2019/12/24

テイラーの生家は馬を飼っていた ドイツの純資産はマイナス

アメリカ人のイメージするファームとはテイラーを介して知った。今年のクリスマスに合わせてテイラーが幼少時のビデオクリップを公開した。彼女の生家は中産階級だそうだが,敷地はずいぶん広そうだ。家も大きい。私の日本のイメージする中産階級は田園都市線沿いのたまプラーザだ。日清食品のCMにも「たまプラーザ」が出てきた記憶があるが,検索してもない。

テイラーの両親は犬と馬も飼っている。私のオーストラリア在住のごく普通の知人の女も乗馬を嗜む。アイルランドを旅行したら,乗馬服姿の女が野原を馬に乗り散歩していた。ワンランク上のホテルに宿泊したら,ロビーは乗馬靴姿の男女ばかりだった。今年かな,ドイツ連邦議会本会議の演説の様子をみていたら,野党社民党の女は乗馬靴姿で演説していた。首にはマフラーがあった。彼女の背景にはプロイセン以来の伝統のそれは大きい黒鷲の垂れ幕が下がっていた。戦前はナチスのハーケンクロイツが下がっていたのだろうと思う。いろいろと考えさせられる構図だった。歩んできた歴史文化はなかなか変わらない。首にマフラーを巻いて議場に出席した山本太郎は譴責処分となった。

欧州では農奴平民と騎士貴族の違いは乗馬騎馬にあった。イングランド王は保護の見返りにロンドン市民鎗兵と直轄地の農奴から強制徴兵した弓兵を訓練していた。いつの頃からか,農奴農民は短靴を履くようになった。英歩兵はゲートルを巻くようになった。合衆国陸軍は革命のせいか,全員ブーツである。フランスプロイセンを踏襲した日本陸軍は将校は長靴,下卒は短靴となった。憲兵は下卒でも帯剣長靴となって,市民を威圧した。しかし,フィリッピンの実戦では師団長も地下足袋を履き,徒歩行軍だった。沖縄防衛の任にあった牛島将軍は病気を抱えていた。地下足袋を履いての陣地構築指示視察もままらなかったのではないか。何でそんな病弱な将軍を参謀本部は任命したのか。多分,玉砕は既定方針だったのだろう。

可愛いなテイラースウィフト。家人にこの話をしたら,合衆国のセレブに幼少期のビデオを公開するのがはやりだそうだ。見てみて可愛でしょう。ボーイなら恥ずかしくてできない。いつかテイラーの少女時代の乗馬姿が公開されるかもしれない。

イエスは伝統にのっとり,ロバに跨りエルサレム入りした。当時の祭祀支配階級の乗物は馬ではなくロバだった。これで,よくまあ,ローマに立ち向かったな。

北米のインディアンは馬を得て戦闘的になった。移動奇襲が容易になったからだ。鎌倉の騎兵は一週間で京都に殺到したのに,家康は輿に乗り,どんだけ要して関ケ原に着いたのか。東西両軍とも実にのんびりとした戦争だった。馬車のない補給が限界だったのかもしれない。朝鮮役でも補給に失敗している。当時,最強のオスマン騎兵は騎兵銃とサーベルを武装していた。満族の騎兵もこのスタイルになっていた。満族は石見銀山を知らなかったのだろうか。日本へ南下渡海しなかった。

馬車なしの補給でどれだけの糧食が確保できるだろうか。飢餓に苦しんだフィリッピンインパールも馬車どころか軍馬もなかった。レイテでは米陸軍の海上機動により,浜に滞貨した後方の物資集積地が再三襲われ糧食弾薬が焼損した。ガ島戦の参謀だった宮崎は参謀本部の作戦部長まで栄進した。ガ島補給に失敗した参謀が作戦部長だ。繰り返される糧食弾薬の焼損。視点が全く異なっていたと考えるしかないだろう。弾のない陸自を思うと,根が深い。高級幕僚将軍は弾がなくても戦えると考えていたと思わざるをえない。そうでないと,出世できない異様な軍組織であった。今も変わらないだろう。

近くに保育園が二つある。母に出迎えられた帰宅途上の園児は可愛い。老化のせいか,涙腺が緩む。我が国の債務は先進国ではイタリアと同程度に悪い。IMF が国の資産を見直すよう勧告している。年金基金,大阪市営地下鉄等の公共資産,ありとあらゆる資産が売却されていくだろう。多分,森林水資源,港湾,漁業権なども売られていくだろう。園児が社会の中心になる頃には,私はこの世にいない。日本の内包資産が見切られたら,円安に買い叩かれるだろう。Breixit を総選挙で選択した英国に売れる優良資産があるとも思えない。王室でも売るのだろうか。

結局のところ,日本は農本主義の国だったのか。ドイツの純資産はマイナスだそうだ。瑞穂の国日本とライ麦大麦くらいしか育たない国土に立脚するドイツとの違いかもしれない。江戸期の経済と農産物を英国に輸出していた頃のドイツを比較しようと思う。それと世界有数の投資銀行になった農林金庫のアッセトをこれからマークするつもりだ。

参考
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