投資するなら やはり世界株式
高微細半導体受託会社 TSMC の販売地域は,
販売地域別では、総売上高に占める北アメリカ地区の比率が64%、中国と日本を除くアジアが同15%、中国が同11%、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)が同6%、日本が同4%の順だった。
かつて NHK が唱えていた電子立国日本のシェアは4%しかない。日本はハイテクエレクトロニクス産業から脱落したとみなして良いようだ。実際ソニーは金融とゲーム機会社になったし,パナのグローバル商品は電池しかない。高品質だった松下電工を取り込んだものの果たして合衆国で電材品が売れているのだろうか。
衰退日本の製品がどれだけ合衆国に売れるか。韓国に売れても大きな利益は得られない。合衆国への売れ筋は雑貨,合板,缶詰(カニ,アスパラガス),繊維,鉄鋼,TV,事務機,半導体,自動車と変遷した。
合衆国で最も売れているセダンは長らくトヨタ カムリである。しかし電池自動車に変わったら,どう変わるか。人口が減少している日本では,大量の労働力を要する自動車産業は向いていない。ホンダは本社を合衆国に移転するかもしれない。
かつて半導体製造世界 No.1 だった NEC は半導体事業を止めた。それでも海底光ケーブル製造は世界三大メーカの1社である。世界シェアを占められれば生き残れる。
高性能半導体の消費を合衆国が6割を占める。日欧は衰退していく過去の国に成りつつある。そんなところに投資してもどうかなと思う。
個人投資家にとっては③で割り切るのが最も簡単で現実的かも知れない。資産運用をシンプルにしたいと思う投資家には、「全世界株式」を対象とするインデックスファンド(海外ETFを含む)を検討してみることをお勧めする。「ワクチンラグ」のような現象を気にしないで済むので、精神衛生にもいい
世界株式のインデックスが暴落しとき,買うつもりだ。総合電機の日立パナが送配電機器と宅内配線具のシェア拡大を目指す。両社とも中国人とかアメリカ人の研究職は皆無に近いかもしれない。元々つまらない会社だったのかもしれないが,技術偏重の会社よりリスクは格段低い。日本人の心性に合致してこそ日本の優良会社となり,グローバル先端企業には不向きなのであろう。
参考
パナEV電池シェア急落
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