ハイオク+キャブの米戦闘機 vs ハイオク精製できない直噴独戦闘機
戦前の日本の兵器はデッドコピーが多かった。特に火器と航空補器が酷かった。米軍は日本機を鹵獲すると,補器が故障していても自国製がそのまま取り付けられた。点火プラグとプラグケーブルを換えただけで発動機の性能が上がったそうだ。気圧が地上の 1/3 まで低下する成層圏下でのまともなケーブル絶縁材料を日本では作れなかった。それはドイツも同様である。ガソリン精製,石油化学高分子材料に関して合衆国は抜きん出ていた。
2次大戦最優秀戦闘機 P-51 発動機の気化方式はキャブレターである。今の自動車エンジンには直噴なのでキャブなんかない。ショボいガソリン精製を補うためのドイツ直噴技術がようやく電子制御と相まって日の目を見た。
合衆国の自動車排ガス規制を最初にクリアしたのがホンダ CVCC だった。ホンダは傘下部品メーカの株式を日立に売却した。ホンダ独自のキャブ会社も売った。今では,部品メーカを持っているのはトヨタぐらいだけになった。
これからは,PCのセットメーカが儲からず,部品のインテルが儲けたように自動車の部品会社が主導権を握るのだろうか。
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