2022/04/27

殿様地銀の本業赤字

地元大手地銀がワースト2位の本業赤字にランクインした。滋賀県は人口が増え住宅建設など活況を呈しているのに不思議な現象だ。個人住宅ローンを取り込めていないのだろうと思う。滋賀銀の窓口は敷居が高い。簡単な手続きをするだけでも長時間待たされる。書類をみたら窓口担当の他に3つも承認印がある。業者を介さない住宅ローンだと,審査は大変だろうと推察する。

地銀の優良貸し出し先はパチンコ店と医院だった。どちらも衰退産業である。殿様商売のツケだろうか。その一方,吸収合併で消滅した第二地銀の滋賀相互(びわこ)銀行の本体は97億円の黒字だ。

地場銀行が赤字だと,地元経済に金が回らない。信用収縮が起きてしまう。誇り高い京銀も赤字だ。何かおかしい日本の銀行。合衆国の地元銀行なら,外国人留学生でも口座開設そして小切手も切れる。

ゼロ金利でも黒字の地銀も結構ある。銀行業は規制が多く破綻しても,受け皿となる銀行が行政の要請を受け破綻銀行を引き受ける。金融行政は戦時統制のままである。信用不安を招くとして新事業の展開も横並びで進まない。外国企業の円債起債を引き受ける地銀がどれだけあるだろうか。金融の自由化なくして日本の資本主義発展はないだろう。

参考
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