きずられて,反応するだけバカらしい。
参考
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