2020/10/05

東京五輪中止はあり得ない理由と消えたトランプ危篤リスク

合衆国カータ政権の時,モスクワ大会をボイコットした。IOC にはこのトラウマがあると思う。IOC の最も大きな利権はテレビ放映権料である。NBC との契約が履行されないと,IOC は予算を執行できなくなる。

古代五輪の発祥は疫病も関わっていたようだ。古代ギリシャ諸都市では貨幣経済になっていた。各都市では貨幣が異なっていた。ギリシャ市民が最も熱狂したのが戦車競技であった。有力者は名声を得るために,スポンサとなり金を費やした。本来,貨幣は何でもいいがアテナは銀貨だった。デロス同盟基金そしてオリンポス信託金は金銀になっていった。IOC はドルもしくはユーロだろう。ジンバブエ ドルで放映権料を得てもどうしようもない。

日本も鎌倉期から貨幣が浸透し始め,社寺そして天皇も銭の寄進を受けた。神事と銭は切っても切り離せない関係である。実際,靖国神社に参拝して玉串料を納めるか,どうかが政治家のリトマス試験紙になっている。宮内庁予算も国民の寄進と言えるだろう。

西欧の農民は領主に地代,教会には 5% の教会税を納めなければならなかった。NHK が放映する画面は受信料収入から IOC に支払われる。東京五輪を視聴しなくても,国民は受信料を支払う必要がある。これは西欧中世の教会税と同じではないか。NHK は民営化して広告収入により運営されなけばならない。

コロナに罹患したトランプ大統領が危篤化したら,NBC は契約解除条項を発動するのではないか。その欠損を NHK が補填するのか。それとも中国が肩代わりするのか。IOC の目的は五輪大会開催ではなく「ドル」である。金が入りさえすれば,中止も受け入れるだろう。マドリッドはロックダウンに戻った。英国は1日で2万人増えた。
ジョンズ・ホプキンス大とブルームバーグの集計データによれば、3日午後の段階で米国の感染者数は0.7%増え、感染者数は738万2944人、死者数は20万9394人に達した。    ニューヨーク州の新規感染者数は1731人と過去4カ月余りで最も多くなった。増加率も0.4%と、過去1週間の1日当たり平均(0.2%)を上回った。    インドの感染者数は654万9373人、死者数は10万1782人。ブラジルは感染者490万6833人、死者14万5987人となった。

何だかんだで,日本国政府は IOC への金を増額して NBC が放映しなくても開催するのではないか。五輪への関心が薄れた米欧の抜けた東京大会は日中露が中心になるのか。これは新しい枢軸なのか。

まあ,受信料を払いながら自国のプロパガンダ放送を見るわけだ。中国ロシアと何が違うのだろう。記事を書いている間に,トランプ健在を示す写真が配信された。呼吸器も装着していない。

参考
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