2021/03/21

デジタルフォーメションと潜在成長率

Wiki によれば,
自然的・制度的な制約のため上限値が存在する。現実のGDPが潜在GDPを上回ると、(賃金や物価の統制が無ければ)総需要 (aggregate demand) が総供給(英語版)が超えるにつれてインフレーションが加速する傾向がある。これは労働力と労働時間、資本設備、天然資源の供給が限られており、技術や経営管理能力の限界もあるためである。
日常生活にもこの考え方は有効だと思う。今の日本の潜在成長率は1%を割っている。結局,アベノミクスは全く潜在成長率を改善できなかった。武者によれば,この 100 年で労働生産性は10倍になったそうだ。
1919年創設のILO第1号条約、週48時間労働が100年経っても達成されていない。100年で10倍の労働生産性の上昇にもかかわらず、人類の労働時間はほとんど変わっておらず、生産と消費のバランスが著しく崩れてしまった。コロナパンデミックによる労働編成の劇的変化は、100年分のWork Life Balance(労働時間vs.消費時間) を是正するものになるだろう。
これが本当なら,私が生きている間に,産業革命以来のどえらい事が起きる。本当かな。資本主義の本質が変わるのだろうか。それは,どうみてもないだろう。欲望と利子の本質は不変なのではないか。

日本人の過労が一向に解消されない。コロナ禍でもワークシェアの発想はない。西欧人の深層心理に労働は神により与えられた罰との意識がある。日本人には この意識がない。自由意志のない奴隷と同じである。

日本人は稲作を覚え,古墳期から隷属労働に慣れ親しんできた。江戸期に至っては,労働力過剰の余り,馬耕を止め人力耕起に回帰した。中世以前に戻ったのだ。多分,この過労体質は今後も変わらないのではないか。

参考
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