2022/05/25

富士通管理職3千人離職と利益率

富士通はDXを収益目標としているようだ。従業員数の推移を知りたく検索したら,富士通は財務指標の開示が進んでいていい会社だ。リストラを進めていた状況が窺える。2015年3月に25,627人だったのが,四季報によれば 32,026 人に増えている。

利益率は製造業並みまで回復している。しかし,合衆国のグーグルの利益率20%と比較したら半分以下しかない。IT土方と呼称される所以だろう。国内の大手システムベンダとして利益を稼いでいるものの,サーバのクラウドAI化が進めばミニコンからPCへのパラダイムシフトが起きたように帳票システムそのものが変わるかもしれない。それでもリストラすれば官需だけで食べていけるだろう。

富士通の最初期は太平洋戦争末期,暗号解読機研究用に陸海軍から製作を受託していた。その当時は真空管式フリップフロップ回路製作だけでお金になった。手を動かさない管理職だらけの会社では祖業にも戻れない。

余力のあるうちに海外の目ぼしい会社を M&A するしかないのではなかろうか。目利きする者はいるだろうけど,衆議一致の日本式だとどうなのだろう。それでも富士通はベンチャ投資に先駆けてきた。規模は100社に100億円だから,1社1億円にしかならない。
富士通は、デジタル領域での成長を目指しており、2022年度にはテクノロジーソリューション全体で、売上高3兆5000億円、営業利益率10%を目指す
世界のIT土方を目指すのか。どうみてもインド勢とかに勝てるとは思えない。富士通グループの外国人労働者は 475人で,たった 1.5% だ。一方,バックオフィス事業を手がける「りらいあ」だと,その割合は87%に達する。

参考
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