西武鉄道 最ストップ安と空売りバブル
破綻すると思われない日銭の入る西武鉄道は最ストップ安になって,驚いた。バフェットは投資していた航空株を全て損切りした。西武はホテルとか観光不動産事業がよほど悪いのだろうか。
[東京 25日 ロイター] - 西武ホールディングス<9024.T>が急落。午前9時30分現在、東証1部で値下がり率第1位となっている。24日、2021年3月期の連結業績が630億円の最終赤字に転落する見通しだと発表したことが嫌気されている。
前日24日の決算見通しを発表したからだ。PTS もあるから,監視ソフトがなければ個人での空売りは寝る暇もない。空売りのショートポジションを目指したもののうまく行かない。金利ゼロの金余りのなかでも,少数のヘッジファンドは空売りによる巨利を上げている。コロナ禍暴落なのか,それともバブルなのか よくわからない。
GE は日本基準だといい業績なのに,空売りのせいかボロボロになった。一方,遊園地に投資していたディズニーが映像プロダクション会社,さらには放送会社,ネット会社にもなり買収拡大し続けている。
積み上がった日本の大会社内部留保金は個人のタンス預金と同じだ。西武鉄道は近畿地方の私鉄の雄である近鉄より利益率が良かったから意外だ。JRはさらに大きな赤字幅なのに暴落の兆しがない。何かおかしいが,現実がそうなので認めるしかない。
通常のバブルは株価が高騰することで実体経済から乖離するのであるが、現状は「株価は(一部の銘柄を除いて)高騰していないが、実体経済が大きく落ち込んでいる割に株価が下がっておらず、実体経済と比べて株価が著しく割高である」という状態である。
なるほど。株価が下がらないバブルもあると知った。物は言いようだ。
参考
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