2020/03/10

OKI メタルテックと中国版 SMR

板厚6mm,幅3000mm のプレスブレーキを所有している。昔,いいプリンタを製造していると思っていたが,板金が良かったのか。

SMRと航空機製造
関東と関西の差かな。保有機械をみると,アマダの 125ton が相当するようだ。でも,関西での営業はないのかもしれない。輸送費が高くつく。日本の物流何とかならないだろうか。合衆国,中国なら 1000km 離れていても当たり前だ。ボーイングは大型の翼,ボディを日本に発注するくらいだ。

原発の PWR も小型化になり,工場で組み立て現地で設置するだけになるだろうと思う。それとも,拠点を移動するか。輸送費の高くなる板金も中国になるのか。合衆国ですら,日本本土より合衆国の方が労賃,工場運営費が安くなるような気がする。OKI メタルテックの 125ton ブレーキの稼働頻度どれくらいだろう。せめて原発を稼働させて,動力費を抑制してくれないかな。競合相手は国内ではなく国外なのだから。今のエネルギ政策は製造会社を中国に移転しろと言わんばかりだ。

小銃弾防盾
このような工場は,戦争になると大活躍となる。兵器生産のためだ。6mm の板厚があれば,交戦距離の小銃弾を防げる。父が乗艦していた駆逐艦には装甲はなく,グラマン戦闘機のM2機銃弾が貫通した。ウェーキ島攻略に向かった2隻の日本駆逐艦が機銃弾で沈んだ。搭載魚雷が誘爆したらしい。F4F 米海軍パイロットは魚雷発射管を狙ったのだろうか。1次大戦から使用してきたM2も米海兵の偵察大隊の車上銃は 12.7mm を廃止した。

父は曳光弾についても語っていた。徹甲弾が穴を明け,曳光弾が引火する。米海軍は F6F が主力になっても,F4F を生産し続けた。必要だったからだ。米海兵および陸軍支援のためである。日本海軍にそんな発想の戦闘機があっただろうか。ゼロ戦の 20mm 携行弾数では地上掃射は不可能だろう。ガダルカナルおよびフィリッピンにおいて浜に置き去りになった陸軍補給物資は燃えた。

現代の空自も陸海自直協はしないらしい。何のための空軍だろう。翻って,西ドイツ空軍は未亡人製造機と揶揄されていた F-104 の最大ミッションは戦術核を搭載し,低空からの東側機甲部隊への攻撃だった。同じ頃,空自千歳も F-104 だった。地上支援は全く考慮していなかった。一般の国民は今でも,自衛隊に期待していないのかもしれない。NBC の脅威にも全く自衛隊に期待していない。その割には,予算だけはしっかり使う。掛け捨ての保険みたいなものか。

歳出の3割を占める。どうやって次世代に向けて,防衛予算を削減していくか。自公政権では不可能だろう。自衛隊員は公務員だから,人員整理はできない。今から削減していかないと間に合わないと思う。2020 年採用自衛官は 2050 年まで雇用しなければならないのだ。人口9千万人,高齢化率 40% だ。

西名古屋火力発電所
東電と中部電力の火力発電を合併した西名古屋火力発電所は「年間でLNGタンカー約8隻分に相当する50万tの燃料を削減し、燃料費の低減に寄与しています。また、CO2排出量も従来に比べて140万t削減しています」だそうだ。ガスタービンの燃焼温度は 1600 °Cに達するそうだ。メンテナンスもGEがするのだろうと思う。

原発と同じ構造だ。大地震が来たら,下請けとGEに修理してもらわないといけない。原発の停止と大した違いがないだろう。JRが電車の修理をしないのと同じか。メンテナンスしない電力会社なら,SMR を導入して,壊れたらパック毎交換して,合衆国に引き取ってもらうのはどうだろうか。

日立,東芝,三菱重工を救済しようとするから話がおかしくなる。3社が原発事業撤退を表明してもらうのがいいが,利権がからみ どうにもならない。電力会社が国営事業になり,国富を蕩尽していくのだろう。CO2 削減には事実上,原発しかない。その点,中国はリーズナブルな判断だ。

参考
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